- TP-Link Deco S7の特徴
- TP-Link Deco S7の使用感
- TP-Link Deco S7の実際の通信速度
こんにちは!家に10台以上Wi-Fiルーターがあるたいしょん(@taishonpresso)です。
本記事では、コスパ重視な方におすすめなメッシュWi-Fi、「TP-Link Deco S7」をレビューしていきます。
平屋で家が広かったり、3階建てで階数の多い家に住んでいる方はよくWi-Fiの電波が届かなかったりしませんか?家が広くなくても、例えば鉄骨だったりすると2階建てでも電波が弱くなりがちですよね。
僕も2年前まで鉄骨でした。
今回紹介するDeco S7は、そんなあなたにぴったりなWi-Fiルーターです。
- 必要最低限な機能でいいから安くメッシュWi-Fiがほしい。
- Wi-Fiのことはよくわからないので設定は簡単(できれば説明書なしでもできるぐらい)がいい。
- デザインはシンプルで部屋に馴染むほうがいい。
必要最低限な機能に絞って、2ユニットでも2万円を切る価格を実現しています。ただ、「安いと通信速度が遅くなるんじゃない?」と不安になりますよね。
本記事では、Deco S7を実際に使用してみてデザインや通信速度はどうなのか、徹底レビューしていきます。
- リビングやキッチンにも馴染むデザイン
- ランプが眩しくないので寝室にも良さそう
- アプリでかんたんに設定可能
- 通信速度・範囲も十分
- IPv6 IPoEに対応していない
- 1台だけでは本領を発揮できない
この記事はTP-Link様より製品提供を受けて作成しています。
※記事内容への指示は受けておらず、素直な使用感を書いています。
TP-Link Deco S7の特徴
Deco S7は、初代Deco「Deco M5」の後継機種となるモデルです。コストを抑えつつM5よりも高速なメッシュWi-Fiネットワークを構築したい方におすすめの製品となっています。
近年はiPhoneを含め最新の「Wi-Fi 6」に対応した機器が増えているものの、まだまだWi-Fi 5で良しとされる方、最新規格ではなく安定性を求める方、メッシュWi-Fiをまだ試されてたことのない方のニーズに答える製品です。
- 最大1900Mbps(600Mbps + 1300Mbps)の高速通信で4K動画の視聴も快適。
- 最大100台接続可能。
- 何台のユニットを設置しても接続先のSSIDが1つに統一され、接続先の切り替えの必要なし。
- ギガビット対応のWAN/LANポートを3つ搭載。
- 分かりやすいアプリで迷うこと無く設定可能。
規格 | Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11n/b/g 2.4 GHz |
Wi-Fi速度 | AC1900 5GHz: 1300Mbps (802.11ac) 2.4GHz: 600Mbps (802.11n) |
Wi-Fi性能 | デュアルバンド 最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます MU-MIMO 複数のMU-MIMO対応クライアントと同時に通信します |
寸法 (W×D×H) | 162.3 × 90.7 × 90.7 mm |
Amazon参考価格 (2022年9月時点) | 15,200円 |
TP-Link Deco S7の外観レビュー
では、Deco S7を開封しつつ外観や付属品を見ていきましょう。付属品は下記のものが揃っています。
- ルーター本体 x 2
- ACアダプター x 2
- クイックガイド
- LANケーブル
正直国内メーカーのように詳しい説明書が付属していないのが心配ですが、専用アプリで説明書なしでも操作しやすいです。
アプリの使用感ものちほどレビューしますね。
では本体の外観を見ていきましょう。本体は全体的に白と黒のツートンカラーで、一般的なWi-Fiルーターのように真っ黒ではありません。非常にシンプルでおしゃれなので、どこに置いてもインテリアとして馴染みます。背面には、LANポートが3箇所ありゲーム機など複数の機器を有線接続可能です。
本体上部はLEDランプがあり、ランプを取り囲むようなd字はTP-Linkのロゴの一部を模したデザインです。下部は放熱用のベントがあり、ACアダプターの差込口があります。
サイズは162.3 × 90.7 × 90.7 mmで、水筒やペットボトルと同じようなサイズ感です。
重量は357.61gで、見た目の大きさの割にかなり軽く感じました。
総じて外観のデザインはシンプルで、どこに設置しても馴染みそうでした。
次章では、実際にリビングに置いてみたらどうなるのかや、実際にどれだけの通信速度が出るのかも解説していきます。
TP-Link Deco S7の使用感レビュー
では、TP-Link Deco S7の使用感をレビューしていきます。
- リビングやキッチンにも馴染むデザイン
- ランプが眩しくないので寝室にも良さそう
- アプリでかんたんに設定可能
- 通信速度・範囲も十分
リビングやキッチンにも馴染むデザイン
まず設置性をチェックしてみましたが、キッチンやリビングに置いても馴染むデザインが良いと感じました。一般的なWi-Fiルーターは大きくアンテナが目立つモデルが多いですが、Deco S7はアンテナを本体に内蔵していますので見た目がスッキリしています。
直径がセブンイレブンのコーヒーカップRサイズぐらいで、コップや水筒が置けるだけのスペースがあれば設置可能です。コンセントが近くにある場所という制約はありますが、ルーターが大きくて設置場所に困る印象はありません。
同社のArcher AX73とも並べて大きさを比べてみましたが、Archer AX73は大きさやアンテナが目立つ点でリビングには設置しづらそうですよね。
2台で使用するメッシュWi-Fiだからこそ、設置性やデザインも重要です。
ランプが眩しくないので寝室にも良さそう
Deco S7は本体の上部にLEDランプがあり、まぶしくないため寝室にも置きやすそうです。一般的なWi-Fiルーターは本体の側面にLEDランプがついている場合が多く、チカチカして眩しいので寝室に置く際にテープでLED部分を隠される方もいます。
その点で言えば、Deco S7は上から覗き込まないと分からないぐらい奥まった場所にLEDランプがありますので、寝室に置いても眩しさを感じず安心して寝られますね。
ちなみに各LEDランプは4色でステータスを表しています。
- 黄色:起動中
- 青:設定中
- 緑:問題なし
- 赤:問題発生
特にモデムが寝室にある方におすすめです!
アプリでかんたんに設定可能
冒頭でDeco S7には詳しい説明書がないとお話しましたが、実はアプリがかなりわかりやすく説明書なしでも設定に迷わない点が魅力です。
実際にDecoのアプリを使っているキャプチャを一部紹介しますが、このように「モデムの電源を切る」や「モデムの確認」などイラスト付きでかなり初歩の段階から解説してくれます。
僕はよく他社のルーターを使う時に説明書を読んでも迷う事があるのですが、Decoアプリならスマートフォン上で必要最低限の説明を順を追って見れるので迷いませんでした。
説明書を読むのがめんどくさいと感じている方にもおすすめです!
通信速度・範囲も十分
Deco S7を使って通信速度を検証していきましたが、個人的にWi-Fi 5でも十分な速度が出ていました。実際の計測内容を紹介しますね。
- 使用端末:M1 Macbook Air(ごめんなさい検証のために一瞬トイレにも連れていきます)
- 光回線:大垣ケーブルテレビ IPv4使用
- 同時接続台数:23台
- 木造建築
- 混みやすい昼間の12時に計測
- fast.comで計測(https://fast.com/ja/)
ざっくりとした家のレイアウトです。
まずは子機を使わず1台のみで計測してみました。昼間の計測結果はこちらです。
場所 | 下り | 上り |
---|---|---|
自室 | 210Mbps | 150Mbps |
ルーターのある部屋 | 270Mbps | 300Mbps |
トイレ | 70Mbps | 40Mbps |
1台だけだと1階の速度がかなり落ちますね。
次に、2台目のユニットを子機として使用し、1階のリビング(オレンジの箇所)に置いて再度速度を計測してみました。
計測結果はこちらです。
場所 | 下り | 上り |
---|---|---|
自室 | 240Mbps | 170Mbps |
ルーターのある部屋 | 300Mbps | 320Mbps |
トイレ | 200Mbps | 180Mbps |
子機を使用することで、トイレの下り、上りともに100Mbps以上の速度改善が見られました。
2階建てなら最低でも2パックがいいですね。
実は今までWi-Fi 6対応ルーターばかり使っていたので速度面で心配していたのですが、必要十分でむしろ今までオーバースペックだったのかなと感じるぐらい不便はありませんでした。
TP-Link Deco S7のデメリット
使用感はかなり満足度の高いTP-Link Deco S7ですが、デメリットもまとめてみます。
- IPv6 IPoEに対応していない
- 1台だけでは本領を発揮できない
IPv6 IPoEに対応していない
TP-Link Deco S7は、同社のArcherシリーズの多くの機種に対応しているIPv6 IPoEに対応していません。そのため、フレッツ光などで提供されている混線の少ない通信方式の恩恵を受けられません。
IPv6 IPoEは、電話回線の時代からある通信方式をイーサネットに対応させたPPPoEと違い、イーサネットの利用を前提としています。
そのため、「生え抜き」という意味を込めて「ネイティブ方式」とも呼ばれることがあります。
PPPoE | IPoE | |
接続可能なWebサイト | IPv4のみ | IPv6のみ |
---|---|---|
通信速度 | △ | 〇 |
ネットワーク輻輳 | × | 〇 |
電話回線前提の方式から、純粋なインターネット接続専用規格になったイメージですね。
もちろんIPv4のままでも高速な通信の方は問題ないのですが、もしIPv4で接続した際にかなり通信速度が遅い方は注意したほうが良さそうです。
1台だけでは本領を発揮できない
TP-Link Deco S7は、メッシュWi-Fiという都合上1台のみでは本領を発揮できません。例えば先程の通信速度検証では、1台のみの場合1階のトイレの速度が著しく落ちていましたよね。
また、ユニットを増やせば増やすほど価格も高価になってきます。
ユニット数 | 価格 |
1ユニット | 8,100円 |
2ユニット | 15,200円 |
3ユニット | 21,200円 |
もし1台だけで済ませたい場合は、例えば同社のArcherシリーズがおすすめです。僕は2階建てでArcherシリーズを中心に使用していますが、1階から2階まで十分な通信速度を確保できています。
特に1万円以下で手に入るAX55はかなりおすすめなので、検討してみてください。
TP-Link Deco S7のレビューまとめ
TP-Link Deco S7は、メッシュWi-Fiとしては格安ながら十分な通信速度を持ったルーターです。
設置性も高く、ペットボトル並みにコンパクトでシンプルな外観なのでリビングやキッチンなど置き場所を選びません。
- 必要最低限な機能でいいから安くメッシュWi-Fiがほしい。
- Wi-Fiのことはよくわからないので設定は簡単(できれば説明書なしでもできるぐらい)がいい。
- デザインはシンプルで部屋に馴染むほうがいい。
家が広く、メッシュWi-Fiが気になっている方はぜひ検討してみてください!
- リビングやキッチンにも馴染むデザイン
- ランプが眩しくないので寝室にも良さそう
- アプリでかんたんに設定可能
- 通信速度・範囲も十分
- IPv6 IPoEに対応していない
- 1台だけでは本領を発揮できない