この記事はAngry Miao CYBERBOARD R3のレビュー記事です。アメリカの天才映画監督とも呼ばれる「ウェス・アンダーソン」の作品にインスパイアを受けて設計された製品で、3.2kgという重厚感あるボディに個性ある色彩で自分だけのキーボードにカスタマイズできます。
今回「Angry Miao CYBERBOARD R3」というキーボードをサンプルでレンタルさせていただきました。最初に言っておきます。
こんなキーボード見たことがない。
クラウドファンディングのMakuakeで先行発売されるこのキーボードは、過去に中国で1,000台限定で販売したキーボードがわずか15分で完売するほどの人気を誇る今注目の製品です。
Angry Miao CYBERBOARD R3の仕様とスペック
カラーバリエーション
一般情報
型番 | CYBERBOARDR3 |
ケース材質 | アルミ合金CNC削り出し |
重さ(完成版キット) | 3.2kg |
カラー | クラウド・ホワイト ブタペスト・ピンク アクアティック・グリーン |
接続方式 | 無線 Bluetooth 5.0/有線 Type-C |
バッテリー情報
バッテリータイプ | リチウムイオン |
バッテリー容量 | 5,000mAh x 2 |
充電方法 | TypeC充電/ワイヤレス充電 |
ハードウェア情報
LED数量 | 200個 |
PCB | ホットスワップ |
マウント方式 | ガスケットマウント |
生産国 | 中国 |
今回は「ブタペスト・ピンク」をレビューします。メリットやデメリットは下記のようにまとめました。
パッケージと内容物
まずは、パッケージと内容物をご紹介します。
アルミ製のキャリーケース、高級感がすごい!
びっくりしました。今までここまで豪華なケースに入ったキーボードを見たことがありません。パーツも贅沢に金属があしらわれ、高級感があります。
中は吸音材のようなゴツゴツした緩衝材がついています。
内容物はこちらです。
- キーボードケース
- 021Cキーキャップ
- キャリーケース
- ユーザーマニュアル
- L型レンチ
- Angry Miaoオリジナルステッカー
- アルミニウムプレート(内蔵)
- PCB(ホットスワップ型、内蔵)
- 金赤軸81個(内蔵)
- スタビライザー
重量は弩級の3.2kg、とにかく重いです。ちなみにHHKBは530kg、RealForce SAで1400gなのでいかに重いかが分かります。
ブタペストピンクをお借りしましたが、グランド・ブダペスト・ホテルをイメージした配色でレトロ感かつやさしいカジュアルさがあります。
優しさの中に、筐体のソリッドさがあるのでそのギャップがそそられますね。
底面は四つ角にクッションがあり、真ん中に無線充電用のコイルがあります。あえてコイルが見えるようにしている点、センスを感じますね。
上部にUSB Type-CポートとBluetooth受信部分があります。
キーキャップもデザインの少し異なる予備がついています。
説明書は日本語に対応しています。
使用感レビュー
ここからは実際に使用しつつ、レビューしていきます。
バックライトイルミネーション
Angry Miao CYBERBOARD R3最大の特徴は、イルミネーションのカスタマイズができることです。
例えばデフォルトでは、下記のように様々な色に切り替わって暗い場所でも視認しやすくなっています。
上部のLCDパネルも様々なアニメーションを表示できるのですが、Macではカスタマイズ不能ということでWindowsユーザーの方のみ恩恵を受けられます。
縦5×横40=計200個ものLEDを搭載しており、RGBハードウェアや256色のDC調光、リフレッシュレートを200fpsまでアップグレード、なめらかなアニメーションをお楽しみいただけます。
下記サイトでプロファイルを設定することで、Windowsユーザーの方のみ上記のようなカスタマイズが可能です!
接続方法
接続方法は、下記の2通りがあります。
- USB Type-Cで有線接続
- Bluetooth接続
Bluetooth接続はわずかに遅延があるため、例えばゲームをする際に向いてますね。
有線接続の方法
有線接続は「USB Type-C」のケーブルを別途用意して端末に接続します。
USB Type-Cケーブルも付属していると良かったですね。
Bluetoothペアリング方法
まず、Fn + Escキーを3秒長押ししてスリープから復帰させます。
次に、端末側で「CyberBoard_Ⅱ」を探してペアリングします(Ⅲじゃないんですね)。
無線で使ってみましたが、遅延は体感するほど感じず快適にタイピングできました。
Bluetooth5.0に対応したことで、チャタリングや遅延を大幅に軽減しています。
チャタリングとは、スイッチがオン状態にもかかわらず、外部振動などの影響により一時的に接点が開離し、オン/オフを繰り返し出力することをいいます。
出典:オムロン公式サイト
最大3台までペアリング可能ですので、複数台に登録してその都度切り替えることも可能です!
キースイッチ
CYBERBOARDR3は、金赤軸という従来の赤軸よりもリズミカルで柔らかいキースイッチを採用しています。
トリガーストロークは赤軸より0.2mm早く、総ストロークは3.8mm。一般的な赤軸と比べ、よりリズミカルで柔らかい打鍵感が味わえます。
https://www.makuake.com/project/angrymiao_r3/
そういえば「青軸」や「赤軸」って何が違うんでしょうね?
キーボードには、主に3種類のスイッチの種類があります。
- 青軸
- 赤軸
- 茶軸
青軸 | 3つの軸の中でも、クリック感が大きく感じられる種類。押下圧も高く、キーのクリックも重いです。 さらに、独特のキーボードをクリックするときのカタカタ音があります。カタカタ音によるリズム感があるのが特徴。 入力している感じが欲しいプロゲーマーなどの間でよく使われています。 |
赤軸 | 3つの軸の中で、1番キーが軽いタイプです。 ソフトタッチで入力できることから、クリック感はさほどありませんし、タイピング中のカタカタ音も抑えめです。 さらに手が疲れにくいというのもポイント。長時間入力を行うプログラマーの他、静かに入力をしたい人に好まれます。 |
茶軸 | 青軸と赤軸のちょうど中間をいくタイプです。 適度なクリック感とキーの重みがあります。 メカニカルキーボードのスタンダードで、初心者にも好まれるタイプです。 |
赤軸は僕のようなプログラマーやブロガーにピッタリです。
参考:ドスパラ公式サイト
タイピング
タイピングは、キーボード自体が傾斜しているので自然な手首の角度でタイピングできました。
また、金赤軸独特の綿のような柔らかいタッチと、「コツコツ」という共振のない乾いた打鍵音が病みつきになります。まさにタイピングするたびにキーボードに指が吸い込まれる感覚です。
実際にタイピング時の打鍵音を記録しましたので、ぜひご覧ください。
あと3時間ぐらいはこのままタイピングしていたいぐらい気持ちがいいです。
バッテリー充電方法
Angry Miao CYBERBOARD R3は、2通りの充電方法があります。
- USB充電
- 無線充電
有線充電
有線充電は、上部のUSBポートにケーブルを挿して充電します。
常にPCと有線接続している場合は給電されるのであまり気にしなくても良さそうです。
無線充電
実はAngry Miao CYBERBOARD R3は無線充電に対応しています。3.2kgかつ底の空間も狭いので使う頻度は少ないかもしれませんが、いざという時に役立ちそうですね。
Angry Miao CYBERBOARD R3の気になるところ
Angry Miao CYBERBOARD R3を使っていて満足感のほうが高いですが、気になったところもまとめます。
ネジ穴が潰れていて開けられなかった
キーボードトップの交換のために底のパネルを開ける必要があるのですが、僕の場合サンプル品だからか1箇所ネジ穴が潰れていて開けられませんでした。
8箇所中7箇所ネジを外したのに、悲しい、、、
ただしAngry Miao CYBERBOARD R3は1年間の保証がありますので、ネジ穴が潰れている場合でも対象になります。
初期不良も本来少ないはずですので、僕のように運悪く初期不良にあたった場合は活用しましょう。
Macユーザーは恩恵を受けづらい
僕はM1 MacBook Airで使ってみましたが、もちろん金赤軸の打鍵感の良さなど基本性能は満足しています。
しかしAngry Miao CYBERBOARD R3は、キーバックライトやLCDディスプレイのカスタマイズが醍醐味です。Macではカスタマイズできないので、そこが残念に感じました。
Macユーザーはこのカスタマイズの恩恵を受けづらいので、おすすめしにくいと感じました。
まとめ
Angry Miao CYBERBOARD R3は、一言で表すとこうです。
弩級のギャップ萌え病みつきキーボード
3.2kgというキーボードでは考えられない重量に、ブタペスト・ピンクの可愛らしい柔らかな配色。いざ使用すればサイバーパンクなネオン調のLEDバックライトが光り、とにかくただ者ではない雰囲気のあるキーボードでした。
キーボードは金赤軸で指が吸い込まれるような、病みつきになる打鍵感がたまりません。
持ち運びは大変そうですが、アルミケースに入れてクールに持ち運びできるので他人とは違う個性を演出したい方に特におすすめです!
Angry Miao CYBERBOARD R3のメリット
- 金赤軸の指が吸い込まれるような打鍵感は病みつきになる。
- ソリッドながら柔らかい配色でギャップ萌えがある。
- Bluetooth5.0の無線接続で体感するほど遅延がない。
- アルミケースの質感がすごい。
- 無線充電対応。
- 持っている人が少ないので、差別化できる。
Angry Miao CYBERBOARD R3のデメリット
- 重量が3kgと重く、スクリーンが付いている分大きいため持ち運びに向かない。
- Macユーザーはライト効果の設定をいじれない。
- 価格が10万円と高い。
Angry Miao CYBERBOARD R3はこんな方におすすめ!
- 他人が持っていないものに惹かれる。
- キーボードに10万円の予算をかけられる。
- Windowsユーザー。
- 指が吸い込まれるような最高の打鍵感を味わいたい人。
- プログラマーやブロガーなどタイピング頻度が多い方。
現在Makuakeで販売中ですので、ぜひご確認ください!