この記事では、TOPPING社から登場したデジタルアンプ、TOPPING MX3sをレビューしていきます。
旧モデルのMX3より性能・機能を大幅に改善したモデルです。ヘッドフォンアンプ部ではパワーを200%up、THD+Nを0.003%と大幅な性能改善がされています。
また、機能面でもBluetoothによる無線接続、自動電源オフ機能やトーンコントロール、リモコン付属など多機能になって使いやすくなりました。
多機能なTOPPING MX3sを徹底レビューしていきます!
- コンパクトでデスクに設置しやすい
- MacBookと同等の表面処理で洗練された外観デザイン
- トーンコントロール機能搭載で音質調整ができる
- 高音質コーデックに対応したBluetooth接続
- 便利なリモコンが付属
- 電源の自動ON/OFFに対応で節電できる
- プリセットのイコライザーやフィルター機能がない
TOPPING MX3sの特徴
TOPPING MX3sの特徴、仕様、付属品を下記のタブにまとめました。
- MacBookと同等の表面処理で洗練された外観デザイン
- トーンコントロール機能搭載
- Bluetooth接続に対応
- 便利なリモコンが付属
- サブウーファーの出力に対応
- スクリーンの明るさ調整に対応
- 電源の自動ON/OFFに対応
特徴については、掘り下げて解説していきますね。
MacBookと同等の表面処理で洗練された外観デザイン
TOPPING MX3sは、MacBookと同じアルミ仕上げを採用しておりサラサラして質感のいいデザインです。今回はブラックを選びましたが、つや消しでクールな外観がかなりかっこいいです。
ボリュームノブは回転とプッシュに対応しています。
全体的にネジが目立ちにくくなるように設計されており、確認できたネジの数は4つと少ないです。入出力端子は下記の物が揃っています。
USB-Cに対応しているので、MacBookやiPadで使いやすいです!
本体の底は4つ角にゴム足があり、インシュレーターの役目をしています。
トーンコントロール機能搭載
TOPPING MX3sは、高音と低音のトーンコントロールに対応しています。それぞれ-10〜10まで設定できますので、自分好みの音質に設定できます。
Bluetooth接続に対応
TOPPING MX3sは、Bluetooth接続に対応しています。しかも、3万円台で高音質コーデックのaptX-HDやaptX Adaptiveに対応しているのがポイントです。
有線だけではなく、無線でも高音質で音楽を楽しめます。
便利なリモコンが付属
TOPPING MX3sは、離れた位置からでも操作しやすいリモコンが付属しています。リモコンを使用すれば、アンプの電源のオンオフや音楽の再生、モード切り替えが簡単にできます。
感度もよく、5m以上離れても問題なくリモコンの操作を受け付けてくれました。BGMとしてスピーカーを使いたい人は、遠隔操作できる点でリモコンが付属しているのは嬉しいですね。
サイズ
TOPPING MX3sのサイズは120x165x40mmと、成人男性の片手に収まるほどコンパクトです。
iPhone 14 ProとTOPPING MX3sを並べてみましたが、奥行きはiPhone 14 Proの縦の長さと同じぐらいです。
コンパクトなのでデスクに置きやすいアンプです。
重さ
TOPPING MX3sの重さは、実測値で523.14gでした。大体500mlの飲料が入ったペットボトルと同じ重さです。
TOPPING MX3sのレビュー
では、TOPPING MX3sの音質を中心にレビューをしていきます。
有線の音質(USB-C接続)
まずは、MacBookとUSB-Cケーブルで接続して音質をチェックしてみました。
ケーブルにはBELDEN 8471、スピーカーはPolk Audio ES15を使用しています。
TOPPING MX3sを一聴して感じたのは、スピーカーの個性を素直に出してくれるクセの少ない音質です。DACチップに旭化成のAK4377Cを搭載し、消費電力を抑えながらクリアな出力ができる仕様なのでアナログアンプより発熱も少なくいい感じでした。ただ、若干クロストークがありスピーカーの斜め上から聴くと不自然な聴こえ方になることがあります。
普段はアナログアンプのDENON AVR-X580BTを使用していますが、声の立体感や重低音の厚みはDENON AVR-X580BTの方が優れているように感じました。しかし、AVアンプとデジタルアンプではボディサイズが全然違いますし、汎用性の高さはTOPPING MX3sに軍配が上がりますね。
無線(Bluetooth)の音質・ノイズ
次に、BluetoothでTOPPING MX3sを使ってみました。iPadを使用し、先程と同じスピーカー、ケーブル構成にしています。
まず良いと思った点が、ホワイトノイズの少なさです。Bluetooth接続すると大体の機器では「サーーーッ」というノイズが背景に乗りますが、TOPPING MX3sはBluetoothでもホワイトノイズが限りなく少なく、音楽本来の魅力を損なわないと感じました。
また、iPadとの組み合わせでは高音質コーデックのAACで伝送できますので、有線接続時と比較しても音の劣化が少なく感じました。
ヘッドホン使用での音質
最後にヘッドホンを使用してTOPPING MX3sの音質をチェックしてみました。使用機材はaudio-technica ATH-R70xで、470Ωと高いインピーダンスです。
抵抗値が高いのでR70xを鳴らしきれるか心配でしたが、僕の場合はボリュームの60~70ぐらいでちょうどいい音量になりました。
スピーカー使用時と同様に、こちらもクセの少ない素直な音質で好感が持てました。どちらかといえば、素直な音質の業務用のモニターヘッドホンより一般的なヘッドホンの方が楽しめそうです。スピーカー使用時と同様にトーンコントロールに対応していますので、音質の調整もできます。
TOPPING MX3sのデメリット
TOPPING MX3sのデメリットは、プリセットのイコライザーやフィルター機能がないことです。
トーンコントロールには対応していますが、初めてデジタルアンプを使う方は最適な設定値に簡単に調整できたほうがいいと思うので、少しデメリットに感じました。
同価格帯で以前S.M.S.L AL200をレビューしましたが、こちらはプリセットのイコライザーやフィルターの設定ができますのでより簡単に音質設定がしたい方は検討してみてください。
TOPPING MX3sをおすすめできる人
TOPPING MX3sをおすすめできる人は、デスク上で気軽に本格的な音楽を楽しみたい方です。
かなりコンパクトなデジタルアンプですので、デスクに設置しても邪魔になりません。しかもスピーカー出力だけではなくヘッドホン出力にも対応していますので、夜に大きな音量を鳴らせない場合でも活用できます。
USB-CケーブルやBluetoothで接続できますので、タブレットやスマホでも気軽に使えて便利です。
TOPPING MX3sのレビューまとめ
TOPPING MX3sをレビューしました。
クセの少ない素直な音質で、スピーカーやヘッドホンの個性をしっかり出してくれるデジタルアンプです。スピーカー出力とヘッドホン出力を備えて27,000円とお手頃な価格ですので、もし気になった方はぜひチェックしてみてください。
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- コンパクトでデスクに設置しやすい
- MacBookと同等の表面処理で洗練された外観デザイン
- トーンコントロール機能搭載で音質調整ができる
- 高音質コーデックに対応したBluetooth接続
- 便利なリモコンが付属
- 電源の自動ON/OFFに対応で節電できる
- プリセットのイコライザーやフィルター機能がない