最近はスティックタイプのカメラが増えていますが、アクションカメラのような使い方もしやすく片手で安定してグリップできるのでかなり使いやすいです。実は当ブログの写真も、DJI OSMO Pocket 3を使って撮影しているものが多いです。
そこで、2024年のスティック型カメラの代表格とも言える、DJI OSMO Pocket 3とInsta360 X4を比較レビューしてみます。両者の価格差が5,000円差と近く、比較するのにぴったりです。スティックタイプでも、両者の用途は違ってきます。
- Insta360 X4・・・360度カメラ
- DJI OSMO Pocket 3・・・ジンバルカメラ
それぞれの特徴を知りながら、どんな方におすすめかをまとめていきます
DJI OSMO Pocket 3とInsta360 X4を比較
それぞれ下記の項目で比較していきます。
- 画面の見やすさ
- 持ちやすさ・操作性
- 画質・音質・手ぶれ補正
- 耐水性
画面の見やすさ
まずは、画面の見やすさについて見ていきましょう。それぞれのスペックは下記になっています。
スペック | DJI OSMO Pocket 3 | Insta360 X4 |
---|---|---|
サイズ | 2.0インチ | 2.5インチ |
解像度 | 314×556 | – |
輝度 | 700ニト | – |
サイズはInsta360 X4の方が0.5インチ大きなサイズです。実際に両者を並べてみると、DJI OSMO Pocket 3でも大きいと感じていたディスプレイが小さく見えるほどInsta360 X4は大きく見やすいですね。たった0.5インチ差ですが、縦のサイズ感が全然違って見えます。
ディスプレイが大きい分Insta360 X4は文字サイズも大きく見やすいので、設定時にかなり操作しやすいです。Insta360 X4は画面の輝度を公開していませんが、黒が白浮きするほど明るくなるのでDJI OSMO Pocket 3よりは明るいです。つまり、屋外でも見やすいディスプレイですね。
ただ、DJI OSMO Pocket 3は持ったまま画面を横向きにできます。すると幅広く見やすくなるので、プレビューの確認などしやすいですね。Insta360 X4は縦固定(アクションカムという側面があるので仕方ない)なので、本体を横向きにしたらディスプレイも横向きに追従するような仕様だとYouTubeなどにアップする動画の撮影で使いやすいかもしれません。
- 画面サイズはInsta360 X4の方が0.5インチ大きなサイズで見やすい。
- DJI OSMO Pocket 3は持ったまま画面を横向きにでき動画や写真のプレビューが見やすい。
- 屋外での明るさはInsta360 X4の方が明るく見やすい。
持ちやすさ・操作性
Insta360 X4とDJI OSMO Pocket 3は、両者とも縦長のスティック型なので片手でかなり持ちやすいです。Insta360 X4の方が横に広く大きいのですが、DJI OSMO Pocket 3と違いサイドにザラザラとした滑り止めが施してあるので両者とも互角な持ちやすさです。
操作性については両者ともタッチパネルを採用しており、各設定を画面の上下左右から呼び出せるので操作しやすいです。ただ、例えば電源の入れた方はInsta360 X4が電源ボタンのみに対し、DJI OSMO Pocket 3は電源ボタン+画面を横に向けた時の2パターンで選べます。しかも電源を入れて5秒で撮影開始のInsta360 X4に対し、DJI OSMO Pocket 3は1秒以内で撮影が開始できるようになっています。この点はDJI OSMO Pocket 3が有利ですね。
Insta360 X4は画面が大きく操作しやすいですが、物理ボタンを4つ搭載して便利です。特にシングルレンズと360度の切り替えがサイドのQボタンですぐ切り替えられる(しかもQボタンは他の機能の割り当ても可能)ので、慣れればDJI OSMO Pocket 3より操作しやすいです。
- 持ちやすさは両者とも互角。
- 操作性はタッチパネルは互角だが、物理ボタンが4つあるInsta360 X4の方が慣れると使いやすい。
画質・音質・手ぶれ補正
次に、Insta360 X4とDJI OSMO Pocket 3を並べながら画質・音質・手ぶれ補正を検証してみました。
今回は、ハクバのフラッシュブラケットを使用しました。
実際に撮影した動画は下記のYouTubeからご覧いただけます。
まず音質についてですが、DJI OSMO Pocket 3の方が自然な音に感じました。Insta360 X4は少しデジタルと言うか、音の透明感が薄い感じがしますね。Insta360 X4は水深10m潜っても平気な防水仕様で、マイクの密閉性が高いため仕方ないかもしれません。
手ぶれ補正については、両者とも互角に見えました。ジンバル型のDJI OSMO Pocket 3の方が有利かなと思っていましたが、Insta360 X4も歩くことによる縦揺れがかなり抑えられ、まるでジンバルを使っているかのような手ぶれ補正の効きでした。
画質については、下記の同じ場所で撮影した写真をご覧ください。画角は広角レンズを使っているInsta360 X4がかなり広く撮れていますね。ただ、その分パースのかかっており周辺部が引っ張られたような写真になりました。DJI OSMO Pocket 3は、普通のカメラで撮ったような自然な画角ですね。日中に撮影した限りはどちらもきれいに感じましたが、発色はDJI OSMO Pocket 3があっさりと自然、Insta360 X4は少し鮮やか目な発色に感じました。
- マイク音質はDJI OSMO Pocket 3の方が自然。
- 手ぶれ補正は互角。
- 画角はInsta360 X4の方が広く撮れる。
- 発色はInsta360 X4は鮮やかめ、DJI OSMO Pocket 3はあっさりと自然な発色。
耐水性
Insta360 X4の圧勝です。DJI OSMO Pocket 3は防水性が皆無なので、水で思いっきり濡らそうものなら壊れます。対してInsta360 X4は単体で水深10mまで潜れるほどの高い防水性で、マリンスポーツや雨の日の撮影はInsta360 X4を積極的に使いたいですね。
DJI OSMO Pocket 3とInsta360 X4はどんな人におすすめ?
DJI OSMO Pocket 3とInsta360 X4を比較してみましたが、それぞれ下記の方におすすめです。
DJI OSMO Pocket 3はこんな方におすすめ!
- 日常スナップなど歪みの少ない画角で撮影したい方。
- センサーサイズが大きいので夜の撮影が多い方。
- ディスプレイを縦横の見やすい向きで使いたい方。
日常使いしやすいのはDJI OSMO Pocket 3ですね。
Insta360 X4はこんな方におすすめ!
- マリンスポーツや大雨での撮影など、防水性にこだわりたい方。
- 360度の画角を活かして広いイベント会場や観光地で撮影したい方。
- あとから画角を変えたり撮影後の編集を楽しみたい方。
映像作品づくりやアウトドア・スポーツ用途ならInsta360 X4がいいですね。
もし両者の「もっとここを検証してほしい!」という要望があれば、遠慮なくコメント下さい!以上、ガジェットブロガーのたいしょんがお送りしました!