この記事は、「FIFINE K683A」のレビュー記事です。高品質なポップガード付きで、単一指向性のため雑音が入りにくいためテレワークに向いています。
結論から言えば、音質もよくテレワークに合うマイクでした。
- テレワークに向いているマイクの種類
- FIFINE K683Aがテレワークに向いている理由
- FIFINE K683Aを使っていて感じたメリットとデメリット
- 高品質なポップガードがついている
- 単一指向性で雑音が入りにくい
- USB-A/Cかつバスパワー駆動でiPadやMacbookでも使いやすい
- 物理的なミュートボタン、ボリューム調整ツマミがある
- 電源のオンオフができない
- 三脚式なので場所を取る
FIFINE K683A 開封レビュー
では早速開封していきます。
内容物は以下です。
- マイク本体とピボットマウント
- 金属製マイクスタンド
- 約2mのUSB-B to USB A/Cケーブル
- ポップガード
- 取扱説明書
説明書はすべて日本語で、わかりやすく説明されていました。
FIFINE K683Aの製品仕様
項目 | 内容 |
---|---|
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50-17kHz |
感度 | -43d±3dB (at 1kHz) |
S/N 比 | 70dB |
ダイナミックレンジ | 75dB |
ビットレート & サンプルレート | 24 bit 192kHz |
電源 | 5V |
出力端子 | USB Type-A 2.0 combo Type-C |
重量 | 0.6 kg |
FIFINEとは?どこの国の企業?
FIFINE(FIFINEMICROPHON)は2009年に設立されたオーディオ会社です。読み方は「ファイファイン」です。
中国に本社があり、倉庫は米国、英国、カナダ、日本、ロシアに展開しています。マイク以外にもウェブカメラも展開していますが、ほぼマイク専門の会社です。
世界最大級の小売市場、アメリカのウォルマートにも進出し、実力を兼ね備えたグローバル企業です。
FIFINE K683Aのマイクスタンドの可動域
スタンドの可動範囲は180度で、かなり調整の幅が広い印象です。
FIFINE K683Aを実際に使って感じたメリット
ここからは、実際にK683Aを使ってみて感じたメリットをご紹介していきます。
高品質なポップガードがついている
K683Aは、ポップガードがついています。しかもガード部分は金属と布のハイブリッド構造です。つまり破れにくく、かつツバなどの湿気を吸収してマイクに湿気がたまることを防いでくれます。
ポップガードはナイロン製が一般的ですが、K683Aのポップガードは金属も使っているので地味にコストがかかっている部分です。
例えばポップガードでメッシュだけの製品でも1,700円前後はしますしね。
ポップガードはプロの現場で用いられていますが、以下の2つのメリットがあります。
- パ行などの空気がマイクにあたった際のノイズを防ぐ。
- ツバなどの湿度からマイクを守る。
例えば「ポッポコーン」とポップガードなしでマイクに話してみます。
すると通常のマイクでは「ポップ」の部分で「ブフッ」という風切り音のようなノイズが入ります。このノイズを、ポップガードは抑えてくれます。
一度ポップガードのありなしで「ポップコーン」と話してみました。
元々ノイズ耐性に優れているので違いが分かりづらいかもしれませんが、かなり強めに「ポッ」と発声してもノイズは少なく感じます。
また、コンデンサーマイクは湿度に弱いです。
流石にツバを吐きまくってマイクを壊してしまうシチュエーションは限りなく少ないですが、湿気によるマイクの破損リスクもポップガードは抑えてくれます。
プロっぽくて使っていると気分が上がりますよ!
FIFINE K683Aは単一指向性で雑音が入りにくい
FIFINE K683Aは「カーディオイド」という単一指向性を持ちます。
単一指向性はマイクの正面の音を捉えやすく、背面からの余計な音は拾いにくい性質を持ちます。集音範囲は131度です。また、ハウリングも起こりにくいです。
例えば一人でテレワークをしていて、余計な雑音は入れたくないという方は単一指向性のK683Aはかなりいい選択肢になります。
指向性ってそもそも何でしょう?
指向性とは、マイクが音を拾う方向性・範囲を指します。マイクには大きく分けて3つの指向性の種類があります。
- 無指向性
- 単一指向性(カーディオイドを含む)
- 双指向性
それぞれ中心の白い点をマイクだとして、各指向性のイメージを作成してみました。
- もしミーティング中に向かいの窓から選挙カーの音が流れた時、一番選挙カーの音を拾いにくい指向性はどれでしょう?
-
正解は単一指向性(カーディオイド)です。
- 机を囲むように複数人で座ってWebミーティングを行う際に向いている、全員の音を拾いやすい指向性はどれでしょう?
-
360度の音を拾ってくれる無指向性が最も向いています。次点で双指向性、単一指向性の順です。
選ぶときのコツですが、一人でWebミーティングを行うのであれば単一指向性、複数人でWebミーティングを行うのであれば無指向性・双指向性がおすすめです。
テレワークにはカーディオイドのK683Aが向いていますね。
では実際にどれだけ違うのか、Macbook Air内蔵マイクとK683Aで実際に録音した声を比較してみます。
Macbook Air内蔵マイクは若干雑音があり、声も少しエコーがかかったような感じに聴こえます。
しかしK683Aは、余計な雑音も少なく声も余計な反響のないくっきりで素直な音に聴こえます。
また、机の上に置いているということで机の上のノイズも結構拾うのかなと思い、マイクから5cmほど離れた場所から机を爪を立てて叩いてみるとどれだけ集音するのかテストもしてみました。
個人的には実際に自分の耳に聴こえるほど机を叩く音は聴こえておらず、余計な雑音も入りづらいと感じました。
ただしキーボードの打鍵音は大きめに入ると指摘されました。
僕は在宅勤務で常に一人でWebミーティングに参加しますので、K683Aの持つ指向性はかなりベストマッチしています。
USB-A/Cかつバスパワー駆動でiPadやMacbookでも使いやすい
K683Aは、バスパワー駆動なので別途電源に接続する必要はありません。
また、USB-A/Cに対応していますので、iPadやMacbookなどApple製品との相性も抜群です。
ケーブルは結束バンド付きでまとめられるので、スッキリします。
もちろん、USB-A、またはC端子のあるPCであれば使用できます!
物理的なミュートボタン、ボリューム調整ツマミが便利
個人的に一番欲しかったのがボリューム調整ツマミとミュートボタンです。
Macの場合マイクのボリュームはわざわざ「設定」から開かないと調整できないので、実は結構手間でした。マイクにボリュームツマミがあれば音声をすぐに手元で変更できるので、便利です。
また、ミュートボタンもかなり気に入っています。
例えばミーティングで他の人が話しているときに自分の雑音が入らないようによくミュートにするので、ボタン1つで切り替えられるのは便利でした。
FIFINE K683Aを実際に使って感じたデメリット
ここからは、実際に使ってみて感じたデメリットをご紹介します。
電源のオンオフができない
気にならない方もいらっしゃるかもしれませんが、物理ボタンで電源のオンオフができないことが個人的に気になりました。
- LEDライトが点灯したまま。
- 余計な電力を消費しそう。
外部マイクは頻繁に抜き差しするわけではないので、据え置きMacで使わないときは以前のマイクであれば本体のスイッチで電源を消していました。
もちろんUSBケーブルをつなげるだけで使用できる手軽さもあるので、慣れの問題ではあります。
三脚式なので場所を取る
三脚式なので、結構机のスペースを取る点も気になりました。足の間隔が約18.5cmの正三角形なので、おおよそiPhone 13 Pro2台分の面積が必要です。
使わないときはどかしておきたいので、僕のようにスペースが気になる方はアーム式の方がいいですね。
FIFINE K683Aの総合評価
FIFINE K683Aは6,899円と比較的手を出しやすい価格ながら、ポップガード付きの本格派マイクです。
単一指向性で雑音が入りにくく、オンライン会議など自分の声をしっかり届けたい方におすすめです。
FIFINE K683Aをおすすめできる人
FIFINE K683Aは、下記のような方におすすめです。
- テレワークで自分の声をくっきり届けたい人
- 安くてもプロ並のマイクを使って見たい人
もっと自分の声を聴き取りやすく伝えたいという方はぜひ使ってみてください!