8月30日、満を持して登場したのがあの10年以上続いた老舗iPhoneカメラアプリ、「OneCam」の後継アプリとなる「OneCamPro」です。
日本で販売されているスマホは海外と違いシャッター音が消せないため、シャッター音を消す場合は無音のカメラアプリを使用する必要があります。そのため僕も評価が非常に高い、「OneCam」というアプリをiPhone購入時から使用していました。
今回はそんなOneCamの後継アプリが登場したということで、前作の「OneCam」と比較しつつ早速レビューしていきたいと思います。
OneCamProの概要
OneCamProは、Walker Softwareが開発した370円の買い切りのiPhone用カメラアプリです。
https://apps.apple.com/jp/app/onecampro/id1579636154
機能は以下の機能を搭載しています。
- エフェクト(鮮やかさ、明るさ、コントラスト、色温度、白黒)
(編集画面を長押しすると、オリジナル画像が確認できます) - 写真編集(切り抜き、回転、反転)
- ファイルの保存サイズが小さくなるHEICフォーマット(対応機種のみ)
- カメラ画面を設定でお好きな色にカスタマイズ
- 本体左側のサイレントスイッチで有音、消音を切り替え
- ホワイトバランス、フォーカス(ロック対応) 、露出(ロック対応)
- デジタルズーム x10(あるところまでは画質が綺麗で変わらない)
- ジオタグ(位置情報)、ライト、グリッド、写真サイズの表示
- カメラロールの閲覧(ズーム、回転対応)
- 写真の削除
- メターデータやExif, GPS情報の表示
- Twitterのハッシュタグ
- iPhoneの明るさ調節
- 日付+時間スタンプ(白、黒、オレンジ)
- セルフタイマー
- 連写(バーストモード)枚数設定可能
(注意 : iPhone8以上の機種は全てのサイズで連写出来ます)
OneCamProの進化点をレビュー
では、OneCamProが前作のOneCamからどのように進化を遂げたのかレビューしていきます。
iPhone XSのiOS14.7.1で検証しています。
UIの項目が増えて設定がしやすくなった
まず感じたのは、OneCamに比べ設定できる項目が増えたためより設定しやすくなった点が挙げられます。
例えばiPhone XSの場合標準レンズと望遠レンズで切り替えを行いますが、実はOneCamは歯車マークを押してから標準レンズと望遠レンズを切り替えていました。
iPhoneの標準アプリでは現在のOneCamProと同じように撮影画面ですぐ切り替えができていたので、今回のアップデートで標準iPhoneアプリの良さも取り込んだ形になります。
操作性の向上はさすがProを名乗るだけありますね!
手ブレ補正に対応
今回から悲願の手ブレ補正に対応しました。実は今までOneCamは手ブレ補正に対応しておらず、音を消すことができてもブレの多い写真が撮れやすかったので標準カメラアプリと使い分けていました。
OneCamProからは手ブレ補正に対応しつつ、無音で撮影ができるのでこれでOneCamProのみで写真撮影を楽しめそうです。
HEICの書き出しに対応
今回からHEIC形式の書き出しに対応しました。実はiPhoneの標準カメラアプリを使用している場合、このHEIC形式で写真が保存されるようになっています。
iOS では iOS 11 から画像のファイル形式が「 JPEG 」から、より高効率な「 HEIF 」が標準になりました。 HEIF(ヒーフ)とは「High Efficiency Image File Format」の略で「高効率画像ファイル」になります。
https://www.tku.ac.jp/iss/guide/classroom/soft/heicjpg.html
高画質のままで画像の容量が軽いのが特徴で、JPEGの半分くらいの容量に抑えられるようです。
そしてこのHEIFの拡張子(ファイルの種類を識別するためにファイル名の末尾につけられる文字列)が「HEIC(ヘイク)」です。
https://www.tku.ac.jp/iss/guide/classroom/soft/heicjpg.html
OneCamの場合はJPEG形式で写真が保存されます。
JPEGの方がブログにアップロードする場合は便利なのですが、iPhoneのストレージが少ない方はなるべく画像データを軽くして容量を空けたいですよね。今回はそんなニーズに応えるように、HEIC形式でも保存ができるようになっています。
自分色に染められるカメラ撮影画面!
まずはこちらの画像をご覧ください。
撮影画面がめっちゃカラフル!
今回から追加された新機能で、「カメラビューカラー」の設定ができるようになりました。設定は「グリッド」「スペクトラム」「スライダ」の3種類の設定方法があります。
16進数のカラーコードでも設定できるので、ブログを運営されている方は自分のブログのテーマカラーに染めてみても楽しそうですね。
アプリ内の写真編集に対応
OneCamProから、アプリ内の写真編集に対応しました。具体的には、彩度・明るさ・コントラスト・色温度・白黒やクロップなど、iPhone標準の写真アプリ並に編集できる項目が揃っています。
ちなみに今までのOneCamアプリは、画像のシェアやExif確認ぐらいはできましたが編集までは対応していませんでした。編集するには純正の写真アプリで開き直すなど手間になっていたので、今回のアップデートですぐに編集できるのはありがたいですね。
露出補正に対応
今回から写真の露出補正にも対応しました。撮影画面右側のバーを上下させることで、露出の調整が可能です。
露出とは「写真を撮るときに取り込まれる光の量のこと」を指すのですが、純粋に写真の明るさのことだと考えていただければ大丈夫です。
https://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/photo/word5.html
例えば暗い場所でやけに明るく写ってしまい、雰囲気通りに暗めに撮りたいときってありますよね。前回のOneCamアプリでは撮影後じゃなければ露出調整ができなかったので、少し手間に感じていました。それが露出を変えながら撮影できるようになったので、仕上がりイメージを確認しながら撮影できる点はかなりいいアップデートですね。
次の10年を支える定番カメラアプリ
OneCamは10年間、iPhoneの有料カメラアプリの定番として愛されてきました。今回OneCamProとしてリニューアルし、OneCamの配信はまもなく終了します。
優れたUIや手ブレ補正機能の対応、自分の好みの色に撮影画面を変えられる機能など、次の10年を支えるにふさわしい定番カメラアプリに仕上がっているように感じました。
370円ですが、OnaCamは新OSへのアップデート対応も早かったので、サポートも含めおすすめのカメラアプリです。ぜひ一度お試しください。