どうも、1部屋にスピーカーが8ペアあるほどスピーカー大好きなたいしょんです!
今回はカナダのスピーカーメーカー、Kanto Audioから発売されているアクティブブックシェルフスピーカー、YU4をレビューしていきます。
Kanto Audioは、2010年にカナダで設立されたオーディオメーカーです。高音質、スタイリッシュなデザイン、そしてお求めやすい価格を実現し、世界中のオーディオ愛好家やミュージシャン、ゲーマーなどに提供しています。 Kanto Audioの製品は、ホームシアターシステム、デスクトップオーディオセットアップ、レコーディングスタジオなど、さまざまな用途に適しています。また、スタイリッシュなデザインはオフィスや店舗のインテリアにもなじみやすく、ビジネスシーンでも幅広く活用されています。
結論から言えば、小型なのにかなり重低音が出て映画鑑賞にも十分なスピーカーに感じました。4色あるうちのウォールナットを選びましたが、MDF材に木目シートを貼ってあるのではなくMDF材にウォールナットのベニヤ張りでかなり質感も高いです。世界三大銘木で高級家具にも使われるウォールナットをスピーカーに採用しているって、心躍りますね。
YU4を実際に使ってみましたので、外観から実際の利用シーンまで徹底解説していきます!
- ウォールナットは天然木の温かみのある高い質感を楽しめる。
- 小さなサイズからは想像できない重低音が魅力。声のリアリティも高い。
- RCA、AUX、Bluetoothなど様々な入力ソースで再生できる。
- バランスコントロール機能で視聴位置がずれても補正できる。
- 多機能がゆえにディスプレイがないため現在の状態がわかりにくい。
- 3ピンのプラグが使いづらい。
この記事は、完実電気様々より製品提供をいただき作成しています。
Kanto YU4の特徴
まず、Kanto YU4の特徴を解説していきます。
スペック
Kanto YU4のスペックはこちらです。
仕様 | 詳細 |
---|---|
パワー出力 | 140WクラスD(ピーク) |
ドライバー | ・4インチケブラー製ミッド/ウーファードライバー ・1インチシルクドームツイーター |
入力ソース | ・RCA ・AUX(3.5mmステレオ) ・光デジタル入力1 ・光デジタル入力2 ・Bluetooth® |
サブウーファー出力 | あり |
Bluetooth® | あり |
USB充電ポート | 5V / 1.0A |
電源 | AC入力(100V – 240V) |
寸法 | 幅 14 x 奥行き 19 x 高さ 22 cm |
重量 | (アクティブ) 3.2 kg、 (パッシブ) 2.5 kg、 (箱入りペア) :7.5 kg |
周波数特性 | 60 Hz ~ 20 kHz |
サイズは幅 14 x 奥行き 19 x 高さ 22 cmと、手持ちのKEF LSX Ⅱ LTに近いサイズ感でした。なのでデスクトップ向きのスピーカーですね。
重さはアンプが内蔵されているアクティブ側は3.2 kg、パッシブ側は2.5 kgでした。持ってみると、想像以上に軽く感じました。
外観
今回は4色あるうちのウォールナットを選びましたが、実際に見てびっくり、本物のウォールナットが使われていました。しかも1台1台手作りなので、かなり凝った造りです。ちなみにMDF材にウォールナットのベニヤ張りということでした(木目シートじゃない部分が凝ってますね)。
高級家具でよく使われているウォールナットをスピーカーに?!
そのため定価も異なり、ブラックとホワイトは59,800円ウォールナットとバンブー(竹製)は63,800円と4,000円分高くなっています。
ツィーターは1インチのシルクドームです。人間の可聴域の限界である20kHzまでカバーしてくれるので、十分な仕様ですね。ツィーター周りのグルッとした木目がいいアクセントになっています。
ウーファーは4インチのKevlar®製(アラミド繊維)で、かなり剛性が高いです。防弾チョッキに採用されている素材ですからね。
アクティブ側にはノブがあり、リモコンがなくても本体側で操作が可能です。
ノブを押す | RCA→AUX→OPT1→OPT2→Bluetoothの順に入力ソースを切り替え |
---|---|
ノブを長押し | スタンバイとウェイクアップを切り替え |
ノブを回す | 左側に回すと音量ー、右側に回すと音量+。 |
左下にはLEDランプがあり、現在の状態を確認出来ます。
白色 | 電源オン/再生モード |
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黄色 | スタンバイ(点灯)/ミュート(点滅) |
青色 | ペアリングモード(点滅)/ペアリング済み(点灯) |
背面には各種ポートがあり、RCAやAUXなど様々な入力ソースに対応します。
底にはスピーカースタンド固定用のねじ切りがあります。このあと解説するKanto純正スピーカースタンド、SP6HDを使う際に固定するために使います。
Kanto YU4を使うためのセッティング方法
Kanto YU4の特徴を解説したところで、使うためのセッティングの仕方について解説していきます。
基本的な使い方はこちらです。
まず、付属のスピーカーケーブルを左右のスピーカーに取り付けていきます。接続用出力端子のネジを手で緩め、穴にスピーカーケーブルのむき出しになっている部分をさしこみます。
差し込んだらネジを締め、スピーカーケーブルを固定します。
アクティブ側とパッシブ側でスピーカーケーブルを固定できたらOKです。
次に、アクティブ側に電源ケーブルを接続します。
ここまでは普通のアクティブスピーカーを使ったことのある方にはどうってことないのですが、実はプラグが3ピン仕様になっています。このため、一般的なコンセントだと入らないんですよね。
アース付きコンセントのある電源タップを持っていれば問題ないですが、もしない場合は3ピンから2ピンに変換するアダプターを使いましょう。
300円前後で買えるので、1つは持っておくと便利です。
Kanto純正スピーカースタンド、SP6HDを使う場合は下記の手順でセットします。
まず、SP6HDの土台をスピーカーを置きたい場所にセットします。
次に、スピーカーケーブルを支柱に通していきます。支柱に通しておくと、配線がスッキリしますよ。
次に、YU4にトッププレートを取り付けます。YU4の底にねじ切りがありますので、そこに固定していきます。
最後にトッププレートを支柱に固定すれば、SP6HDでYU4を使えるようになります。
SP6HDは2サイズのトッププレート (11 cm x 18 cmと17.8 cm x 17.8 cm) が付属しており、より大きなスピーカーでも使えるユニバーサルデザインなのがいいですね。左右に15度回転できたり、剛性も高いので使い勝手がいいです。
Kanto YU4の使用感レビュー
実際にKanto YU4を使ってみましたので、様々な利用シーンで紹介していきます。
ネットワークプレイヤーのWiiM ProでRCA接続
まず、コスパの良いネットワークプレイヤーの代表格、WiiM Proで使ってみました。
WiiM ProはRCA出力と光デジタル出力があり、YU4でも使えます。今回はRCA接続を試しました。YU4のRCAポートに接続し、RCA切り替えスイッチをLineに設定すれば準備完了です。
この組み合わせのいいところは、YU4でAirPlay接続ができるようになるところですね。AirPlayなら48KHz/24bitのロスレスで伝送できるので、Bluetooth時より良い音質で音楽を聴けます。
音にこだわりたい方は、有線で接続したほうがいいですね。
iPadとBluetoothで接続
次に、iPadとBluetooth接続を試してみました。YU4はQualcomm® aptX™とAACに対応するため、iPadならAACで高音質に音楽を聴けます。
Advanced Audio Codingの略。 主にiPhone等のApple製品で使用されており、SBCに比べ高音質です。CD音質同等の転送が可能です。
使い方は簡単で、Bluetoothマークのボタンを押してデバイスとペアリングするだけです。マルチポイント接続には対応していないので、別のデバイスと接続する場合はBluetoothリセットボタンを押してサイドペアリングすれば使用可能です。
iPadとYU4のみのシンプルな構成で使いたい場合は、Bluetooth接続が一番いいですね。音声の遅延もほとんど感じられず、有線と比較し音質の劣化もあまり感じませんでした。
iPadでより迫力のある音が楽しめるようになりました。
バランスコントロール機能で音像の位置調整が可能に
次に僕の押し入れデスクでも使ってみました。この部屋は120cm天板の左側に防湿庫があり、どうしてもYU4を右側に寄せて使う必要がありました。こんな時に便利だったのが、バランスコントロール機能です。
リモコンの「BALANCE」と書かれた3つのボタンを操作すると、左右、中央へそれぞれ音像を移動できます。
えっ、まさにうちの押入れデスクにぴったりな機能!
イメージで言うとこんな感じです。中心に定位している音のステージが、そのまま左側にシフトします。なのでスピーカーの左側にいても、自然な定位で音楽を楽しめるようになります。
この設定をすると片側のスピーカーからの音が小さくなりステレオ感が減りますが、音の定位が良くなるのでどうしても設置位置の関係で左右のバランスが取れない方にはぜひ試してほしい機能です。
Kanto YU4の音質評価
YU4を実際に聴いてみて、感覚で音質を評価してみます。
まず音の広がりですが、このサイズでは並に感じました。僕が使っているKEF LSX Ⅱ LTは、ディフューザーがあり音を拡散する仕様なので広めなのですが、YU4はそこまで音を広げずデスク上のニアフィールドリスニングに適した広がり方に感じました。
特筆すべきは、このサイズ感からは想像できなかった深く沈む低音です。確実にKEF LSX Ⅱ LTより深い低音が出ます。リモコンでBASSの増減ができるのですが、最高にするとデスクの天板を突き抜けるようなパワフルな低音を楽しめます。これならサブウーファー不要と言えるほどです。幾田りらさんの「スパークル」を聴くと、澄んだリアリティのある声と深い重低音を実感できるのでまずYU4で聴いてみてほしい楽曲ですね。
重低音が深いということで、映画やアニメを観るのにもぴったりです。特にトップガンといった戦闘機の轟音が楽しめる映画や、呪術廻戦などアクション系の作品を観るならぜひ迫力のあるYU4を使ってみてほしいです。
スタンドのSP6HDの高い制振性も、ソリッドでよく沈む重低音を引き出すのにかなり貢献してると思います。
Kanto YU4のメリットとデメリット
Kanto YU4のメリットとデメリットをまとめます。
メリット
Kanto YU4のメリットはこちらです。
- ウォールナットは天然木の温かみのある高い質感を楽しめる。
- 小さなサイズからは想像できない重低音が魅力。声のリアリティも高い。
- RCA、AUX、Bluetoothなど様々な入力ソースで再生できる。
- バランスコントロール機能で視聴位置がずれても補正できる。
今どき天然木のスピーカーってなかなかないです。量産型はMDF材がほとんどなので、ここはハンドメイドなKanto Audioだからこそできたことですね。Polk AudioやFocalのような木目シートを貼ったスピーカーと全然質感が違います。
サイズが思ったより小さく音質にあまり期待していなかった(これいうと怒られるかな。。。)のですが、一聴して全力で土下座したくなるほど良かったです。特に重低音、サブウーファーをつけたかのような迫力で最高です。
いやー、ギャップ萌えってやつですね(違)
デメリット
Kanto YU4のデメリットはこちらです。
- 多機能がゆえにディスプレイがないため現在の状態がわかりにくい。
- 3ピンのプラグが使いづらい。
例えば音量や、高音・低音の調整値は実際に音を鳴らすまでよく分かりません。LEDと音でしかステータスを判断できないので、そこは若干不便かなと感じました。ただ、音については聴けば明確に分かるので聴きながら調整すればいいやって感覚で慣れました。
また、日本の一般家庭ではアース付きの3ピンプラグは使いづらいかなと思いました。これについては2ピンへの変換アダプターを使えば対処できます。
まとめ:見た目良し、音良しなKanto YU4
Kanto YU4をレビューしました。キャビネットに世界三大銘木のウォールナットをふんだんに使用し、かなりかっこいいデザインです。見た目だけではなく機能性もクールで、有線・無線ともに対応できるのでオーディオプレイヤーで、スマホで、PCで、何にでもマッチします。
デスク周りのオーディオをおしゃれにグレードアップさせたい方は、ぜひお試しください!
- ウォールナットは天然木の温かみのある高い質感を楽しめる。
- 小さなサイズからは想像できない重低音が魅力。声のリアリティも高い。
- RCA、AUX、Bluetoothなど様々な入力ソースで再生できる。
- バランスコントロール機能で視聴位置がずれても補正できる。
- 多機能がゆえにディスプレイがないため現在の状態がわかりにくい。
- 3ピンのプラグが使いづらい。