EarFunが2024年3月1日に初のヘッドホン、EarFun Wave Proを発売してから1年も経たずに新機種が登場しました。その名もTune Pro。Wave Proと1,000円ちょっとしか違わないにも関わらず、音質に重要なドライバー構成やANC機能により磨きをかけた機種になります。
- デュアルドライバー構成:40mm径PET複合膜ドライバーと10mm径LCP高分子材料ドライバーを組み合わせたデュアルドライバー構成により、低音から高音までバランスの取れた音響特性を実現しています。
- 強力なノイズキャンセリング:最大45dBのノイズを低減するハイブリッド式ノイズキャンセリング機能を搭載しており、広い周波数帯域のノイズを効果的に低減します2。
- 長時間再生:ノイズキャンセリングオフ時で最大120時間、オン時で最大80時間の連続再生が可能な大容量バッテリーを搭載しています。
- 多機能接続:Bluetooth 5.4、USB-C、有線接続(3.5mmステレオミニ)に対応し、様々なデバイスと接続可能です。
- 専用アプリ対応:専用アプリ「EarFun Audio」を使用して、イコライザー設定やタッチコントロールのカスタマイズが可能です。
結論から言えば、「あー、これならVGP2025取れるわな」と思えるほど欠点が少なく、音質、装着感共にクラス以上の実力に感じました。
外観や性能を含め、Tune Proを徹底レビューしていきます!
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開封レビュー
まずは、開封しながらEarFun Tune Proの外観などを見ていきましょう。
EarFun Tune Pro本体の外観レビュー
EarFun Tune Proは、ブラックを基調にハウジング部分のシルバーをアクセントとした落ち着きのあるデザインです。
earfunのロゴが鏡面加工されており、光の反射によってキラッと光る様は結構かっこいいです。
比較的故障しやすいアーム部分は金属製で、耐久性にもこだわっています。10段階まで長さ調節でき、ヘッドホンを装着したままでも調整しやすかったです。
ボタンや端子類は下部に集約化されており、ヘッドホンを装着したままでも操作しやすくなっています。EarFun Tune ProはAUX端子とUSB端子が左右に別れていますが、有線接続で聴く場合に右側に配線したい場合はAUXケーブル、左側に配線したい場合はUSB-Cケーブルを使うといった芸当も可能です。
Wave Proには付属していたキャリングケースはありませんが、折りたたんだりスイーベル機構がありますのでリュックやトートバッグに収納しやすくなっています。
装着感はトップクラスにいい
長時間のリスニングに快適な装着感は重要ですが、EarFun Tune ProはSONYの上位モデル並みに抜群の装着感に感じました。
ヘッドバンドとイヤーパッド部分は低反発素材を使用しており、モチッとした低反発感が頭部を優しくサポートしてくれます。密閉性が高いので長時間の使用では汗ばんでくることもありますが、側圧もちょうどよく快適に感じました。
珍しいデュアルダイナミックドライバーで音の分離がいい
音質については、ヘッドホンとしては珍しいデュアルダイナミックドライバー構成で40mm径のPET複合膜ダイナミックドライバーと10mm液晶ポリマーLCPダイナミックドライバーを組み合わせています。デュアルドライバー構成はコストがかかるのと、各振動板の音を調節するためのネットワークが複雑になるためイヤホン以外で採用されることはめったにないです。また、有線接続の場合はハイレゾ対応になるなど、ワイヤレス意外でも使用する利点があります。
音質については、特にデュアルドライバーを活かした音の分離がいいです。例えばYOASOBIの「勇者」を聴いた時は、ikuraさんの声が他のSEに埋もれることなく独立して聴こえていた点がシングルドライバーでは味わえないような臨場感を演出してくれました。モニターヘッドホンと比較するとボーカルは全体的に若干エコーが掛かっているような感じで、程よいライブ感を味わえます。個人的にはCreepy Nutsのようにノリの良い、かつ音和が多い楽曲とかなり相性がいいように感じました。音の数が増えると普通は破綻してこもったように聴こえてしまうような曲でも、Tune Proならデュアルドライバーでうまいことまとめてくれるので楽しくリスニングできます。
あとWave Proでは気になっていた有線接続時の音質低下が、Tune Proではほぼ気にならなかったんですよね。そういう意味で有線でも無線でも使いやすい機種です。
音質については3万円超えるSONY機よりTune Proのほうが好みです。
ゲームモードでワイヤレスでも遅延の少ないプレイが可能に
Tune Proは、ワイヤレスでも音の遅延が少なくなるゲームモードを搭載しています。アプリがなくても、Tune Pro本体にゲームモード切り替えのボタンを割り当て可能なのでスマホ以外でも使えます。
実際にゲームモードを使った感じは、有線接続とそこまで遜色ないほどまでに改善されます。太鼓の達人をプレイしても、普通にフルコンボ可能なほどです。具体的な遅延速度については公表されていませんが、従来ならゲーミングヘッドホンじゃないと厳しかった低遅延性を実現しているので、スマホやコンソール機などでワイヤレスでゲームを楽しみたい方にはかなりおすすめできます。
異なるANCモードで室内も屋外も快適に!
Tune Proは、ノーマルモード、外音取込モードの他に、風のノイズキャンセリング、快適なノイズキャンセリング、ディープANCモードの3種類のノイズキャンセリングモードを搭載しています。
風のノイズキャンセリングは、例えば風の強い屋外で使用する時に便利です。通常のノイズキャンセリングモードでは、強風があった際にマイクに風があたり「ボフッ」というノイズが発生します。それが風のノイズキャンセリングに切り替えた途端、ほぼ風による不快なノイズがなくなり、かつ騒音も抑えてくれました。
ディープANCモードも検証してみました。場所は人の声や雑踏、空調やアナウンスなど様々な音で溢れるショッピングモールです。まず感じたことは、人の声やアナウンスはしっかり聞こえるにも関わらず、空調や雑踏といったノイズはしっかり抑えていることです。一昔前なら「外から聞こえる音すべてを低減してこそが正義」という感じでしたが、最近は「必要な音はしっかり聞こえるようにして余計な騒音のみをシャットアウトする」という傾向のANCモードモードが増えてきました。Tune Proは間違いなく後者で、これなら電車で寝ていてもアナウンスを聞き逃して降りる駅を通り過ぎるなんてことも防げそうです。
外音取込モードは若干「サーーッ」というノイズがありますが、マイクで音を拾っている感が少ない自然な聴こえ方で感心しました。
ノイズを消しすぎないANCモードが快適です!
アプリ対応で様々な設定が可能に!
iOS、Android対応のEarFunアプリを使うと、より細かな設定が可能です。例えばANCモードの切替やゲームモード、シアターモードのほか、デュアルデバイス接続の機器管理も可能です。
また、Tune Pro本体にある3つのボタンの機能割当も変更でき、それぞれシングルタップと長押しで合計6つまでの機能を割当できます。これを使えば、例えばNintendo Switchでゲームモードを使いたいといった場合に、ANCボタンにゲームモードを割り当てればすぐに切り替えできます。
アプリ対応はかなり便利です!
弱点は少ないけど個人的に気になった部分
Tune Proを使ってみて、本音でいうと音質も使用感もほぼ満足のいく出来で欠点を見つけるのがかなり難しい機種でした。そのうえで個人的に気になったのは、AUX端子の位置です。Tune Proの場合、ヘッドホンを装着すると右側にAUXケーブルが来るようになっています。
例えばMacBook Proの場合、イヤホンジャックの位置が左側なので、AUXケーブルがどうしても前を横切るような感じになるんですよね。ただこれ、実はUSBケーブルを使って有線接続すれば解決しますし、そもそもワイヤレスヘッドホンなのでBluetooth接続すればいいじゃんとなります。しかもハイレゾ再生ならもっといいDAC使うので、AUX端子の位置を気にしなくても良くなります。
VGP2025で金賞を取っただけのことはありますね。いや、これ本当にいいです(笑)
1万円以下のワイヤレスヘッドホンで現状ベストな選択肢
1万円前後でワイヤレスヘッドホン迷っている方、Tune Proを選んでおくと恐らく後悔しないです。音質についてはデュアルドライバー構成でかなり臨場感のある、かつリアリティの高い音質で楽しめますし、ワイヤレスでのゲームプレイもこの一台で遅延の少ないプレイができます。満員電車でも途切れることなく安定した接続を保ってくれますし、ANC機能もいいので特に通勤・通学にぴったりかなと思います。個人的にこの価格でTune Proを超える性能のワイヤレスヘッドホンを探すのは困難だと思ったので、1万円以下のワイヤレスヘッドホンで現状ベストな選択肢と感じました。
欠点がかなり少ないヘッドホンなので、ぜひ一度お試しください!当ブログ限定のクーポンを使えば、6,000円台とかなりお安く購入できます!
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- デュアルドライバーで繊細かつ迫力のある音質
- 有線接続でハイレゾ再生が可能になる
- 不快感の少ない快適な装着感で長時間の使用による疲労を軽減
- ゲームモードで遅延の少ないゲームプレイができる
- アプリ対応で細かな設定が可能
- AUX端子の位置がMacBook Pro使用時に気になる
- ワイヤレスではハイレゾコーデックに対応していない