本記事では、SOUNDPEATS Opera (05・03)をレビューします。日本やアメリカを含む7カ国の7つの特許や23の実用新案など、最先端の技術とこだわりが詰まった完全ワイヤレスイヤホンです。
SOUNDPEATS Opera 05と03が届いたとき、「この音ならだいたい2~3万円ぐらいかな」と思っていました。直近で聴いていたJBL TOUR PRO 2(3万円)と解像感や音の広がりで大きな差を感じなかった(むしろOpera 05の方が音のメリハリがあった)からです。
しかも装着感は圧倒的にSOUNDPEATS Opera 05・03が上で、華やかなデザインもおしゃれできっと高価なはずだと感じていました。
Makuake限定価格を見たら、なんと10,080円。本音を言えば、「なんで今までイヤホンに2万も3万もかけてきたんだろう」と感じるほどSOUNDPEATS Operaに魅了されました。
この記事では、Opera 05をメインでレビューしていきます。
- 長時間装着しても耳が痛くならない
- 高級感がありデザインがかっこいい
- 10,000円台とリーズナブルな価格
- ノイズキャンセリング性能が高い
- メリハリがあり音楽をより楽しく聴けるチューニング
- 高い接続安定性で人混みも大丈夫
- ワイヤレス充電ができない
- イヤホン本体が若干取り出しにくい
SOUNDPEATS Operaの特長
SOUNDPEATS Operaの特長・仕様・付属品を下記のタブにまとめました。付属品や記載している仕様はOpera 03・05とも共通です。
- 【3基のドライバー・ハイレゾ・LDAC】最高のマリアージュを追求した極上サウンド
- まるでジュエリー!5つの素材を使用、11もの塗装を施した目や指先で楽しめるデザイン
- -30dB自然で耳に心地いいノイキャン!外音取り込み機能も搭載で、利用シーンに合わせて使い分け
- 最大33時間再生可能なロングライフバッテリー
- IPX4の防水仕様
デザイン
SOUNDPEATS Operaは、デザインにかなりこだわっています。
- 黒曜石を加工したようなブラックの本体カラーに、イエローゴールドのアクセント。
- ジュエリーが醸し出す上品さを引き出すため、傷がつきにくい亜鉛合金を含む5つの素材を使用。
- PVDコーティングと真空メッキなどの11の塗装を使用。
僕が初めてOpera 05の実機を見たとき、「宝石みたい」と思わず声を漏らしてしまうほど高級に見えました。ケースの材質は一般的なプラスチックですが、そうは見えないほどデザインへのこだわりが感じられます。
イヤホン本体はプレートに「5」と数字が入っています。Opera 03の場合は「3」になっており、パッと見て見分けがつきにくい2機種をプレートで見分けられます。
Operaのノズル部分はなんと高級機でも採用されている金属製です。一般的にイヤホンのノズルはプラスチックが多いですが、例えば楽器は金属製が多いことから音質にこだわりのあるイヤホンはノズル部分が金属製の機種が多いです。
ノズルが金属だと不要な振動を抑えたり、耐久性も高くなるんですよね。
充電ケースはブラックとゴールドのラインが高級感を演出してくれます。黒曜石をイメージしているようで、重厚感があります。
重さ
Opera 05・03の重さは、充電ケースとイヤホン込みで58.59g、イヤホンのみで7.29gです。高級感がある外観と対象的に、かなり軽く感じます。
Opera 03とOpera 05の違い
SOUNDPEATS Opera 03とOpera 05の違いはドライバーの数とケースやイヤホン本体の色で、他の仕様は同じです。
機種名 | ドライバー | カラー |
---|---|---|
Opera 05 | BA型ドライバー x 2 12mmダイナミックドライバー | ブラック |
Opera 03 | BA型ドライバー x 1 12mmダイナミックドライバー | ガンメタグレー |
見た目の好みや価格で選んでもいいですが、音質重視ならOpera 05がいいです。
SOUNDPEATS Operaを実際に使用してみたレビュー(メリット中心)
SOUNDPEATS Operaを実際に使用してみたレビューをメリット中心で書いていきます。
装着感:AirPods Proに次ぐ快適さ
イヤホンへのこだわりが強い僕ですが、特に外せないのが「装着感」です。音が良くても装着感が合わずに手放したイヤホンも多く、耳の形状が少し特殊なのか他の方が「快適な装着感だ」とレビューしているイヤホンでも30分で耳が痛くなることがあります。
SOUNDPEATS Opera 05はどうかというと、4時間装着しっぱなしでも耳が痛くならずかなり快適だと感じました。
個人的にHUAWEI FreeBuds Pro 2やAirPods Proのようにノズルがほぼない完全ワイヤレスイヤホンであれば4時間つけっぱなしでも快適に感じていましたが、SOUNDPEATS Opera 05はそれに次ぐ装着感で通勤や普段の仕事用でもメインで使えそうです。
タップ操作に対応し押しやすい
Opera 05はイヤホンのプレート部分をタップすることで、音楽の再生・停止やノイズキャンセリング機能の切り替えなどが可能です。主に下記の表の機能に対応しています。
再生/一時停止 | イヤホンの表面を素早く2回タップする |
音量を上げる | 右側のイヤホンを1回タップする。 |
音量を下げる | 左側のイヤホンを1回タップする。 |
次の曲 | 右側のイヤホンを約1.5秒間長押しする。 |
ノイズキャンセル・ヒアスルー・ノーマルモードの切り替え | 左側のイヤホンを約1.5秒間長押しする。 |
電話を受ける/切る | どちらかのイヤホンをダブルタップする。 |
スマホの音声アシスタント(Siri/Google)を起動 | どちらかのイヤホンをトリプルタップする。 |
イヤホンのプレート部分が大きく感度もいいため、指でタップしやすい印象でした。
音質:派手な音作りで音楽鑑賞がめちゃ楽しい
装着感はかなり良かったので、肝心の音質についてもレビューしていきます。
Opera 05は、Opera 03と共通してきらびやかで伸びのある高音と、ズシッとくる重低音が特徴的な派手な音作りです。普段使っているiPhone 14 Proでいくつか楽曲を聴いてみましたが、T.M.RevolutionやfripSideなどテンポが速めでSEがきらびやかなアニソンを聴くのに向いています。
Opera 05はドライバーが多い分聴こえてくる情報量が多く、音場も完全ワイヤレスイヤホンにしては広いのでSONY WF-1000XM4やHUAWEI FreeBuds Pro 2など2万円を超える機種より個人的に好きな音です。
iOSとAndroidに対応している「SOUNDPEATS」アプリを使用すれば、イコライザーによる音質の変化も調整できます。
調整になれていない方は、プリセットで「ロック」や「ポップ」などイメージで音質を設定できますよ!
また、BluetoothコーデックのLDACにも対応しているということでLDAC対応のHIDIZS AP80 Pro-Xでロスレス音源(FLAC)を聴いてみました。本音を言えば音声ビットレートの高いMP3音源の再生時と明確な差は感じませんでしたが、1万円前後で高級機でしか採用されてないハイレゾ級のコーデックに対応しているのは大きなアドバンテージだと感じました。
アダプティブイコライザー機能で自分に最適な音に設定可能
Opera 05はアダプティブイコライザー機能という聴力検査で可聴帯域を分析し、その人に最適なイコライザー設定に自動で変更してくれる機能を搭載しています。
125Hzから6,000Hzまでの合計8つの周波数の音を聴いて、音が聞こえたらボタンをタップするだけの簡単なテストで完了します。
僕の場合は若干低音が増えたぐらいで元の設定と大きな差は感じませんでしたが、元々の設定で心地いい音質でしたので逆に変わりすぎなくてよかったです。
プリセットでも気に入った音質にならなかったり、マニュアルのイコライザーもよく分からないという方にぜひ試してほしい機能です。
接続安定性はかなりよく遅延も少ない
Opera 05を名古屋駅や大須商店街などの繁華街で試してみましたが、多くの電波が飛び交っている中でも音楽が途切れたりすることなく安定した接続性でした。
また、iPhone 14 Proで動画を観ましたが、口と声がズレることなく遅延も少ない印象です。
ゲームモードがないので、音ゲーはゲーム側で調整する必要がありそうです。
高いノイズキャンセリング(ANC)性能で電車内で効果を発揮
イヤホンは屋外、特に通勤通学での需要が高いということで、電車に乗ってその効果を検証してみました。
まず、「ガタンゴトン」という電車でメインの騒音となる走行音はかなり抑えられます。Opera 05はパッシブ効果と言われる物理的な耳栓のような効果が得られる工夫も備えており、実はノイズキャンセリング機能をオフにした状態でもかなり騒音が抑えられている状態。ここからさらに強力なANC機能で騒音を打ち消すので、1万円台の完全ワイヤレスイヤホンとしてもトップクラスに静かです。
外音の取り込み機能もあり、こちらは少し「サーーッ」というホワイトノイズが乗りますがかなり自然でマイク感の少ない音でした。
イヤホンケースカバーが使いやすい
MakuakeではSOUNDPEATS Opera用のイヤホンカバーも販売されていますが、専用設計のためかなり使いやすいです。ファスナーの部分が指に引っ掛けて持ちやすくなっていたり、中でイヤホンとイヤピースを一緒に収納できる仕切りがあるので実用的な設計になっています。
ファブリックで落ち着いた外観もいいですね。
SOUNDPEATS Operaの気になったところ(デメリット)
SOUNDPEATS Operaの気になったデメリットは下記の2点です。
ワイヤレス充電ができない
SOUNDPEATS Operaは、ワイヤレス充電ができません。僕の場合iPhoneややAirPodsなどワイヤレス充電に慣れきっているので、ケーブルで充電するのは若干手間に感じます。
ほぼ同じ価格帯のAnker Soundcore Liberty 4はワイヤレス充電に対応していましたので、もしどうしてもワイヤレス充電にこだわりたい方は購入を控えたほうがいいです。
イヤホン本体が若干取り出しにくい(解決策あり)
充電ケースからSOUNDPEATS Operaを取り出すとき、つまむようにすると取り出しにくかったです。
解決策は、指の腹で少し押すようにして取り出すと楽にイヤホン本体を取り出せました。
SOUNDPEATS Operaをおすすめできる人
SOUNDPEATS Opera 05は、今まで1万円以下のワイヤレスイヤホンを使ってきた方のステップアップにおすすめです。
個人的に様々なレビュー検証をした結果、音質と装着感、デザインを含めて2〜3万円台のイヤホン並に良いと感じました。完全ワイヤレスイヤホンの利便性に慣れて、もう少し音質のいいイヤホンにステップアップしたいという方はこれ以上ないぐらいおすすめです。
ただ、その点で言えばドライバーの数と色だけが違うSOUNDPEATS Opera 03は8,250円なのでよりコストパフォーマンスが高いです。本音を言えば、BAもダイナミックも同じドライバーを使っているので音の傾向はほぼ同じ、より分析的に細かい音まで聴きたいという強いこだわりがなければSOUNDPEATS Opera 03がおすすめです。
SOUNDPEATS Operaのレビューまとめ
SOUNDPEATS Opera 05・03をレビューしました。SOUNDPEATSは全シリーズを通して「上質な音とコスパの良さ」を13年間追求してきたメーカーです。そのSOUNDPEATSが満を持して送り出したフラグシップモデル、SOUNDPEATS Operaシリーズは傑作だと感じました。
特に装着感がお気に入りで、AirPods Pro、HUAWEI FreeBuds Pro 2と並んで今後メインで使っていこうと思えるほど良かったです。
デザインや音だけではなく、装着感もこだわりたい方はぜひ一度検討してみてください!
- 長時間装着しても耳が痛くならない
- 高級感がありデザインがかっこいい
- 10,000円台とリーズナブルな価格
- ノイズキャンセリング性能が高い
- メリハリがあり音楽をより楽しく聴けるチューニング
- 高い接続安定性で人混みも大丈夫
- ワイヤレス充電ができない
- イヤホン本体が若干取り出しにくい