最近増えてきているイヤーカフ型のイヤホン、ピアスのようなファッション性と外の音が聞こえやすいオープンイヤー型の良さを併せ持ち、僕も普段から愛用しています。
今回はEdifierから新たなイヤーカフ型イヤホン、LolliClipが登場しましたので実機を使いながらレビューしていきます。主な特徴は下記のとおりです。
- クリアな通話とAIノイズキャンセリング:13mm大口径ドライバーとAIノイズキャンセリング搭載で、雑音を除去し、クリアな通話を実現。風切り音や車の騒音も気にせず会話可能。
- 没入感のある空間オーディオとタッチ操作:ヘッドトラッキング機能付き空間オーディオで、リアルなサウンド体験。タッチコントロールで直感的に操作可能。
- 健康モニタリングとIP56防水設計:血中酸素や心拍数をモニタリング可能。IP56防水で運動中や雨でも安心して使用できる。
- Bluetooth 5.4とマルチポイント接続:最新Bluetooth 5.4で安定接続と低遅延を実現します。2台の端末に同時接続可能です。
- 軽量設計と快適なフィット感:片耳7gの軽量設計で長時間装着も快適。装着センサーで自動再生/停止機能付きます。
- 長時間再生と急速充電:最大39時間の連続再生可能。15分の充電で約3時間使用できる急速充電対応します。

個人的には、装着感の快適さと、ノリの良い低音が出る点がかなり気に入りました。


本体の外観をチェック
まず本体の外観をチェックしていきます。


充電ケースは光沢感のある丸みを帯びた横長デザインです。個人的にはつや消しデザインのほうが好みですが、ロゴや充電ポート周りの塗装がシルバーで落ち着きがあります。




イヤホン本体はイヤーカフ型ということで、アーチ形状になっています。イヤホン本体も光沢感のあるデザインです。


サイズは10円玉より一回り大きいぐらいのコンパクトさです。


イヤホン本体の重量は、実測値で6.90g、イヤホンと充電ケース込みで58.58gでした。




Edifier LolliClipの魅力
Edifier LolliClipを実際に使ってみて、「ここめっちゃいいな」と感じた部分を中心にレビューしていきます。
装着感が快適すぎる
イヤーカフ型は耳に挟み込むようにして装着するのですが、必要以上に耳の奥に押し込む必要がない分装着感がかなり快適です。Edifier LolliClipは特に僕の耳に合っているのか、1日中装着しても痛みが出ませんでした。
しかも左右の耳を自動で感知してくれますので、装着する時にどっちのイヤホンが右耳ようなのかなど気にする必要がないのも素晴らしいです。





ピアスのような外観もおしゃれです
オープンイヤーなのに十分な低音でノレる
失礼ながら、個人的にイヤーカフ型に音質を求めるのは酷だと思っています。カナル型みたいに耳を密閉しない分、特に低音域の量感が劣ってしまうからです。すみません、Edifier LolliClipは例外でした。
まずCreepy NutsのBing Bang Bang Bornを聴いてみたのですが、重低音のビートが最高にいいです。しかもオープンイヤーらしい開放感のある音質で、イヤホンというよりはヘッドホンで聴いている感覚に近い音場を感じられます。


Edifier LolliClipは13mmの大口径ドライバーを使用しており、しかもハイレゾ認証も取得しているため周波数特性も20Hz~40kHzと広いです。僕はハイレゾ音源をほとんど聴きませんが、普通にYouTube Musicの音楽でも音質の良さを感じられました。一応AACコーデックに対応していますので、iPhoneのワイヤレス環境でもより高音質に聴くことが出来ます。
360°没入型サウンドが思った以上にいい
Edifier LolliClipは、360°没入型サウンド機能を搭載しています。AirPodsでいう空間オーディオ機能ですが、これが思った以上に立体感を感じられて良かったです。まず、Edifireアプリでサウンドモードを「空間オーディオ」にし、キャリブレーションを行って有効にします。


あとは音楽を聴くだけなのですが、脳内定位していた音楽が少し前に離れ、頭を動かすとあたかもその位置からなっているかのような立体感を感じられました。音場が広大になるというわけではありませんが、気分を変えてみたい時に便利です。
オープンなのにノイキャンがついている
Edifier LolliClipはカナル型ではありませんが、なんと適応型ANCに対応し外のノイズ低減を行ってくれます。カナル型に比べると弱いですが、ちょうど家の近くで工事している音が少し遠くなる感覚があり効果は実感できました。
少し気になったのが風切音で、例えば階段を上る時に「ヒューヒュー」という風切音を感じるのが気になりました。これはアーチ形状のため、空気が対流しやすいからですね。





音量を抑えられるので嬉しい機能です!
接続安定性は約10mまで良好
ワイヤレス製品は接続安定性が命ですので、部屋からどれだけ離れると途切れるのかテストしてみました。結果として、2階の部屋にスマホを置いて1階で再生した場合でも約10mの範囲であれば途切れずに再生できるほど安定していました。最近のBluetooth機器としてはAirPods Proと同等かなと思います。


マルチポイント接続対応
2台の機器と同時に接続できるマルチポイント機能、Edifier LolliClipも対応しています。まず1台目の機器と接続した状態でイヤホンをケースに戻し、ケースにあるペアリングボタンを長押しにすることで2台目に接続できるようになります。これ結構便利で、音楽が鳴っている機器側に自動で切り替わってくれるのでわざわざ接続をし直す手間がありません。


Edifier LolliClipのデメリット
Edifier LolliClipのデメリットもまとめていきます。
ケースの皮脂汚れが目立ちやすい
光沢感あるケースなので、結構汚れが目立ちやすいです。服で拭いても、すぐに汚れてくるので、できればつや消しの方が良かったかなと感じました。現状ブラックのみなので、ホワイトが出たら汚れが目立ちにくいかもしれませんね。


ノイズキャンセリング時の風切音が気になる
オープンなのにノイキャンがついていると説明しましたが、同時に風切音が気になるとも解説しました。お菓子のフエラムネみたいに、耳に装着すると円形の空洞ができるので歩くとそこに空気が流れ込むのが原因ですね。



個人的に、風切音低減機能もつけてくれると良かったかなと思います。
まとめ:音質よし、装着感よしで現時点でのイヤーカフの完成形
Edifier LolliClip、個人的に装着感の快適さと、ノリの良い低音が出る点がかなり気に入りました。イヤーカフ型としての高い基本性能に加え、空間オーディオや血中酸素を計る機能など先進的な機能も備えており長く使えるある意味現時点でのイヤーカフ型の完成形と感じました。



1万円クラスなだけあって音質への妥協は一切感じられませんでした。普段遣いで長時間使用したい方は、ぜひEdifier LolliClipをお試しください!


- 装着感が快適すぎる
- オープンイヤーなのに十分な低音でノレる
- 360°没入型サウンドが思った以上にいい
- オープンなのにノイキャンがついている
- 接続安定性は約10mまで良好
- マルチポイント接続対応
- ケースの皮脂汚れが目立ちやすい
- ノイズキャンセリング時の風切音が気になる

