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アンカー・ジャパン「Nebula X1」を徹底レビュー!画質も音響も妥協なしなホームシアターのフラグシップモデル

ホームシアター技術が目覚ましい進化を遂げる中、充電アクセサリーで信頼性と革新性を築いてきたAnkerグループのスマートプロジェクターブランド「Nebula」から、待望の最新モデル「Nebula X1」が登場しました。

4K LaserForge™ 2.0レーザーエンジンや液体冷却システム、映画館級の14枚構成オールガラスレンズといった革新的な技術を搭載し、公称3,500 ANSIルーメンの明るさと5,000:1のネイティブコントラスト比を誇るそのスペックは、まさに「未来から来たかのような印象」をもたらしてくれます。本レビューでは、Ankerグループが自信を持って送り出す、この驚くべき「Nebula X1」の真の実力を深く掘り下げていきます。

PR:このレビュー記事は、メーカー様より製品をお借りし作成しています。

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アンカー・ジャパン「Nebula X1」の特徴

Nebula X1は、主に下記の特徴があります。

  • 3色レーザー(RGB)光源:3500ANSIルーメンの高輝度で、昼間でも鮮明な映像を実現
  • 4K UHD解像度:3840×2160の高精細映像で、細部までくっきり表示
  • 14層全面ガラス製レンズ:高耐久・高精度な映像投影を可能に
  • 短焦点&光学ズーム対応:約2mで100インチ投影、設置自由度が高い
  • AI全自動スクリーン調整:投影位置やサイズを自動で最適化
  • 電動ジンバル内蔵:リモコン操作で最大25°の角度調整が可能
  • 4.1.2ch立体音響スピーカー:最大200W出力で映画館級の没入感
  • Wi-Fiスピーカー接続:25msの超低遅延で映像と音のズレを最小限に
  • Google TV搭載:Netflix、YouTube、Prime Videoなどをワンタッチで視聴可能
  • Dolby Vision / Dolby Audio対応:HDR映像と高音質サウンドに対応
  • Rec.2020 110%色域&ΔE ≦ 0.8:プロレベルの色再現性
  • 液体冷却システム:静音性と放熱性を両立(騒音レベル約26dB)
  • スクリーンメモリー機能:複数の投影設定を保存・復元可能
  • スマートデザイン:持ち運びに便利なハンドル付きで、設置も簡単
項目仕様
解像度3840 × 2160(4K UHD)
光源3色レーザー(RGB)
明るさ3500 ANSIルーメン
コントラスト比5000:1(ネイティブ)/56000:1(ダイナミック)
投影方式短焦点・光学ズーム対応
投影サイズ約40~300インチ
台形補正自動/手動(縦・横)
スピーカー4.1.2ch(最大出力200W)/Wi-Fi接続対応
OSGoogle TV搭載(Netflix/YouTube/Prime Video対応)
接続端子HDMI、USB-A、Wi-Fi、Bluetooth
サイズ約186 × 246 × 282 mm
重量約6.2 kg
騒音レベル約26 dB(静音設計)
その他機能電動ジンバル内蔵、AI全自動スクリーン調整、Dolby Vision/Dolby Audio対応、Rec.2020 110%色域、ΔE ≦ 0.8の高色精度
たいしょん

かなり多くの特徴がありますので、絞って解説していきます!

格納可能なハンドル付きのデザイン

まずは本体の外観から見ていきましょう。ハイエンドモデルというだけあって、サイズは約186 × 246 × 282 mm、重量は約6.2 kgとかなり大きく重いプロジェクターです。

私物で使っているXGIMIのハイエンド機、HORIZON Ultraと比較しても高さや奥行きが大きいことが分かります。

これだけ大きいと持ち運びが心配ですが、Anker Nebula X1は本体に格納可能なハンドルを搭載していますので片手でも持ち運びやすくなっているのが特徴です。

ハンドル使用時
ハンドル格納時
たいしょん

両手で抱えて持たなくてもいいのはかなり嬉しいです!

外装はプラスチックですが、塗装がメタリックで一見金属に見えるのでかなり上質でかっこいいです。放熱、スピーカー用に再度から背面にかけて通気口が大きく空いています。

電源をつけると本体上部にボリューム、フォーカス、戻るボタンが登場するギミックも面白くていいです。

入出力ポートはかなり充実している

Nebula X1の主な入出力ポートは以下の通りです。

ポート種別詳細
HDMIポート2系統(うち1つはeARC対応)で映像・音声入力に対応
USB-AポートUSBメモリなどの外部ストレージ接続用
USB-Cポート一部周辺機器との接続に対応
光デジタル音声出力外部オーディオ機器への高音質出力用
DC入力ポート電源供給用

HDMIが2系統あるので、複数のゲーム機を所有している場合に付け外しの手間が減るので嬉しいです。光デジタル音声出力を搭載していますので、AVアンプなどオーディオ機器との接続もこなせます。

合計最大160W出力のサテライトスピーカーつき

Nebula X1が他のプロジェクターと大きく異なるのは、サテライトスピーカーがセットになっているところです。これにより4.1.2chの没入型立体音響を実現できます。

4.1.2chの構成

4:メインスピーカーの数(例:フロント左右+リア左右など)

1:サブウーファーの数(低音専用スピーカー)

2:天井方向または上向きスピーカーの数(Dolby Atmosなどの立体音響用)

スピーカー本体はかなりシンプルでかっこいい
LとRで左右が分かりやすい

スピーカー本体はワイヤレス(BluetoothではなくWi-Fi)で、バッテリーを搭載していますので部屋の自由な位置に置きやすくなっています。また、バスレフポートがないので壁際ギリギリに設置しても低音が飽和しない点はポイントが高いです。

キャップを外すとUSBポートがある

スタンドを内蔵しており、インシュレーター代わりに音の共振を抑えて使うことができます。このスピーカーはX1専用なので、単体ではBluetoothスピーカーとして使えません。

スタンドで天井投影も可能に

別売りにはなりますが、Nebula X1で使用可能なスタンドを使うことで上下左右方向に調整しやすくなります(※Nebula Cosmos Laser 4K、Nebula Cosmos 4K SEにも対応)

プレートをX1本体に固定して使用する

三脚や汎用のプロジェクタースタンドも使用できますが、個人的にデザインの統一感や重量の関係から純正のこちらのスタンドの使用を強くおすすめします。汎用品のプロジェクタースタンドは耐荷重5kg以内のものが多く、6kgを超えるX1を支えきれない可能性があるからです。

左右に360度回転できるのはもちろんのこと、上方向にも動くので天井投影も容易にこなせます。

アンカー・ジャパン「Nebula X1」の使用感レビュー

ここからは、実際にNebula X1を使ってみて機能を中心にレビューしていきます。

コンパクトながらレベルの高い音響

いつもプロジェクター用に使っているスピーカーセットの前に置いてみた

まず僕が特に注目していたのが、Nebula X1のサテライトスピーカーによる音質です。実は、今までプロジェクターの音に満足できず、別でパッシブスピーカーとプリメインアンプを併用していました。なので、サテライトスピーカーを使用した音響は個人的に大歓迎です。

結論から言えば、よりサイズの大きなサウンドバーにも匹敵するほどの迫力ある音にかなり満足しています。YouTubeでいくつかBGMを聴いてみましたが、特にピアノの音は厚みのある低音のおかげでよりはずみのあるリアリティのある音に感じました。高音域は伸び切らないですが、個人的に及第点をあげたいほどです。映画やゲームの迫力も過去に試したハイエンドプロジェクターの中ではダントツでよく、X1を購入すれば他のプロジェクターはいらなくなるほどの魅力があります。スピーカーが前面にあるとやっぱりいいですね。

たいしょん

スピーカーとプロジェクター間はWi-Fi接続なので遅延も限りなく少ないです。

音質の調整も可能で、ムービー、音楽、アウトドアといったプリセットからも調整可能です。また、サテライトスピーカー単体ではBluetoothスピーカーとして使えないと話しましたが、X1を介してBluetoothスピーカーモードにすることでBluetoothスピーカーとしての使用も可能です。

たいしょん

音が本当にすごいのよ,,,さすがBluetoothスピーカーを開発しているメーカーなだけのことはあります

充実の補正機能

Nebula X1には、設置や映像調整を快適にする先進的な補正機能が多数搭載されています。

  • AI全自動スクリーン調整
    投影先の壁やスクリーンをスキャンし、最適な位置・サイズ・鮮明度に自動調整。障害物の回避や台形補正も自動で行います。
  • 自動台形補正(縦・横)
    プロジェクターの角度がずれていても、映像を自動で長方形に補正。
  • 光学ズーム&可変スローレシオ(0.9:1〜1.5:1)
    本体を動かさずに画面サイズを調整可能。画質を保ったまま柔軟に投影サイズを変更できます。
  • 電動ジンバル内蔵(最大25°調整)
    本体に触れずにリモコン操作で角度調整が可能。設置の自由度が大幅に向上。
  • スクリーンメモリー機能
    投影設定を複数保存でき、同じ場所で再投影する際に再設定不要。
  • 壁色補正
    白以外の壁に投影する場合でも、色味を自動で調整して自然な映像に補正。

このうち、特に便利に感じた自動スクリーンフィット機能を紹介します。自動スクリーンフィット機能を使うと、壁やスクリーンをスキャンして台形補正から障害物回避まで全自動で行ってくれます。

補正中は画面いっぱいに広がる
障害物にかぶることなくきれいに補正できている

まず、補正機能の精度に関しては完全にXGIMIのハイエンド機を超えています。ここまできれいに一発で補正が完了したのは実は初めてで、さすがアンカー・ジャパンの最新機種だと実感しました。補正が微妙にズレていても、すぐに手動で補正できますので安心です。

また、壁色補正もかなり高い精度でした。壁の色に合わせてホワイトバランスを最適にしてくれる機能ですが、デフォルトで赤みの強い画質だったのがかなり改善されていたので精度は高いです。

補正後もレーザー光源ということで若干赤みが強い印象です
たいしょん

個人的に自動スクリーンフィット機能の精度の高さはかなり衝撃的でした。

3500ANSIルーメンの圧巻の画質

3色レーザー (RGB) による3500ANSIルーメンの圧倒的な明るさ、5000:1のコントラストがどれだけ高画質なのか、実際に投影した画像を御覧ください。

たいしょん

あれっ、壁に窓増えた?って感じるほどリアリティのある画質です!

一般的なLED光源に比べてレーザー光源は派手な発色になりやすいのですが、Nebula X1はまさにそれです。海の青はより深く森の緑は階調豊かに表現してくれるので、個人的にネイチャー系の動画を見る機会が増えそうです。

そして3500ANSIルーメンの明るさがあれば、シーリングライトを点灯した昼間でもくっきり明るく投影できます。テレビの代わりに使いたいという方も多いと思いますが、まさにテレビの代わりに1日中使えちゃうプロジェクターに仕上がっていました。

画像モードも5種類用意されていますので、自分が好きな画質に調整できるのも楽しみです。

Nintendo Switch 2でのゲームプレイも大画面で楽しめる

Anker Nebula X1は4K60P・HDRに対応していますので、Nintendo Switch 2のテーブルモードで使えば4K/60fpsで快適にゲームを楽しめます。

実際にマリオカートワールドを遊んでみたのですが、目立った映像遅延を感じずゲーミング用途にも優秀と感じました。Rec.2020 110%の広色域で美しいグラフィックが楽しめますし、HDMI 2.1対応(eARC含む)で最新のゲーム機(PS5やXbox Series Xなど)との接続にも最適です。

たいしょん

ゲーミングモード時の応答速度は19ms未満で、体感上大きな遅延は感じませんでした。

個人的に一番気にしていた映像と音のズレもなく、ゲームも快適にこなせるプロジェクターと言えます。

アプリでスマホをリモコンとしても使える

Nebula X1は、iOS・Androidに対応したNebula Connectを使えばスマホをリモコンとして使用できます。好みのアプリにすぐ移動できるショートカットや、直感的な操作が可能なリモコン機能、画面のミラーリングまでこなせます。

リモコンは画面をスライドさせて操作できる
たいしょん

リモコンは付属していますが、取り出すのが面倒だったりするのでスマホひとつで操作できるのはかなり嬉しいです。

ちなみに付属のリモコンはこちらです。YouTubeやNETFLIXなどショートカットボタンがあるのは最近のテレビのリモコンに近いですね。

Googleアシスタント用のマイクを搭載し動画の検索も声でできる

静音性も高め

Nebula X1は液体冷却システムを採用しており、静音性が高いのもポイントです。実際に測定してみましたが、通常使用で23dB程度とかなり優秀でした。その反面背面の放熱はかなりありますが、気になるレベルではありません。ちなみに電源を入れた時に「ちゃぷちゃぷ」と音が鳴ったので、液体冷却と知らなかった最初の頃はびっくりしました(笑)

たいしょん

ハイエンドで機能性が高くても静かなのは嬉しいです!

アンカー・ジャパン「Nebula X1」のデメリット

個人的に感じたNebula X1のデメリットは下記の3点です。

  • 価格が高い:約45万円前後と、家庭用としてはハイエンドな価格帯。
  • 本体サイズと重量:約6.2kgとやや大型で、気軽に持ち運ぶには不向き。

ハイエンドモデルなので、価格が高く本体サイズが大柄な点は割り切れるかなと思います。価格が気になるのであれば、下位モデルでも十分高性能なのでそちらを選択してもいいでしょう。

まとめ:音響にも画質にも妥協なしのホームシアターの決定版

アンカー・ジャパン「Nebula X1」をレビューしました。このレビュー記事には収まりきらないほど多くの機能を搭載していますが、率直な感想として「ホームシアターをこれ一つで完結させたい」という方にはベストな選択肢でしょう。僕はプロジェクターの音質に満足いかず、結局スピーカー選びにかなり苦労しました。価格は高めですが、その労力を惜しむぐらいならNebula X1で「最高のホームシアター環境」を整えるのは賢い選択です。

たいしょん

プロジェクターの買い替えや新居でのホームシアター環境構築など、妥協なく組みたい方はぜひ一度お試しください!

Nebula X1の総合評価
総合評価
( 5 )
メリット
  • 圧倒的な映像美:3色レーザー光源+4K UHD+ΔE ≦ 0.8の色精度で高画質を実現
  • 高輝度3500ANSIルーメン:昼間の明るい部屋でもくっきり映る
  • 短焦点&光学ズーム:狭い部屋でも大画面投影が可能
  • AI全自動スクリーン調整:台形補正・フォーカスなど全自動で簡単設置
  • 電動ジンバル内蔵:リモコンで上下最大25°まで角度調整可能
  • 4.1.2chサラウンドスピーカー:臨場感のある立体音響を実現
  • Google TV搭載:NetflixやYouTubeなど人気アプリが使える
  • 静音性:液体冷却で約26dBの静音設計
  • 色再現性:Rec.2020 110%カバーで自然で鮮やかな色彩表現
デメリット
  • 価格が高い:約45万円前後と、家庭用としてはハイエンドな価格帯
  • 本体サイズと重量:約6.2kgとやや大型で、気軽に持ち運ぶには不向き

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