日本家屋に最適化されたコンパクトなロボット掃除機のSwitchBot K10+ Pro、個人的にロボット掃除機の完成形と感じていましたが、それでもまだ弱点がありました。
床掃除はできるけど、結局細かい部分や高いところはスティック掃除機で掃除し直さないといけません。
世に出ている全ロボット掃除機が抱えているであろうこの弱点、SwitchBotさんがついにやってくれました。
ロボット掃除機にスティック掃除機もセットにした製品出しましたよ!
それが今回紹介するSwitchBot K10+ Pro Comboです。結論から言えば、日本人向けロボット掃除機の決定版といった仕上がりです。コードレス掃除機はサイクロン仕様で吸引力も十分、しかもノズルやブラシも4種類揃っており、初めてにしては上出来すぎると感じました。
実際にSwitchBot K10+ Pro Comboを使ってみましたので、特徴からメリット・デメリットまで徹底解説していきます!
- ロボット掃除機とコードレス掃除機が1箇所にまとまるので省スペースかつスマート。
- ロボット掃除機とコードレス掃除機の双方からゴミ集塵ができるので楽。
- ロボット掃除機で掃除機できない箇所をコードレス掃除機で補える。
- 水拭き掃除を汎用のシートでも済ませられるので経済的。
- アプリで管理できるのでマップの管理やスケジュール調整が便利。
- 水拭き掃除ブラケットで高さが増すため通れない場所が出てくる。
- 障害物の回避性能が高いとはいえ油断できない。
SwitchBot K10+ Pro Comboの開封レビュー
付属品
SwitchBot K10+ Pro Comboは、下記の付属品が揃っています。
- K10+ Pro本体
- コードレス掃除機
- ノズル4種
- ノズルスタンド
- ゴミ集塵ステーション
- サイドブラシ x 2
- 紙パック x 2
- フィルター x 2
- 専用お掃除シート
- メンテナンスツール
- 説明書
専用のお掃除シートは30枚入りで、使い捨てになっています。お掃除シートはSwitchBot K10+ Proシリーズで共通です。
個人的に紙パックが気になっており、穴が2箇所にあります。ロボット掃除機と、スティック掃除機の2つで異なる箇所からゴミを収集する関係です。
デュアル集塵ステーション
デュアル集塵ステーションは、寸法が195x297x410mmと縦に長く横にスリムな形状です。
SwitchBot K10+ Proとは違い、コードレス掃除機をスタンドしておく場所があるのでコンパクトにまとまりそうです。
上部のフタを開けると、紙パックが格納できるようになっています。蓋の裏側を見るとクリーニングツールが格納されており、スペースが有効活用されていますね。
ロボット掃除機の充電スペースはこのようになっています。両サイドにロボット掃除機をしっかり固定するためのサポーターのようなものがありますね。
実際にロボット掃除機とスティック掃除機をデュアル集塵ステーションに収納するとこのようになります。若干の奥行きは出るものの、スリムに収納できている印象です。
電源ケーブル周りにはコードレス掃除機を置いても干渉しないようガイドがあります。コードを左右のどちらにでも出せるよう工夫されていました。
コードレス掃除機
今回新たに追加されたコードレス掃除機は、かなり使い勝手の良い仕様になっています。延長管が付属しており、高い場所や床掃除に便利です。
そしてノズルは、下記の4種類が付属しています。
- 床用ノズル
- 2WAYすき間ブラシ
- すき間用ノズル
- ダニ取りブラシ
すき間用のノズルはブラシを格納できますので、掃除する面の材質によって変えられるのはいいですね。
使っていないノズルの収納は、付属のスタンドを使えば残りの3つのノズルをきれいに整頓できます。かなり便利ですね。
ロボット掃除機
ロボット掃除機は以前レビューしたSwitchBot K10+ Proと同じなので軽く紹介しますが、一般的なロボット掃除機よりかなりコンパクトです。
サイズは248x248x92mmで、幅はNintendo Switchと同じぐらいです。つまりNintendo Switchが通れるスペースなら掃除できますので、購入前にご確認ください。
上蓋を取り外すと、ゴミカップが入っています。集塵ステーションを使っていればあまり取り外す機会はありませんが、フィルターの交換や集塵ステーションの紙パックを節約したいという方は取り外しやすくなっていますので便利です。
ロボット掃除機の底はこのようになっています。
段差やカーペットの上といった悪路でも走破できるよう、タイヤにはしっかり溝が掘ってあります。押し込むと引っ込むようになっており、自動車のスプリングのような構造になっています。ブラシ部分はすべてゴムでできており、ブラシがない分水で流すだけで清掃が完結できメンテナンスが楽そうですね。
SwitchBot K10+ Pro Comboの特徴・使用感レビュー
コードレス掃除機がかなり便利
SwitchBot K10+ Proを以前レビューしていたので、今回真っ先に気になっていたのが追加されたコードレス掃除機です。結論から言えばかなり使いやすいです。まず2kgと軽量で手が疲れにくく、コードがない分自由に場所を移動して掃除できます。
個人的に一番感動したのがゴミを見やすくするためにLEDが点灯するところで、暗くてゴミが見えにくい場所でもくっきりとホコリが見えるので掃除しやすかったです。
モーターは「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」で有名なダイソンと同じサイクロン式です。掃除中はカップ内で常にゴミがぐるぐると回っていて、吸引力も十分に感じました。
本体のボタンは電源ボタンと吸引力の強弱ボタンの2つです。吸引力は強か弱の2つしかないので、ある意味悩まなくて操作しやすいです。
冒頭でも紹介した4つのノズルもかなり使いやすいです。すき間用のノズルでは、ロボット掃除機では掃除できない窓サッシのすき間で効果を発揮してくれました。
延長管が使えること、そしてブラシも使える特性を活かして上にある照明の掃除などもできます。高い場所はロボット掃除機では掃除できませんので、便利ですね。
ダニ取りブラシは、クッションや布団などの上を気軽に掃除できます。ベッドの上もロボット掃除機では清掃できない箇所なので、かなり重宝しますよね。
ロボット掃除機の弱点をコードレス掃除機で補うとは、見事です。
実際に10分程度掃除した結果、下記のようにゴミカップにかなりホコリが溜まっていました。普通の掃除機ならこのゴミをさらにゴミ箱に捨てる工程が必要になります。
しかしSwitchBot K10+ Pro Comboなら、デュアル集塵ステーションに挿しておくだけ。これで自動的にごみ収集が始まり、さらにコードレス掃除機の充電もこなすというスマートさです。
コードレス掃除機単体の使いやすさがかなり光りました。
デュアル集塵ステーションで省スペースで済む
ロボット掃除機とコードレス掃除機を併用して使っている場合、下記のように2台分のスペースが必要になりますよね。広い部屋ならともかく、家具などで壁面部分のスペースがないと設置場所に困ったりしますよね。
SwitchBot K10+ Pro Comboならこのように変わります。幅に関しては、Nintendo Switchが置けるぐらいのスペースがあれば問題ありません。
個人的にブラシスタンドもステ−ションと並べて置いておけるところが気に入っており、掃除する箇所によって気軽に切り替えができて便利です。
見た目もスマートでかっこいいですね!
ロボット掃除機のコンパクトさが日本家屋にピッタリ
SwitchBot K10+ Proと同じ仕様のロボット掃除機を搭載していますが、改めて使ってみると便利ですね。まず高さが92mmと低めに抑えられていますので、脚の低いソファでもギリギリ通れます。実際にリビングで使用しているソファの下も、上部のセンサースレスレで通過できたので助かりました。
高さだけではなく幅も一般的なロボット掃除機に比べてコンパクトなので、椅子の脚の間だったり壁際の狭いスペースもしっかり通過してくれます。正直高性能なロボット掃除機でNintendo Switchほどの幅の製品はほぼないので、日本家屋のように狭い部屋に家具が多く設置してあるような場所での使用に最適と感じました。
センサーの性能も高く、壁際や障害物をしっかり検知してくれますのでぶつかる頻度も少なく感じました。SwitchBot K10+ Proの良さをしっかり受け継いでいますね。
シートによる水拭きがかなり楽で便利
SwitchBot K10+ Pro Comboは、付属の専用お掃除シートを使って気軽に水拭き掃除ができます。最近はモップで掃除するロボット掃除機が増えていますが、モップの洗浄に電力が余計にかかる、モップの交換が面倒など手間があるため結局水拭き機能を使わないという方も多いです。
SwitchBot K10+ Pro Comboなら、使い捨てのシートを装着して掃除が終わったら捨てるだけなので余計な電気代や水道代がかかりません。しかも汎用のお掃除シートでも代用できますので、ダイソーなどでシートを購入して安く済ませるといったことも可能です。つまりかなり経済的。
使用方法は、まず水拭き掃除用のブラケットにお掃除シートを装着します。
次に、その状態でロボット掃除機にブラケットを装着すれば完了です。
あとは普通に清掃を開始すれば自動的に水拭きモードに切り替わりますので、設定も簡単です。リビングのフローリングなどは特に乾拭きだけでは取れない汚れが付着していますので、洗浄成分を含んだお掃除シートを使うことで簡単に汚れを落とせますよ。
経済的に水拭き掃除がしたいならSwitchBot K10+ Pro Comboがいいですね。
アプリでスマートに清掃できる
SwitchBot K10+ Pro Comboは、SwitchBotアプリ上でマップを管理してスマートに清掃可能です。マップ上では実際に清掃した場所を確認できる他、進入禁止エリアやバーチャルウォールを設置して自由に清掃エリアを管理できます。部屋割りもできますので、それぞれの部屋単体の清掃も可能です。
掃除の自動化をしたい場合は、スケジュール清掃で設定可能です。時間や曜日を指定して、特定のスケジュールになったら自動で清掃を開始してくれます。スケジュール設定は一覧でき、簡単に有効・無効を切り替えできますので複数設定しておけば一から設定する手間も省けますね。
消耗品の管理も、SwitchBotアプリ上で管理できます。現在使っている消耗品の残り時間が表示され、交換時期になったら知らせてくれます。かなり親切に感じたのが、具体的に消耗品の場所や取り外し方までアプリで解説してくれるところで、わざわざ説明書を読まなくてもいいのでありがたいです。
アプリの使い勝手もかなりいいです!
SwitchBot K10+ Pro Comboのメリット・デメリット
実際にSwitchBot K10+ Pro Comboを使ってみて感じたメリット・デメリットを紹介します。
メリット
- ロボット掃除機とコードレス掃除機が1箇所にまとまるので省スペースかつスマート。
- ロボット掃除機とコードレス掃除機の双方からゴミ集塵ができるので楽。
- ロボット掃除機で掃除機できない箇所をコードレス掃除機で補える。
- 水拭き掃除を汎用のシートでも済ませられるので経済的。
- アプリで管理できるのでマップの管理やスケジュール調整が便利。
SwitchBot K10+ Pro Comboの大きなメリットは、ロボット掃除機の弱点をコードレス掃除機で補えるところです。しかも両者を1箇所で管理し、ゴミ捨て、充電、設置スペースまで共有できるので今までにないほど掃除が楽に、効率的にできます。
これ一台で大体の場所を掃除できますね!
デメリット
- 水拭き掃除ブラケットで高さが増すため通れない場所が出てくる。
- 障害物の回避性能が高いとはいえ油断できない。
実は、吸引清掃時は難なく通過できた場所が水拭き掃除ブラケットを装着したら通過できなくなる現象が発生しました。これはブラケット装着により高さが増したことが要因で、仕方ないとはいえあと少し高さを低くできたらとは思いますね。
また、障害物回避性能を過信していたところ小型の広報無線機を引きずってしまう事案が発生しました。おそらくコードに引っかかったか何かだと思いますが、いくらセンサーの性能が上がったとはいえコードの管理はしっかりしておく、または自分が確認できる時に掃除をすることが大事だと感じました。
このあたりは他社のロボット掃除機でも同じようなことが言えると思います。
SwitchBot K10+ Pro Comboのレビューまとめ
SwitchBot K10+ Pro Comboをレビューしました。個人的に過去に試したロボット掃除機の中でも最高傑作じゃないかなと思います。過言ではなく、ロボット掃除機が根本的に抱えていた高所やすき間掃除の弱点を、コードレス掃除機で補えるようにした着眼点が素晴らしいと感じました。既存のSwitchBot K10+ Pro自体も日本家屋に最適化しコンパクトに仕上げているので、まさに日本人向けのロボット掃除機の決定版に感じました。
これを使っておけば後悔ないと思います。気になった方はぜひお試しください!