あの有名ギターアンプメーカーから小型なBluetoothスピーカーが登場しました!
ロック好きな方なら知らない人はいないであろうイギリスの老舗アンプメーカー、Marshall。以前完全ワイヤレスイヤホンをレビューさせていただきましたが、今回はMarshallのギターアンプがそのまま小さくなったかのようなBluetoothスピーカー、Marshall Willen IIをレビューします。
主な仕様・特徴は下記です。
- パワフルなサウンド:小型ながらも、低音を最大限に引き出し、バランスの取れたサウンドを提供します。
- 長時間再生:1回の充電で最大17時間の連続再生が可能です。
- 防塵・防水性能:IP67等級の防塵・防水性能を備え、水や埃に強い設計です。
- 多機能ストラップ:ゴム製の固定ストラップを使って、スピーカーを立てる、寝かせる、物に固定する、または吊るすことができます。
- 内蔵マイク:ハンズフリー通話が可能な内蔵マイクを搭載しています。
実機を使いながら、特徴やメリット・デメリットまでレビューしていきます!
Marshall Willen IIの特徴・レビュー
小型でもMarshallのアンプを思わせる外観デザイン
Marshall Willen IIは、小型ながらMarshallのギターアンプを思わせるような高級感のあるデザインが特徴です。ライブ会場のような薄暗い場所なら、ゴールドのロゴやボタンが光ってかっこいいです。
Willen IIのサイズはAmazon Echo Spotと同じぐらいで、デスクに置いて使うのにちょうどいいサイズ感です。重さは実測値で356.69gと、小型のデジタルカメラかスマートフォンぐらいの軽さなので見た目の重厚感からみると軽く感じますね。
色が実際の見た目に近くなるよう、屋外で外観デザインを見てみましょう。グリル部分はプラスチック製になっており、Marshallアンプのように布地じゃないのでかなり丈夫そうです。ボディの周囲はしっとりとしたPUレザー製で、持った時に滑りにくくなっていますね。
フロントパネルにあるノブは、実はジョイスティックになっています。
操作 | 機能 |
---|---|
上 | 音量を上げる |
下 | 音量を下げる |
左 | 早戻し |
右 | 早送り |
1回押す | 再生/停止・通話の応答 |
2回押す | 通話の拒否 |
上部は左から電源ボタン、Bluetoothペアリングボタンが配置されています。バッテリーインジケータは5段階で確認できます。マイクも搭載されており、通話が可能です。
背面にはベルトがあり、細いポールなどに固定可能です。実際に室内でポールに取り付けてみたのですが、背面の凹みに沿ってガッチリ固定できました。置くだけじゃなく、支柱に固定したりもできるのでアウトドアで大活躍しそうです。
左側面には充電用のUSBポートを搭載しています。フタはついてませんがIP67の防水性能がありますので、キャップレスなのはいいですね。
外観のデザインに関してはMarshallらしさ全開の個性的なデザインで、かなりかっこよく感じました。室内に置いて使うのにもインテリアとマッチしますし、外でも使えるタフさなのでキャンプとかでも使ってみたいですね。
スマホアプリに対応しイコライザーの調節などが可能。
Marshall Willen IIは、iOSとAndroidに対応した「Marshall Bluetoothアプリ」が使用可能です。
Marshall Bluetoothアプリを使用することで、例えばEQプリセットから音質の調整が可能です。EQプリセットはMarshall・押す・音声の3種類から選択できます。デフォルトか、よりメリハリのある音か、声を中心に聴きたいかの3パターンなので選びやすいですね。
また、バッテリーの最適化もできます。iPhoneのようにバッテリーの最大充電を95%に抑える機能もありますし、温度によって充電スピードを下げる機能も使えます。
Marshall Willen IIをフルに使うならMarshall Bluetoothアプリは必須ですね。
音はパワフルでアメリカン・ロックとぴったり
スピーカーということで、音質もレビューしていきます。iPhone 16 ProとBluetooth接続した状態で、金属製のプレートの上において聴いてみました。
まずはKISSのラヴィン・ユー・ベイビーを聴いてみました。KISSといえば、Marshallのアンプを使用していることで有名です。第一印象は、イントロのベースがかなり心地よいです。パッシブラジエーターを内蔵しているということで小型ながらブーミーな低音を奏でてくれます。そしてドラムやエレキギターの音、ボーカルが合流すると音の破綻なくしっかりライブさながらの迫力を感じさせてくれます。Marshall Willen IIは小音量ではなく、大音量で本領を発揮するタイプだと感じました。
洋楽以外でかなり相性がいいと感じた楽曲はYOASOBIの群青で、特に声の立体感が上手く表現されているように感じました。音を絞ると全体的にこもったような音質になるので、こちらもできれば大音量で使ったほうが気持ちよく聴こえますね。
フルレンジスピーカーで小口径ですが音は上手くまとまっている印象です。
ちなみに音の指向性ですが、Willen IIを逆向きにしてもしっかり聴こえるので部屋の中心に置けば比較的360度まんべんなく音を広げられそうです。
Marshall Willen IIのメリット・デメリット
Marshall Willen IIを実際に使って感じたメリット・デメリットを解説していきます。
メリット
Marshall Willen IIのメリットは下記の5点です。
- かっこよくておしゃれなデザインなのでインテリアとしても映える。
- 固定用ストラップで吊るして使えるのでアウトドアに最適。
- アプリで音質調整などができる。
- ロックにぴったりな音質。
- 防塵防水仕様・17時間の長寿命バッテリーでアウトドアに便利。
まず、デザインは文句なしにかっこいいです。Marshallはイギリスの老舗ギターアンプメーカーで、そのデザインを小型スピーカーに適した形に持ってくるのは流石だと感じました。アウトドアで使いやすいですし、インテリアとして飾っておきたくなるほど愛着が湧きます。
また、音質も小型ながらパワフルで、スマートフォンと連携してイコライザーの調節なども可能なので使いやすいと感じました。
憧れのMarshallを自宅に置けますよ。
デメリット
Marshall Willen IIのデメリットは下記の2点です。
- カスタムイコライザーには対応していない。
- 音量を絞ると音がこもりやすい。
イコライザー機能はあくまでプリセットの3つから選べるだけなので、設定を追い込んで自分お好みの音質に調整したいという方は向いていません。外出先などでかなりカジュアルに音楽を楽しみたい方向けなので、逆に言えば面倒な設定をしたくない人に向いているスピーカーですね。
また、音量を絞ると音がこもりやすい印象です。これは防水で密閉性を担保しなければいけないのと、そもそもスピーカーの口径が小さいので普段デスクトップでオーディオを組んでいるような僕には少し物足りなく感じました。ただ、大音量で聴く分にはMarshallらしい力強さを感じたので、小音量にしなければいけないシチュエーションならむしろMarshall MOTIF II A.N.Cのようなイヤホンの方が向いているかもしれません。
適材適所ですね。
Marshall Willen IIのレビュー評価まとめ
Marshall Willen IIをレビューしました。デザインは文句なしにかっこいいので、この見た目に惹かれたらぜひ使ってみてほしいです。室内で使うとおしゃれなインテリアとして映えますし、所有欲を満たせます。
音質を小型スピーカーに求めるのは酷ですが、BGM用途には十分ですし大音量にすればスマホとは比較にならないほど迫力があって高音質です。
Marshallサウンドを気軽に楽しみたい方は、ぜひ使ってみてください!
- かっこよくておしゃれなデザインなのでインテリアとしても映える。
- 固定用ストラップで吊るして使えるのでアウトドアに最適。
- アプリで音質調整などができる。
- ロックにぴったりな音質。
- 防塵防水仕様・17時間の長寿命バッテリーでアウトドアに便利。
- カスタムイコライザーには対応していない。
- 音量を絞ると音がこもりやすい。