5,000円台で買える完全ワイヤレスイヤホン、QCY MeloBuds Proをレビューします。各著名インフルエンサーの中でも5,000円台の完全ワイヤレスイヤホンでトップクラスと呼び声が高い本機ですが、スペックだけを見てもLDAC対応、最大34時間再生、IPX5の防水、マルチポイント機能などかなり充実しています。
QCY MeloBuds Proを実際に使ってみましたので、特徴や使用感を中心にレビューしていきます!
QCY MeloBuds Proの特徴
まず、QCY MeloBuds Proの特徴をまとめていきます。主な特徴はこちらです。
- アクティブノイズキャンセリング:最大-46dBのノイズをカットするアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しています。
- LDAC対応&ハイレゾ認定:高音質な音楽再生が可能で、ハイレゾオーディオ認証を取得しています。
- 低遅延ゲームモード:80msの低遅延モードを搭載し、ゲームや動画視聴時でも音と映像のズレが少なく快適です。
- 外音取り込み機能:周囲の音を自然に聞くことができる外音取り込み機能を備えています。
- 長時間再生:単体で最大8時間、充電ケース込みで最大34時間の再生が可能です。
5,000円台でもLDACに対応してますね!
パッケージ内容
QCY MeloBuds Proには、下記の物が揃っています。
- イヤホン
- 説明書
- Type-Cケーブル
- イヤーピース(S・M・L)
外観チェック
充電ケースはガンメタリック加工されており、光に当てるとギラッと光るのがかっこいいです。
ケースをパカッと開けるとイヤホン本体のほぼ全体が露出した状態になるので、指でイヤホンを取り出す際にかなり掴みやすかったです。
ケースの底には、USB充電ポートとリセットボタンがあります。個人的にイヤホンの取り出しやすい仕様が一番気に入っていますね。
イヤホン本体は柄の部分が鏡面加工になっており、デザインのアクセントになっています。
一般的なカナル型イヤホンのデザインですが、耳穴に合うようにイヤピースが少し楕円になっているのが特徴です。
重さ
イヤホンを入れた状態のケースの重量は42.20g、イヤホン本体は4.45gでした。両者ともかなり軽い部類です。
QCY MeloBuds Proの使用感レビュー
実際にQCY MeloBuds Proを使ってみましたので、実機を使いながら機能の解説や使用感のレビューをしていきます。
装着感は並
QCY MeloBuds Proの装着感は、カナル型としては並ですね。AirPods Proを普段使っているので、そちらの方が上です(価格は倍以上違いますが)。形状の問題なのか、普通のイヤホンよりは少し奥に押し込むようにしないと音がスカスカになります。そのため、イヤピースをSpinFit OMNIなど少し長めのものに換装するとちょうどいいかもしれません。
個人的にJBL TOUR PRO 2の最悪な装着感に比べれば、快適に感じました。
カスタマイズできるタッチ操作対応
QCY MeloBuds Proは、タッチ操作に対応しています。タッチする部分はイヤホン本体の柄の先の方で、開封する際の保護シートにタッチ箇所が書かれていました。タッチ操作は1回、2回、3回押しで機能が割り振られ、左右合計で6機能を使用可能です。
割り当てる機能はQCYアプリで変更可能で、ゲームモードや音声アシスタントといった機能も呼び出せます。特にゲームモードは、Nintendo Switchなどアプリが使えないゲーム機でもゲームモードが使えるようになるので必須で割り当てておきたいですね。
使ってみた感覚ですが、タッチ感度はいいですが反応するスペースが狭いのでコツが要ります。ただ、慣れれば快適に操作できますよ。
音質は5,000円台の中ではおそらくトップクラス
5,000円台最強との呼び声が高かったので期待していましたが、iPhoneとの組み合わせでは確かに良い音に感じました。高・中・低音の音のバランスがよく、解像感自体も5,000円台でこの音質なら納得です。空間は比較的近くに聴こえますので、クラシックやジャズを中心に聴くなら1万円を超えるモデルのほうが満足できるかもしれません。
個人的には音楽鑑賞用途ではなく、どちらかといえばBGMとして聴き流す用途、あるいはゲームプレイ用途であれば十分な音質かなと感じました。
QCYアプリを使えば、ロックやクラシックといったジャンルに合わせたイコライザー設定や、10バンドのカスタムイコライザー設定ができますので自分好みの音質に近づける事が可能です。
5,000円台で音質調整機能も充実しています。
ANC機能は十分だが外音取込機能はいまいち
QCY MeloBuds Proは、外部のノイズを遮断するANC機能を搭載しています。種類も複数用意しており、室内・通勤・騒がしい・風切音カットのほか、アダプティブモードで外のノイズに合わせた自動調整モードも搭載しています。ANCの効きは5,000円台ではいい方ですね。
ただ外音取り込みモードは、終始「サーーーッ」というホワイトノイズが流れて常時使いたいという気持ちにはなれませんでした。この点は価格相応です。
ゲームモードで低遅延なプレイが可能
QCY MeloBuds Proはゲームモードを搭載しており、スマホやNintendo Switchなどでワイヤレスでも80ミリ秒の低遅延でゲームプレイが可能です。特に音ゲーで音ズレが発生したときに便利ですね。
実際にNintendo Switchでスマブラや太鼓の達人をプレイしてみましたが、ほぼ体感的に遅延を感じないほど改善されていました。特に音ゲーは顕著で、ゲームモードOFF時は1テンポ遅れるほど遅延が発生していましたがゲームモードONにするとほぼタイミングが合ってくれます。
通勤通学でゲームをやっている人にはピッタリです!
マルチポイント接続が便利
QCY MeloBuds Proはマルチポイント接続に対応し2台のデバイスと同時に接続可能です。つまり、わざわざペアリングを解除しなくても2台目の機器に接続できるので楽です。
接続方法は、1台目のデバイスとペアリング後に接続を解除し、その状態で2台目のデバイスのBluetooth接続設定を開いてペアリングするというものです。実際に試してみましたが、音を再生しているデバイスを自動で検知して切り替えを行ってくれたのでかなり楽に感じました。仕事でオンラインミーティングはPC、通話はスマホと使い分けることが多いですが、それぞれ自動で切り替わってくれるので再ペアリングしなくても大丈夫なのでかなり利便性が高いです。
プライベートだけじゃなく、仕事でも手放せなくなりそうですね。
QCY MeloBuds Proのレビューまとめ
QCY MeloBuds Proのレビューをまとめます。
- 5,000円台としてはバランスの取れた音質
- マルチポイント接続対応で2台のデバイスをシームレスに切り替えできる。
- タッチ操作でスマホを取り出さなくても操作できる。
- ゲームモードで低遅延でゲームを楽しめる。
- イヤホンを取り出しやすい充電ケース
- ノイズが多い外音取り込み機能
- タッチするポイントが小さい
5,000円台で買える完全ワイヤレスイヤホンとしては、この機能性と音質でいうとかなりコスパが良い部類です。個人的には外音取り込み機能がイマイチなのと、カナル型の装着感があまり合わないのでできれば同社のイヤーカフ型イヤホン、QCY Crossky C30と使い分けると便利かなと思いました。部屋ではQCY Crossky C30、外ではQCY MeloBuds Proというように使い分ければ、お互いの短所をカバーし合えます。
外出先で使うことが多い方は、ぜひQCY MeloBuds Proを使ってみてください!