数多くの360度カメラアクションカメラを手掛けるInsta360から、2年ぶりに新しい360度カメラ、Insta360 X4が登場しました。2022年発売のInsta360 X3に続く次世代機で、5.7Kだったセンサーを8Kまで引き上げたモデルとなっています。4月16日より販売を開始しており、標準版の価格は公式サイトで79,800円です。
360度カメラは現状Insta360とリコーTHETAの2強ですが、8Kまで撮影できる360度カメラは今回紹介するInsta360 X4が初めてです。そんな怪物スペックのInsta360 X4を、3記事に渡って徹底解説していきます。
Insta360 X4は想像以上に小型なボディ
Insta360 X4は、ボディ外寸が123.6×46×37.6mm(縦×横×厚さ)となっています。成人男性の手に収まるほどコンパクトなので、スマートフォンを操作するような感覚で使えます。
前作のX3も所有していますが、縦が約1cm、厚みが4mm大きくなっているぐらいで横幅はほぼ同じです。よく見るとX4は手で握るグリップ部分の溝があり、X3より持った時に滑りにくくなっています。細かいですがこれは嬉しいアップデートですね。
サイズが大きくなったことによるメリットもあり、例えばモニターがx3の2.29インチから2.5インチに拡大し、より見やすくなっています。スマートフォンでもリモートでプレビューが見れますが、両手を塞ぎたくないときは本体のモニターが頼りです。
重量は約200gで、X3より21g重くなっています。ただ実使用でそこまで差は感じませんでした。
スペックをもう少し深堀りしてみる
サイズや重さに触れたところで、もう少しスペックについて深堀りしていきましょう。X4は最大8K(7,680×4,320)に対応していますが、4K解像度のセンサーを両側に2つ搭載して実現しています。画素が多くなればその分データ量も増えますが、切り出した時の解像度が高くなるのであとから編集する時にかなり便利です。
バッテリーはX3が5.7K解像度での連続撮影で81分だったのに対し、X4は135分と大幅に伸びています。その分バッテリーが大きくなっていますが、このサイズ感に抑えて+55分のバッテリー持ちを確保できているのは素晴らしいですね。
このバッテリーの水色部分、防水用のパッキンになっています。実はX4は潜水ケースなしでも水深10mまで潜って使用可能です。
SDカードはバッテリー挿入部内にあり、このパッキンのおかげでバッテリーもSDカードも浸水を防げるということですね。
本体の左右と正面にマイクが内蔵されています。片側にはUSB-Cポートとバッテリー、もう片側には電源ボタンとQボタンがついています。かなりスリムなボディなので、少ないスペースをかなり有効活用している印象ですね。
底の部分には1/4インチネジで固定できるようになっており、三脚が使えます。
Insta360には自撮り棒を含め様々なアクセサリーがあるので、別の記事でも紹介していきますね。
ポーチやレンズガードなど付属品が充実
Insta360 X4は、X3よりも付属品が充実しています。
特に嬉しかったのがこのキャリングケースです。Insta360 X3にもネオプレン製のカバーが付いていましたが、X4は内部ポケットも充実していてかなり使い勝手が良くなりました。
レンズガードも標準で付属しています。X3では別売りでしたが、スポーツやアウトドアでレンズむき出しのままでは心配というユーザーの声を反映していますね。
X4にはレンズガード用の取り付けマウントがあるので、レンズをつけてぐるっと回せば固定できます。取れにくく着脱もしやすいのでいいですね。こちらは樹脂製のレンズですが、ガラス製のプレミアムレンズガードも販売されています。
そしてもう一つ、サーモグリップカバーも同梱されています。これはカメラ本体の保護というより、カメラに装着して放熱を助ける役割があります。
Insta360 X4の操作性
では、実際にInsta360 X4を触りながら操作性をチェックしていきましょう。いやー、2.5インチに大きくなったモニターはやっぱり見やすいですね。タッチスクリーンの素材はスマホでも広く採用されているCorning® Gorilla® ガラスで、割れにくくなっています。
基本的に操作はこのタッチパネル上で行いますので、UIも工夫されています。写真撮影モード選択時は、画面端をフリックすることで各設定画面に遷移できるようになっています。タッチスクリーン単体でも、操作しやすいように感じました。
また、Insta360アプリをiPhoneに入れて連携させれば、スマホ側でプレビューや設定変更が出来ます。高い位置にX4を掲げて撮影したり、少し離れた場所に置いて撮影するときはアプリ連携が便利ですね。
画質や音質を検証
では、実際にX4で撮影した4K動画を見ながら画質や音質を検証してみましょう。今回は見えない自撮り棒を使いながら、持ってショッピングモールの外を歩いてみました。
実際に撮影した4K30Pの動画は下記で見れます。
まず手ブレについてですが、歩きながら上下に振られているにも関わらずかなり軽減されているように感じました。Insta360のサイトを見るとかなり手ぶれ補正の強さが強調されていますが、サイト通りの性能だと思います。
画質は1インチセンサーのInsta360 ONE RSに慣れていたということもあり、X4は若干ダイナミックレンジが狭い印象がありますが黒つぶれ、白飛びも少なく素直な発色で好感を持てました。気になったのは横から太陽光が入ってきた時のゴーストですね。360度撮影で普通のカメラと違いレンズフードもないので、太陽の角度によってはゴーストが気になります。ただレンズのコーティングのおかげか、晴天でもゴーストの発生が最小限に抑えられているのはいいですね。
今回は風が比較的強い日でマイクの風切音が入りやすい状況でしたが、風切音自体は結構入ってきますね。実はアクセサリーで風防マイクカバーがあり、気になる人は別途購入すれば軽減できます。別記事で効果を検証予定です。
ちなみに静止画撮影では360度ならではの面白い画角で撮影でき、自分の背面、地面、空を含めたような写真に加工することも出来ます。友人と集合写真を取るときにこれを使うと、かなり面白くなりそうですね。
Insta360 X4のレビューまとめ
Insta360 X4を使用してみてのファーストインプレッションは、X3からの移行でもほとんど操作性が同じですぐに使いこなせたということです。モデルチェンジで大きく操作性が変わると従来のユーザーからすれば少しストレスですが、前作のX3の良好な操作性をそのまま引き継いだX4はX3からの乗り換えもしやすいでしょう。
操作性がそこまで変わらないと言われると乗り換えてもそこまで違いがないんじゃないと思われそうですが、先に紹介したように付属品の充実、8K撮影、バッテリー持ちの改善などX3の正統進化といっても過言じゃない出来です。X3で使っていたアクセサリーはそのまま使えるものも多いですし、スペアでX3ももう一つ持っておきたいという方はいっそのことX4にアップデートするのも良さそうです。
最近は360度のイマーシブコンテンツが流行っていますが、実は撮影可能なイベントもあるのでそんな時に360度カメラを1台でも持っておくとめちゃ便利ですよ。
Insta360 X3も併売されていますので、はじめから最新機能が使いたい方はX4、初めて購入される方はX3をぜひ試してみてください!
本記事でも少し触れた360度カメラ、Insta360 X3とInsta360 ONE RSのレビューは下記のリンクから見れます。
Insta360アクセサリーが安く買えるチャンス!
5月27日(月)16時〜6月7日(金)16時にかけて、最大18,880円のサマーセールが開催されます。Insta360 GO 3は過去最安値ですので、この機会にぜひ!
製品名 | 割引率 | 販売価格 | ⚠️割引価格⚠️ | 差額 |
---|---|---|---|---|
Ace Pro 通常版 | 10% | ¥67,800 | ¥61,000 | ¥6,800 |
Ace 通常版 | 20% | ¥55,000 | ¥44,000 | ¥11,000 |
X3 通常版 | 11% | ¥68,000 | ¥60,520 | ¥7,480 |
GO 3 通常版 32GB | 20% | ¥57,500 | ¥46,000 | ¥11,530 |
GO 3 通常版 64GB | 20% | ¥60,500 | ¥48,400 | ¥12,100 |
GO 3 通常版 128GB | 20% | ¥64,800 | ¥51,800 | ¥13,000 |
Flow 通常版 | 12% | ¥20,900 | ¥18,300 | ¥2,600 |
Flow クリエーターキット | 12% | ¥28,000 | ¥24,640 | ¥3,360 |
ONE RS ツイン | 25% | ¥75,180 | ¥56,300 | ¥18,880 |
ONE RS 4K版 | 20% | ¥43,120 | ¥34,400 | ¥8,720 |
ONE RS 1インチ360度版 | 10% | ¥118,800 | ¥106,900 | ¥11,900 |
Link | 16% | ¥45,800 | ¥38,470 | ¥7,330 |
ONE X2 | 30% | ¥55,000 | ¥38,500 | ¥16,500 |