- 10万円以下でおすすめのプロジェクターが分かる
- モバイルプロジェクターを選ぶ基準が分かる
- 10万円以下で性能が最も優秀なプロジェクターはどれかが分かる
こんにちは!プロジェクターで映画を観るのが好きなたいしょん(@taishonpresso)です!
以前「【2023年】XGIMI HORIZON ProとAnkerやBenQなどの20万円以下の4Kプロジェクターを比較!ホームシアターにおすすめなプロジェクターの選び方とは?」の記事で、XGIMI HORIZON Proと他社のプロジェクターを比較しました。
ただ、20万円ってプロジェクターとしては結構高価な部類ですよね。
そこで今回は、もう少しお手軽に扱える10万円以下のおすすめモバイルプロジェクターに絞って比較していきます。
今回比較するプロジェクター
今回比較するプロジェクターは人気のある5万円以上、10万円以下の下記の4機種です。
- XGIMI Halo+
- XGIMI MoGo 2 Pro
- Dangbei Neo
- BenQ GS50
- Anker Nebula Mars II Pro
- LG PF50KS
モバイルプロジェクター選びで気をつけておきたいこと
モバイルプロジェクターを初めて購入する時に、どのような基準で選んだら良いのか分かりにくいですよね。プロジェクター選びで悩んだら、特に下記のスペックを確認してみましょう。
明るさ(ルーメン)比較
プロジェクター選びの重要な指標は、まず明るさです。プロジェクターのスペックでは、「ANSIルーメン」と「ISOルーメン」「ルーメン」の単位で記載されています。
名前は似ていますが、それぞれ下記の違いがあります。
- ANSIルーメン・ISOルーメン・・・スクリーン上の明るさ
- ルーメン・・・プロジェクターから出力された光の明るさ
ANSIルーメンは、米国規格協会(ANSI)によって定められた、プロジェクターから発する光の明るさの尺度です。一般的に、白色を投写したスクリーン上の明るさを複数点で測定し(ルーメン)、その平均を出したものです。
出典:BenQ公式サイト
光源のルーメン、または明るさとは、その名の通り、プロジェクターの光源から出力された光を測定したものです。光源はプロジェクターの種類によって、ランプ、LED、レーザーがあります。光源の明るさは、ANSIルーメンとは別物です。ANSIルーメンは、プロジェクターから投写される光の明るさを測定するので、プロジェクターの画像処理を経た光なのに対して、光源の明るさは、光源が発する光そのものの明るさを測定するので、プロジェクター内で画像に変換される前の光ということになります。
出典:BenQ公式サイト
1万円台の安いプロジェクターで「1000ルーメン」など一見かなり明るいようにみえますが、ANSIルーメンに直すと「100」だったりします。そのため、ANSIルーメン・ISOルーメンをしっかり記載しているプロジェクターを選ぶことが重要です。
ANSIルーメン表記を採用するメーカーが増えてきた背景には、主に2つの理由があります。
出典:FunLogy公式サイト
・他社製品との境界をなくし、お客様により明確な情報をお伝えするため
・違法セラーの増加のため
では、4機種で比較してみましょう。
XGIMI Halo+ | 900 ANSIルーメン |
XGIMI MoGo 2 Pro | 400ISOルーメン(380ルーメン相当) |
Dangbei Neo | 540ISOルーメン |
BenQ GS50 | 500 ルーメン |
Anker Nebula Mars II Pro | 500 ANSI ルーメン |
LG PF50KS | 600 ANSIルーメン |
ANSIルーメン、またはISOルーメンを記載しているのはXGIMIとAnker、LGです。そしてより明るいプロジェクターは「XGIMI Halo+」でした。
明るさはXGIMI Halo+が最も明るい
Android TV内蔵比較
次に重要視しているのは、Android TV内蔵です。最近ではSONYやSHARPのテレビでも採用されています。
- TVerやABEMA TVなど日本の動画コンテンツが充実している。
- Androidアプリが入れられる。
- iPhoneやAndroidなどスマートフォンとの連携が強力。
- 機能追加やセキュリティの脆弱性にもアップデートで対応してくれる。
Android TVが入っていると、レコーダーから無線でテレビ映像を出力できる「DIXIM Play」が入れられたり便利です!
プロジェクターでも最近はAndroid TV内蔵の機種が増えてきました。
では、4機種で比較してみましょう。
XGIMI Halo+ | Android TV 10.0 |
XGIMI MoGo 2 Pro | Android TV 11.0 |
Dangbei Neo | 独自OS |
BenQ GS50 | Android TV 10.0 |
Anker Nebula Mars II Pro | Android7.1 |
LG PF50KS | 独自OS |
Android TVを搭載している機種は、XGIMI Halo+とXGIMI MoGo 2 Pro、BenQ GS50、Anker Nebula Mars II Proです。そして、より最新のOSを搭載しているのは「XGIMI MoGo 2 Pro」でした。
android tv搭載モデルを選ぶなら、最新のAndroid TV 11.0を搭載したXGIMI MoGo 2 Pro。
オートフォーカス・台形補正機能比較
プロジェクターの自動台形補正機能とは?
プロジェクターの台形補正機能とは、スクリーンの正面にプロジェクターを置けない場合でも歪んだ映像を補正してくれる技術です。
下記の画像を見ていただくと分かりますが、台形補正機能のおかげでかなり角度をつけて投影しているにも関わらず正面で見るとしっかり補正されています。
実はこれ、プロジェクターで完全に自動補正されています。
縦方向と横方向の両方の自動補正に対応していないとどちらかを手動で補正する必要があります。
プロジェクターのオートフォーカスとは?
オートフォーカスとは、プロジェクターが自動で映像のピント調節をしてくれる機能です。
下記の動画のように、プロジェクター起動時にオートフォーカスが機能してすぐに映像をきれいに観ることができます。
昔のプロジェクターは手動補正が多かったですが、最近は比較的多くのプロジェクターで採用されています。
では、4機種で比較してみましょう。
製品名 | 自動台形補正 | オートフォーカス |
XGIMI Halo+ | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
XGIMI MoGo 2 Pro | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
Dangbei Neo | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
BenQ GS50 | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
Anker Nebula Mars II Pro | 垂直方向のみ | 対応 |
LG PF50KS | 垂直方向のみ | 非対応 |
4機種の中で、縦横方向の自動台形補正、オートフォーカスの両方に対応している機種はXGIMI Halo+とBenQ GS50でした。
縦方向だけの自動台形補正では、結局横方向の台形補正を毎回手動で行う必要があり手間です。XGIMI Halo+は縦横方向の自動台形補正が搭載されていますので、電源をつけた瞬間から最速で映像を快適に観ることができます。
ちなみに補正の速度と精度は、最新のXGIMI MoGo 2 Proがずば抜けています。
自動台形補正、オートフォーカスともに高次元で搭載しているXGIMI Halo+とXGIMI MoGo 2 Pro、Dangbei Neo、BenQ GS50がベスト。
スピーカー性能比較
プロジェクターにおいて、映像だけでなくスピーカー性能も重要です。迫力のある映像が楽しめても、音が貧相では楽しめませんからね。
プロジェクターは薄型のテレビと異なり音の鳴る空間をより広く確保できますので、スピーカー性能もより高く設計可能です。
スピーカー性能は基本的にワット数(W)が大きければ大きいほど大きな音を出すことができます。映画などエンターテイメント用途の場合、それ以外にも下記の要素も重要です。
- 一流オーディオメーカーの監修したスピーカー
- サラウンド技術対応
例えばHarman/Kardonはメルセデス・ベンツやレクサスといった高級車のスピーカーも手掛ける一流メーカーです。
より映画の音に広がりや迫力をもたせたい場合は、Dolby Digital Plusなどサラウンド技術に対応しているプロジェクターがいいですね。
では、4機種で比較してみましょう。
製品名 | 出力 | サラウンド規格 |
XGIMI Halo+ | Harman/Kardon 5W x 2 | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby |
XGIMI MoGo 2 Pro | 8W x 2 | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby |
Dangbei Neo | 6W x 2 | Dolby |
BenQ GS50 | 2.1 チャンネルチャンバースピーカー 5Wx2 & 10W ウーファー | なし |
Anker Nebula Mars II Pro | 10W x 2 | なし |
LG PF50KS | 1W x 2 | なし |
音の大きさで選ぶならXGIMI MoGo 2 ProとBenQ GS50、Anker Nebula Mars II Pro。
音の質で選ぶなら一流のオーディオメーカーが監修したスピーカーを搭載しているXGIMI Halo+。
バッテリー持続時間
モバイルプロジェクターは外に持ち運ぶことも想定して作られていますので、バッテリー持続時間も重要です。
映画も観たいのであれば、2時間以上バッテリーが持つ機種がおすすめです。
では、4機種で比較してみましょう。
XGIMI Halo+ | 最大3時間 省エネモード時 |
XGIMI MoGo 2 Pro | なし |
Dangbei Neo | なし |
BenQ GS50 | 2.5 時間バッテリー(6000mAh/11.1V) |
Anker Nebula Mars II Pro | 約3時間 (バッテリーモード使用時) |
LG PF50KS | 最長2.5時間 |
最大3時間バッテリーが持つXGIMI Halo+とAnker Nebula Mars II Proがベスト
結論:10万円以下のモバイルプロジェクターならXGIMI Halo+がおすすめ
今回公平な基準で様々なメーカーのプロジェクターを比較しましたが、以前お借りした「XGIMI Halo+」が各スペックでバランスが取れていておすすめです。再度全機種のスペックをまとめてみます。
製品名 | XGIMI Halo+ | XGIMI MoGo 2 Pro | Dangbei Neo | BenQ GS50 | Anker Nebula Mars II Pro | LG PF50KS |
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明るさ | 900 ANSIルーメン | 400ISOルーメン | 540ISOルーメン | 500 ルーメン | 500 ANSI ルーメン | 600 ANSIルーメン |
搭載OS | Android TV 10.0 | Android TV 11.0 | 独自OS | Android TV 10.0 | Android7.1 | 独自OS |
自動台形補正 | 縦横方向の自動台形補正 | 縦横方向の自動台形補正 | 縦横方向の自動台形補正 | 縦横方向の自動台形補正 | 垂直方向のみ | 垂直方向のみ |
オートフォーカス | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
スピーカー性能 | Harman/Kardon | 5W x 28W x 2 | 6W x 2 | 5Wx2 & 10W ウーファー | 2.1 チャンネルチャンバースピーカー10W x 2 | 1W x 2 |
サラウンド技術 | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby | Dolby | なし | なし | なし |
バッテリー持続時間 | 最大3時間 省エネモード時 | なし | なし | 2.5 時間バッテリー(6000mAh/11.1V) | 約3時間 (バッテリーモード使用時) | 最長2.5時間 |
解像度 | 1080P | 1080P | 1080P | 1080P | 720P | 1080P |
Amazon参考価格 | 99,880円 | 80,200円 | 89,999円 | 82,627円 | 69,800円 | 58,700円 |
XGIMI Halo+は3機種のなかで価格が最も高いだけあってバランスが取れています。
ここまでの機能を実現できたのは、XGIMIが「プロジェクター専門メーカー」だからでしょう。
他のメーカーはモニターやプリンターなど様々な製品に人的リソースを割いている中、XGIMIは唯一プロジェクターのみに開発リソースを割り当てることができます。
プロジェクターの肝と言える明るさはダントツの性能なので、この3機種であればXGIMI Halo+が圧倒的におすすめです。
今回紹介したモバイルプロジェクターのリンク
予算を気にしないのであれば、より明るく高性能な20万円台のホームプロジェクターも検討してくださいね!