本記事では、超ベストセラーのPCスピーカー「CREATIVE Pebbleシリーズ」の最上位機種、Creative Pebble Proをレビューします。
Creative Pebbleといえば、AmazonのPCスピーカー部門で長年1位をキープしている大人気シリーズで、安くて音質のいいPCスピーカーの代名詞となっています。
一応初代Creative Pebbleのリンクを貼っておきますが、Amazonで8,000を超えるレビューがある中で平均レビュー評価4.3とかなり評判がいいです。
そんなCreative Pebbleを、さらに高音質、高性能にして磨きをかけた製品が今回紹介するCreative Pebble Proです。結論から言えば、1万円以下のスピーカーで音質、機能性を含め初めて満足できる機種に出会えたと感じています。
普段11万円のサウンドバー、B&W Panorama 3やPolk Audio ES15とAVアンプのDENON AVR-X1700Hを組み合わせた約10万円のオーディオ環境で映画や音楽を楽しんでいます。
そんな僕でも普段作業しているデスクでラフに音楽を楽しみたいとCreative Pebble Proを導入しましたが、デスクに置いて使用するニアフィールド用途なら十分満足できるスピーカーです。
そんなCreative Pebble Proの特徴や実際の使用感を、徹底レビューしていきます!
- 間接照明になる
- 有線・無線で音楽が聴ける
- 透明感のあるクリアな音質
- スピーカー同士でつながっている線は外せない
音質評価
高音 | |
中音 | |
低音 | |
定位 | |
音の分離感 |
Creative Pebble Proの特徴
CREATIVE Pebble Proは、下記の特徴を持ったスピーカーです。
- RGBライトアップができる。
- Bluetooth 5.3対応でスマホやPCから無線で音楽を流せる。
- ヘッドセット端子搭載でボイス通話も可能。
- 45°の上向きデザイン。
- スピーカー背面の大型パッシブラジエーターで重低音の効いたサウンドを実現。
- USB PDに対応し、最大30W RMS/ピーク出力60Wのパワフル オーディオの再生が可能。
特にRGBライトアップに魅力を感じて購入しました!
主な仕様はこちらです。
外形寸法 | 各スピーカー 約123 x 123 x 118mm |
重量 | 左スピーカー:約365g 右スピーカー:約415g |
スピーカー出力(総合) | USBバスパワー時:10W RMS/ピーク出力20W USB PD電源アダプター利用時:30W RMS/ピーク出力60W |
ドライバー | 2.25インチ |
周波数特性 | 80Hz~20kHz |
再生モード | USBオーディオ、Bluetooth、ライン入力 |
Bluetooth | バージョン:Bluetooth 5.3 プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth)、HFP(ハンズフリープロファイル) コーデック:SBC 通信距離:約10m(見通し距離) |
電源 | USB-Cポート:5V/2A USB-C PDポート:30W |
付属品
付属品は下記のものが揃っています。
- スピーカー本体
- USBケーブル x 2(USB C-C、USB A-C
- AUXケーブル
- 説明書
ACアダプターは別売りなので、最大60Wの高出力で再生したい場合は別途準備が必要です。
外観
外観はアルパイン グリーン調カラーのボディに、金色に光った2.25インチフルレンジドライバーがアクセントになっています。つや消しで安っぽさは感じません。
背面は重低音再生用の楕円形のパッシブラジエーターがあります。スピンドル加工がされており、光を当てるときれいに見えます。
外部の入出力端子は下記のものが揃っています。
- USBオーディオ入力(USB-C)
- USB PD電源入力(USB-C PD)
- 3.5mmステレオ ライン入力
- 3.5mm ヘッドホン出力/ヘッドセット入出力
- 3.5mm マイク入力
USB-Cの入力端子が2つあり、出力したい最大音量に応じて使い分けが可能です。また、ヘッドホン出力端子がありますので、もしAUX端子でPC本体の端子が埋まってもヘッドホンで音楽を聴くことができます。
テレワークにも便利ですね!
Creative Pebble Proの使用感レビュー
特徴や外観を紹介したところで、ここからはPebble Proの実際の使用感をレビューしていきます。主に音質と目玉機能であるRGBライティング機能を見ていきましょう。
音質:透明感のある澄んだ音
まず、普段使用しているモニターに有線接続をして動画を見てみました。動画視聴には4K HDR対応のGoogle Chromecast with Google TVを使用しています。
一聴して感じたことは、下記の3点です。
- 高音域がめちゃキレイ
- 音の定位がいい
- 音量を上げても音が割れない
本来指向性の高い高音域を満足のいく音質で鳴らすには、ツィーターと呼ばれる高音域の再生に特化したドライバーを搭載するのがスピーカーのセオリーです。しかしCREATIVE Pebble Proは、高音域から低音域まで鳴らせるフルレンジドライバー1基でも十分に透明感のある澄んだ高音域を再生してくれます。
主に下記の仕様が透明感のある音質に貢献していると考えています。
- 45°に傾いたボディのおかげで、指向性の高い高音域を耳に届けやすい。
- クリアーダイアログオーディオ処理で声が聴き取りやすいチューニングがされている。
ドライバーの口径が小型なので音の数が増えるとさすがにサイズの大きいブックシェルフスピーカーにはかなわないのですが、それでも特に声がきれいに聴こえるのでボーカルものの楽曲やセリフを聴き取りたい映画やアニメには最適です。音量を上げても音割れせず、最大音量にするとさすがに近所迷惑になるんじゃないかというぐらい大出力です。
また、音の定位がいいのでまるで画面の中心から音が鳴っているかのようなステレオ感を味わえます。定位のいいスピーカーはスピーカーの存在を感じさせないと言いますが、まさにその感覚です。
Bluetoothでも接続してみましたが、有線接続と遜色のないクリアな音質で再生可能です。コーデックはSBCのみに対応していますが、ハイレゾ対応でもないので十分です。
MacBookとのUSB接続での音楽再生も試してみました。こちらは終始「サーーーッ」というホワイトノイズが目立ち、AUXやBluetooth接続よりも音質が劣ります。ケーブル1本で気軽に音楽が聴ける手軽さは魅力ですが、できれば音質にこだわるならAUXかBluetoothでの接続が良さそうです。
総じてこの小さなボディから鳴っているとは考えがたいほど迫力のある音質で、音の定位もいいので1ランク以上レベルの高いスピーカーで聴いているような感覚でした。
音質評価
高音 | |
中音 | |
低音 | |
定位 | |
音の分離感 |
RGBライティング機能
スピーカーの下部にはRGBライティングを搭載し、サイクル(徐々に色が変わる)・パルス(特定の色がゆっくり点滅する)・ソロの3つの発光モードでデスクをライトアップすることができます。
また、発光色を変更することも可能で、部屋のムードに合わせたカラーにカスタマイズもできます。
右側のスピーカーに搭載されているライティングボタンで下記のように設定可能です。
RGB コントロール 動作 | 動作 |
---|---|
1回押す | サイクル > パルス > ソロ > オフカラー選択モードを終了 |
2秒長押し | カラー選択モードに入る |
ノブを回す | RGB リングカラーの選択(パルス/ソロ) |
明るさの調整はできませんが、ちょうどいい明るさなので特に調整は必要ないかなと感じています。
デスクにちょっとゲーミング感を出したい時にも手軽でいいですね。
間接照明としても優秀です。
気になったデメリット
Pebble Proを使ってみて、少し気になったデメリットに感じた部分も紹介します。
スピーカー同士でつながっている線は外せない
例えばスピーカーの片方だけを使ってモノラル再生をしたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、両方のスピーカー同士をつなぐ線は着脱不可なので片方だけを使用することはできません。
とはいえ、デスクで使用する場合は常にステレオ再生で使用しているので特に不便を感じていません。
もし片方のスピーカーだけ単独で使用したい方は、JBL Pebblesなら可能ですのでこちらも検討してください。
JBL Pebblesもロングセラーでコスパのいい人気のPCスピーカーです。
Pebble Proと他のPebbleシリーズの比較
参考までに、Pebble Proと他のPebbleシリーズの比較表を作成しました。
モデル | Pebble Pro | Pebble V3 | Pebble V2 | Pebble Plus | Pebble |
カラー | グリーン | ブラック、ホワイト | ブラック | ブラック | ブラック、ホワイト |
---|---|---|---|---|---|
スピーカー構成 | 2.0ch | 2.0ch | 2.0ch | 2.1ch | 2.0ch |
ドライバー | 2.25インチ | 2.25インチ | 2インチ | 2インチ(サブウーファー 4インチ) | 2インチ |
スピーカー出力 | 総合10W(USB-C バスパワー)、 総合30W(USB PD 30W 給電) | 総合8W | 総合8W | 総合8W | 総合4.4W |
アナログ入力 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 〇 | 〇 | - | - | - |
USBオーディオ | 〇 | 〇 | - | - | - |
ヘッドセット/マイク | 〇(USBオーディオ、Bluetooth HFP) | - | - | - | - |
RGB ライティング | 〇 | - | - | - | - |
価格 | 8,900円 | 5,480円 | 3,300円 | 4,700円 | 2,310円 |
商品リンク | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
Pebbleシリーズの特徴をざっくりまとめると下記のようになります。
- 価格最優先・・・初代Pebble
- 重低音最優先・・・Pebble Plus
- ホワイトカラー・・・初代Pebble・Pebble V3
- 音質・機能重視・・・Pebble Pro
価格は高くても音質や機能に妥協したくない人はPebble Proを選びましょう!
まとめ
RGBライティング機能に惹かれて購入したPebble Proでしたが、普段10万円以上のシステムで音楽を聴いている僕でも不満を感じないほど音の透明感が高いスピーカーでした。
アンプを内蔵しているため、AUX、USB、Bluetoothなどの他、ヘッドホン出力も可能です。8,900円と手に届きやすい価格も魅力で、コストパフォーマンスに優れたPCスピーカーです。
- 間接照明の代わりにしたい人。
- 有線でも無線でも音楽を聴きたい人。
- 音質にこだわりのある人。
大人気なPebbleシリーズの最高峰、ぜひ一度お試しください!