本記事では、Belkinの人気シリーズ、Belkin Connectから新たに発売された第2世代のUSBマルチメディアハブ、Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブをレビューします。
MacBookやiPadなど、USB-Cポートしか搭載していない機器は、外付けのUSBハブがないと不便ですよね。安物でもいいですが、テレワークや映像制作などクリエイティブな作業をされる方はできれば最新規格への対応もこだわっておきたいところです。
今回紹介するBelkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブは、第2世代となって最新規格への対応もバッチリなモデルとなっています。具体的には、2.5Gbpsイーサネットへの対応のほか、USB-AとUSB-Cポートが最大データ転送レート5GbpsのUSB 3.0から10GbpsのUSB 3.2仕様に変更し、100W PD充電、HDMI 2.0による最大4K60Hz画面出力など、ゲームや動画制作など様々なシーンで活用できます。
なによりVGP2023テレワークカテゴリ受賞したモデルなので、第3社からのお墨付きもあります。
仕様に妥協のないBelkin Connect マルチメディアハブの特徴や実際の使用感など、徹底レビューしていきます!
- 7つの端子を1つのハブで対応できる
- ケーブルが長くデスクで扱いやすい
- 最大100W充電対応で速く充電可能
- 4K60Hz対応でクリエイティブな作業もバッチリ
- 2.5Gbpsイーサネット対応で高速な通信が可能
- SDカードに加えてmicro SDカードに対応しコンパクトなカメラ機器にも対応できる
- ハブ本体のケーブルの着脱ができない
- USB-C端子は映像や音声の入力には対応していない
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)の特徴
Belkin Connect マルチメディアハブの特徴、仕様、付属品を下記のタブでまとめました。
- 7-in-1、タイプCやタイプA、2.5GbE、HDMI、またはSDµSDカード一つに集約
- 2.5Gbpsイーサネット対応
- USB-CやUSB-C合計3ポートは全部10Gbpsのデータ転送速度に対応
- 24センチのケーブルが取り回しやすい
- USB-Cポートは100Wパススルー充電対応、USB-Aポート合計3A充電対応
第1世代との違い
第1世代のBelkin Connect マルチメディアハブと、今回紹介する第2世代のBelkin Connect マルチメディアハブの違いを比較してみました。
Belkin前代製品(F4U092) | 本製品(INC009) | |
USB-Cポート | 5Gbps + 60W PD | 10G x 1ポート + 100W PD急速充電 |
USB-Aポート | (USB-A 3.0) 2ポート * 5Gbps | USB-A 3.2 Gen 2 (10 Gbps x 2ポート) |
イーサネット | 1Gbpsイーサネット | 2.5Gbpsイーサネット |
HDMIポート | 4K@30Hz | 4K@60Hz |
SDカードリーダー | SD 2.0 Reader ~60MB/s | SD 3.0 ~04MB/s |
Micro SDカードリーダー | – | Micro SD 3.0 |
パワー出力・入力 | 45W/60W | 85W/100W |
ケーブル長さ | 12cm | 24cm |
製品リンク | Amazon | Amazon |
第1世代にくらべてすべての点でグレードアップされていますが、特にHDMIポートが4K60Hzの出力に対応したのはクリエイターの方にも使いやすくなったと感じています。
また、イーサネットが2.5Gbpsの高速通信に対応したということで、現在各社の光回線で普及が進んでいる2Gbpsの高速回線にも遅延の少ない有線で接続できるようになっています。
今後も長く快適に使えるという点で今から買うなら第2世代がいいですね。
デザイン
本体が約W53mm×L385 mm×H16mmのコンパクトサイズで、外出先での使用にも適したデザインです。MacBookのようなアルミボディで、放熱性に優れています。
搭載しているポート、カードリーダーの仕様は下記の表にまとめました。
USB-Cポート | 10G x 1ポート + 100W PD急速充電 |
USB-Aポート | USB-A 3.2 Gen 2 (10 Gbps x 2ポート) |
イーサネット | 2.5Gbpsイーサネット |
HDMIポート | 4K@60Hz |
SDカードリーダー | SD 3.0 ~04MB/s |
Micro SDカードリーダー | Micro SD 3.0 |
パワー出力・入力 | 85W/100W |
ケーブル長さ | 24cm |
使用頻度の高そうなUSBやHDMIポートは片面にまとまっていますので、デスクに固定した際も使いやすそうです。
有線LANポートはハブの先端にあります。
接続はUSB-Cケーブルです。MacBookやiPadで使用できます。
本体カラーはシルバーというより、MacBook Proのスペースグレーに近いです。
落ち着いた色で、かなりかっこいいですよ。
重量は実測値で約170gと、USBハブとしては少し重いですが持ち運びに苦労するほどではありません。
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)のレビュー
7つのポートが使えてかなり便利
Belkin Connect マルチメディアハブは、USB-Cポート、2口のUSB-Aポート、microSDとSDカードスロット、イーサネットポート、HDMIポートを搭載し、高い拡張性があります。
僕はブログを執筆していますが、ブログ用の写真はSDカードで取り込みますし、確認用のサブモニターはHDMIで接続します。さらに外部のSSDを接続したもするので、端子の少ないMacBook Airをより使いやすくするのにかなり便利だと感じました。
有線LANの速度も速い
Belkin Connect マルチメディアハブを使って、有線LAN接続も試してみました。我が家のプランは1Gbpsで30台の機器をWi-Fiで接続しています。この状態でどれだけの速度が出るのか検証してみました。
結果はこちらです。
下り | 790Mbps |
上り | 750Mbps |
レイテンシ | 5ms(アンロード済み) 13ms(ロード済み) |
無線での接続は普段良くても500〜600Mbpsなので、Belkin Connect マルチメディアハブ経由の有線LAN接続のほうが速いです。
遅延も少ないので、オンラインゲームをされる方にもおすすめです。
ケーブルが長くデスク上で使いやすい
第1世代より12cm長くなったケーブルですが、PCスタンドを使ってMacBookを使っている時にかなり快適に感じました。
例えば12cmのUSBハブの場合、ケーブルの長さが足りないためハブが少し浮いたような形になります。これはケーブルに負荷がかかりやすく、断線の原因になりそうですよね。
しかしBelkin Connect マルチメディアハブはケーブルの長さが24cmと長いため、PCスタンドに置いた状態でもハブ本体がデスクにしっかり設置した状態になります。こちらのほうが見栄えもいいですし、何よりケーブルへの負荷も気にしなくて済むので快適に使えます。
ハブのケーブルは長いほうが使い勝手がいいです。
給電性能は十分
Belkin Connect マルチメディアハブのUSB-C端子は最大100Wの給電に対応しているということで、実際にMacBook Proを使って給電性能をチェックしてみました。90W対応のACアダプターと、USB PD対応のUSBケーブルを使っています。
結果は19.25V x 3.707A = 71.367Wで、まずまずの結果となりました。USBケーブルをハブを介さず直接MacBook Proに接続しても同じぐらいの数値が出ているため、十分な給電性能を有しているといえますね。
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)のデメリット
ハブ本体のケーブルの着脱ができない
Belkin Connect マルチメディアハブのケーブルは着脱できないため、例えば断線した際に自分でケーブルを交換できません。
もし断線した場合は、2年間の保証があるのでサポートに問い合わせてみるといいでしょう。
USB-C端子は映像や音声の入力には対応していない
Belkin Connect マルチメディアハブのUSB-C端子は、100Wの給電には対応していますが映像や音声の出力には対応していません。例えばモニターの中にはDELL U3219QのようにUSB-Cケーブル1本で映像・音声の入力と給電に対応したものがありますが、そのようなモニターを使う場合でもハブ経由の場合HDMIケーブルを使わなければいけません。
幸いMacBook AirにはUSB-Cの端子が2つあるので、モニターにUSB-Cケーブル1本で接続する場合はMacBook本体のもう一方のUSB-C端子に接続するようにしています。
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)をおすすめできる人
Belkin Connect マルチメディアハブをおすすめできる人は、MacBookやiPadを使ってテレワークやクリエイティブな作業をされる方です。
第1世代よりHDMIの性能が60Hzに上がったことで、動画制作時のフレームレート確認もしやすくなります。また、micro SDカードの接続にも対応していますので、Go Proなどコンパクトなカメラに接続したデータを直接読み込むことも可能になります。
価格重視であれば1万円を切る第1世代のモデルでも構いませんが、USBハブをあまり買い換えず長く使いたいという方は最新規格に対応した第2世代モデルがおすすめです。
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)のレビューまとめ
Belkin Connect USB-C® 7-in-1 マルチメディアハブ(第2世代)をレビューしました。第2世代となってよりクリエイティブな作業に適したモデルに仕上がっており、コンパクトなので外出先でも活躍すること間違いなしなハブです。
MacBookやiPadを使っている方は、ぜひお試しください。
- 7つの端子を1つのハブで対応できる
- ケーブルが長くデスクで扱いやすい
- 最大100W充電対応で速く充電可能
- 4K60Hz対応でクリエイティブな作業もバッチリ
- 2.5Gbpsイーサネット対応で高速な通信が可能
- SDカードに加えてmicro SDカードに対応しコンパクトなカメラ機器にも対応できる
- ハブ本体のケーブルの着脱ができない
- USB-C端子は映像や音声の入力には対応していない