最近はiPhoneの有料カメラアプリが熱いです。App Storeのトップ有料のランキングを見ていたところ、2位に「@picn2k camera」というカメラアプリがランクインしていました(2021年5月1日現在)。
EE35は先日レビューしましたが、iPhoneアプリにもかかわらずフィルムカメラ独特の操作感、画質が得られる素晴らしいカメラアプリでした。
今回は2位にランクインした「@picn2k camera」を実際に使ってみて、その魅力をご紹介していきたいと思います。
魅力1:旅行写真家がセッティングしたオリジナルフィルターが使える
カメラアプリをわざわざ有料で購入される方は、特に写真へのこだわりが強い方だと感じています。ただ写真が撮影できればいいのであれば、標準のカメラアプリでいいわけですから。
ただし、機能満載のカメラアプリを使っていたとしても印象的な写真が撮れないと感じている方も多いでしょう。なぜ写真家の方は印象的な写真に仕上げることができるかというと、色味で言えば「RAW現像」などで写真の彩度、明度、コントラストを調整するスキルがあるからです。
ではもしプロがセッティングしたフィルターをアプリで使うことができれば、しかもそのフィルターをどんなシチュエーションで使えばいいのかをアプリ内で知ることができたら、もっと写真撮影が楽しくなりそうですよね?
このアプリは韓国で大人気の旅行写真家、「jongbeom lee」さんが監修しています。作例を見ましたが、フィルムカメラのような独特の配色が印象的ですよね。
https://www.instagram.com/picn2k/?hl=ja
現時点で、彼が監修したフィルターが44種類使用できます。使用できるだけではありません。どんなシチュエーションでどのフィルターを使うといいのか、アドバイスもアプリで確認できます。
例えば「東京の夜景をきれいに撮りたいときは#22フィルターを試してください」のように、作例とテクニックを紹介しています。
他のカメラアプリで、このようにテクニックも合わせて紹介しているカメラアプリは見たことがありません。写真家自身が監修したカメラアプリだからこそできた配慮でしょう。
魅力2:カメラアプリの基本機能のまとまりの高さ
このアプリはF値を調整するなど他の機能満点のカメラアプリと比べれば物足りない感じもある反面、無音での撮影を可能にする「ミュートモード」や、アスペクト比の変更、グリッド表示などスナップ撮影に配慮した機能が手軽に使用できるようになっています。
ミュートモードは例えば旅先の静かな喫茶店でシャッター音を出したくないときに重宝しますし、「カメラで開始」の設定をすればアプリ立ち上げ後にすぐカメラ撮影できるようになります(デフォルトではアプリ立ち上げ後フィルターの紹介フィードが表示されます)。
魅力3:撮影後の写真にもフィルターを掛けられる
EE35ではカメラロールにある写真にフィルターを掛けることができませんでしたが(それはそれでフィルムカメラライクではあります)、「@picn2k camera」は撮影後もフィルターを掛けることができます。
6枚まで一気にまとめて同時にフィルターを掛けられます。
撮影時と特に操作感は変わらないので、かんたんにフィルターを掛けることができます。
フィルターだけではなくクロップや美白モード、色温度なども変えられますので、自分好みの写真をアプリ内で作り上げることが可能です。
「@picn2k camera」が向いている人
「@picn2k camera」は、こんな方に向いています。
- プロの写真家がセッティングしたフィルターを気軽に使ってみたい。
- フィルターを写真撮影後でも掛けられるようにしたい。
- 旅行やスナップに適したカメラアプリを使いたい。
- Instagramをよく使っている人
標準のアスペクト比が「1:1」なので、Instagramへの投稿を念頭においた設計と言えるでしょう。iPhone1つで様々なカメラに切り替えられるところは、アプリの楽しさですね。