この記事では、EarFunのフラグシップモデル完全ワイヤレスイヤホン、EarFun Air Pro 4をレビューします。国内最大級を誇るオーディオビジュアルアワード、VGP 2024で金賞を受賞した実力派です。
- 高音質コーデック対応:aptX Lossless、aptX Adaptive、LDACに対応し、ハイレゾ音源の再生が可能です。
- 強力なノイズキャンセリング:最大-50dBのノイズを低減するアダプティブノイズキャンセリング機能を搭載しています。
- 長時間再生:イヤホン単体で最大11時間、ケース併用で最大52時間の連続再生が可能です。
- 最新のBluetooth 5.4:安定した接続と低遅延を実現し、LE AudioやAuracastにも対応しています。
- 多機能サポート:マルチポイント接続、ワイヤレス充電、装着検出機能、IPX5の防水性能など、便利な機能が満載です。
スペックを見てもマルチポイント接続やワイヤレス充電、AirPodsにも搭載されている装着検出など、最近のトレンド機能は一通り網羅しています。とても1万円以下で買える性能ではありません。
実際にEarFun Air Pro 4を使ってみましたので、外観から音質の評価まで徹底レビューします!
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- 5種類のイヤーピースが同梱され、丸みを帯びたボディで快適な装着感。
- メリハリのある音質で、イヤーピースを変えればさらに伸びのある音に変わる。
- タッチ操作しやすく、自由に機能割り当てができる。
- 優秀なノイズキャンセリング・外音取込機能でAirPods Proに肉薄しているように感じる。
- ゲームモードの遅延の少なさが優秀。
- マルチポイントモードで2台のデバイスで同時接続・自動切り替えしてくれる。
- しばらく音を流さず再度再生すると最初の数秒だけ片方からしか音が出ない。
- ゲームモード時に音切れがしやすい。
EarFun Air Pro 4のパッケージ・外観
パッケージ内容
EarFun Air Pro 4のパッケージには、下記のものが同梱されています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピース(SS、S、M、L、LLの5サイズ)※Mサイズはイヤホンに装着済み
- USB-C充電ケーブル
- ユーザーガイド(日本語対応)
- クリーニングツール
イヤーピースは5つのサイズを用意しており、自分の耳に合ったサイズを見つけやすくなっています。耳のサイズが小さなお子さんから大人まで、幅広く使えそうですね。
USB充電ケーブルはUSB-CとUSB-Aの構成で、長さ30cmのものが付属しています。短いので、出先で使う時にモバイルバッテリーで充電する用途などで重宝します。
クリーニングツールも付属しており、使用中にイヤーピースやステム周りが汚れた時に掃除できて便利です。
外観
充電ケースは丸みを帯びていて、卵ぐらいのサイズでかなりコンパクトです。それでいて最大52時間の音楽再生を可能にするバッテリーを内蔵しています。全体的に艶消しマット加工で、汚れが目立ちにくくていい感じです。
充電ケースを開けると、ケース内側に内蔵されているLEDライトが光る仕様です。このおかげで、暗い場所で圧倒的にイヤホンを取り出しやすくなりました。
充電ケースの正面にLEDインジケーターがあり、バッテリー残量を3段階で知らせてくれます。背面には充電用のUSB-Cポートがあります。
イヤホン本体は縦長で掴みやすい仕様です。タッチ操作する部分が丸くデザインされており、指で触った時に位置が分かりやすいです。シルバーのアクセントがかっこいいデザインですね。3つのマイクを内蔵し、集音した声に対してノイズ除去を行う「cVc 8.0」に対応しています。
イヤホン単体の重さは5.01g、充電ケースの重さは44.34gでした。
EarFun Air Pro 4の使用感レビュー
音質:高音域の透明感とアタック感のある低音が心地良い
個人的なEarFunのイメージは、どこまでも伸びていくような透明感のある高音、そして締りがありアタック感のある気持ちの良い低音が特徴です。今回はiPhone 16 Proを使用し、YouTube Musicで音楽を聴いてみました。
まず米津玄師さんのLemonを聴いてみます。デフォルト設定の状態でボーカルがぐっと前に出てくるチューニングで、息遣いまで感じられるほど音の再現性が高いです。サビ前のコーラス部分で音の広がりを感じられ、1万円前後の完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなりレベルが高いと感じました。
次に女性ボーカルの検証でYOASOBIの怪物を聴いてみました。男性ボーカルに続き女性ボーカルも澄んだ声で、ボーカル中心の楽曲にはピッタリです。リズムの良いビートを中心に様々な音が混ざり合う楽曲ですが、「あれっ、こんな音あったかな?」と新たな発見があるほど解像感が高いです。ただ、音和が増えるにつれて若干音の詰まった感じが出てきて「これが価格的に限界かな」と感じていました。
そこでイヤーピースをSpinFit OMNIに換装。結果は大化けしました。詰まったような音場はより奥行き感があり、さらに音の繊細さが増しました。アニソンが大好きなのですが、特にLiSAやflipSideといったノリの良い疾走感のある楽曲にぴったりです。
EarFunアプリを使えば、イコライザーによる音質調整も可能です。スライドさせて切り換えしやすいプリセットイコライザー、10バンドで自分好みに調整できるカスタムイコライザー、自動で自分に適した音質に調整してくれる適応イコライザーの3つから選択できます。プリセットは音楽ジャンルで16種類、ボーカル強調など音域で14種類用意されており、直感的に選びやすいのが好印象でした。
イヤピとイコライザーで音質を極めたくなります。
装着感:豊富なイヤピースで自分にあったサイズを見つけやすい
装着感はかなりいいです。AirPods Proと違いステムが長いタイプなので異物感はありますが、イヤーピースが5種類入っていますので自分にあったサイズで快適な装着感が得られました。ボディが全体的に丸みを帯びており、角ばってないので軟骨部分に当たって痛いということもありません。4時間ほど装着しましたが、特に痛みも感じませんでした。
操作性:快適なタッチ操作とアプリの操作性を両立
操作は、イヤホン本体横の部分でタッチ操作が可能です。クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、長押しの4つに対応しており、左右の合計で8つの操作を割当できます。指で触った時に円形の凹みでタッチ位置がわかりやすく、比較的快適に操作できました。
コントロールのカスタマイズはEarFunアプリから割り当て可能で、自由度が高いです。割当できる機能は下記です。
音量を上げる・音量を下げる・前の曲・次の曲・再生/一時停止・音声アシスタント・ノイズキャンセルモード切替・無効・ゲームモード・リダイヤル
ゲームモードなど一部機能は長押しかトリプルタップにしか割り当てできませんが、他社を凌ぐほど自由度が高くいい感じでした。
ノイズキャンセリング性能:AIでの先進的機能・外音取込モード含め優秀
ノイズキャンセルは、ディープANCモード、バランスANCモード、AI適応型ANCモード、AI聴覚適応型ANCモード、ウィンドカットANCモードの5つがあります。特にAI聴覚適応型ANCモードは、各個人で異なる外耳道の形状から最適なノイズキャンセルを提供するといった先進的な機能になっています。実際に試しましたが、室内の場合はエアコンの音がほぼカットされ、作業に集中できました。電車内で使うと「ガタンゴトン」というノイズやモーター音がかなりカットされ、まるで電気自動車に乗っているかのような気分になります。性能はかなり高いですね。注意点は、最も強力なディープANCモードにすると音質に若干影響が出て少し詰まったような感じに聴こえます。
ウィンドカットANCモードにすると、若干ノイズキャンセル効果が薄れるものの「ボフッ」という風切音がほとんど聴こえなくなるので効果はかなり感じられました。
外音取込モードもあり、こちらはデフォルトとバランスが良いの2種類があります。「バランスが良い」を選択すると、ホワイトノイズが少なめになります。しかも結構自然で、AirPods Proに肉薄するほど外の音がそのまま聞こえる感覚があります。集音マイクの性能と、音質の良さの相乗効果がいい感じに出てますね。
EarFunアプリを使用すると、それぞれモード切替ができるのですが、それぞれのANCモードにどんな効果があるのかといった説明も見られてかなり親切に感じました。
音声の遅延:ゲームモードの遅延の少なさはさすが
EarFunはオーディオの遅延を50ms(0.05秒)まで短縮できるゲームモードを搭載しています。歴代のEarFun製品でも、ゲームモードは音ゲーをフルコンボできるほど高い性能だったので信頼していました。今回は、前作のEarFun Air Pro 3の55msからさらに短縮しています。
実際にiPhoneやNintendo Switchでゲームをしてみたのですが、有線イヤホンと遜色ないほど遅延が改善されていてびっくりしました。音ゲーも太鼓の達人を含めプレイしましたが、補正無しでフルコンボできました。ゲームモードオフの状態でゲームをプレイすると若干音が遅れて聴こえますが、動画視聴時はあまり音声の遅延は感じません。
マルチポイントモードは結構便利
2台のデバイスと同時接続できるマルチポイントモードですが、かなり快適です。僕の場合はEarFun Air Pro 4とiPhone・MacBookの組み合わせで使っていますが、ミーティングはMacBookで、通話はiPhoneといった感じで使ってもシームレスに切り替わってくれるので便利です。
マルチポイントモードは、EarFunアプリから管理できます。複数台のデバイスを登録でき、有効・無効を切り替えできるので今どのデバイスで使っているのかを確認できて便利です。
デバイスを再ペアリングする手間が省けていい感じです!
ワイヤレス充電が便利
EarFun Air Pro 4は、ワイヤレス充電に対応しています。これが結構便利で、充電する時にケーブルを探さなくても置くだけで充電できるので助かっています。バッテリー自体はフル充電で11時間、充電ケース込みで52時間使用できる長寿命仕様です。Qualcomm の最新世代チップ「QCC3091」の低消費電力設計の恩恵を受けています。
さすが最上位機種ですね。
EarFun Air Pro 4のメリット・デメリット
EarFun Air Pro 4を使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 5種類のイヤーピースが同梱され、丸みを帯びたボディで快適な装着感。
- メリハリのある音質で、イヤーピースを変えればさらに伸びのある音に変わる。
- タッチ操作しやすく、自由に機能割り当てができる。
- 優秀なノイズキャンセリング・外音取込機能でAirPods Proに肉薄しているように感じる。
- ゲームモードの遅延の少なさが優秀。
- マルチポイントモードで2台のデバイスで同時接続・自動切り替えしてくれる。
iPhoneユーザーではaptX Losslessなどの恩恵が受けられないですが、それを差し引いてもこの音質・機能性で1万円前後はかなりコスパいいです。個人的にステムが長いカナル型イヤホンは苦手なのですが、EarFun Air Pro 4はその中でも快適な部類です。イヤピースを変更すれば装着感も変えられますし、特にSpinFit OMNIに換装した時は装着感・音質共にかなりグレードアップするのでオススメです。
あと意外に外音取込モードが良かったです。1万円前後だとオマケ機能になりがちですが、個人的にAirPods Proに次いで自然な聴こえ方に感じました。
お世辞抜きで、1万円前後ならEarFun Air Pro 4かなりいいです。
デメリット
- しばらく音を流さず再度再生すると最初の数秒だけ片方からしか音が出ない。
- ゲームモード時に音切れがしやすい。
まず、しばらく音を流さず再度再生すると最初の数秒だけ片方からしか音が出ない点が気になりました。おそらく今後のアップデートなどで改善されそうですが、現状10回に1回程度の頻度なのでそこまでセンシティブな問題には感じていません。
また、ゲームモード時に若干音切れがしやすく感じました。電波が安定している状態ならいいのですが、例えばマルチポイント接続時や電車内で電波が飛び交っている場所ではたまに音切れします。ゲームモードを解除すればこの問題は発生しないので、個人的に致命的には感じていません。
EarFun Air Pro 4のレビューまとめ
EarFun Air Pro 4をレビューしました。弱点を見つけるのが困難なほど、完成度が高いです。いやマジで。なんで1万円前後で買えるのかが不思議なほど高機能で、3万円クラスの完全ワイヤレスイヤホンと肩を並べられるほど良いです。
マルチポイント機能・ワイヤレス充電・装着検知といった他社なら省きそうな機能も惜しみなく搭載しています。しかもLDACやaptX Losslessといったハイレゾコーデック対応、優秀なノイズキャンセリング機能に操作しやすいアプリ。個人的にビジネス用でもプライベート用でもこれ一台あれば全て事足りそうです。
文句なしの星5評価です。一台で済ませたい方は、ぜひEarFun Air Pro 4をお試しください。
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付属のイヤーピースが合わない場合や音質の向上をしたい場合、SpinFit OMNIと合わせて使うことをおすすめします。