この記事では、HUAWEI Band 9をレビューします。
- HUAWEI Band 9の特徴を実機で紹介
- HUAWEI Band 9とHUAWEI Band 8の比較
- HUAWEI Band 9のメリットとデメリット
4月25日に発売のHUAWEI Band 9は、Band 8からストラップの素材が変更されたり、自動調光機能が追加されたりとアップグレードしています。
14日間持続するロングバッテリーはそのままに、さらに使い勝手が上がったBand 9を実機を使いながらレビューしていきますよ。
HUAWEI Band 9の特徴
特徴 | 詳細 |
---|---|
ベルト素材 | フルオロエラストマー(快適な装着感、耐久性向上) |
健康モニタリング | 睡眠モニタリング(HUAWEI TruSleep 3.0から4.0へアップグレード) |
自動輝度調整 | 周囲の明るさに応じて調整 |
センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、光学式心拍センサー、環境光センサー |
ディスプレイ | 1.47型AMOLED(368×194ドット、282PPI) |
防水 | 5気圧 |
対応OS | Android 8.0以上、iOS 13.0以上 |
バッテリー駆動時間 | 約14日間(通常使用) |
健康管理機能 | 血中酸素レベル、心拍数、ストレスレベルの24時間モニタリング、生理周期管理 |
ワークアウトモード | 100種類 |
文字盤 | 10,000種類以上 |
本体サイズ | 24.54(幅)×43.45(高さ)×8.99(奥行)mm |
重量 | 約14g(ベルトを含めると28.75g) |
ボディカラー | ブラック、ピンク、イエロー、ホワイト(ECサイト限定)、ブルー(家電量販店限定) |
市場想定価格 | フルオロエラストマーベルトが8,580円、ナイロンベルトが9,680円 |
エレガントなデザインで見やすい画面
まずはデザイン面を見ていきましょう。今回提供頂いたのはネットストア限定色のホワイトです。ホワイト色だけフチのラインがゴールドになっており、エレガントなデザインとなっています。無彩色でシンプルなので、男性・女性問わずユニセックスでお使いいただけます。
画面もかなり見やすいです。ディスプレイは1.47型AMOLED(368×194ドット、282PPI)を搭載、つまり有機ELです。テレビなら高級機に搭載されますが、1万円を切るBand 9に惜しげもなく搭載されています。AMOLEDというだけあり、黒はより黒く、色は鮮やかに見えますね。
ホワイトはファッションアイテムとしてもおしゃれですね。
ついに来た!明るさ自動調整に対応しいつでも見やすい画面
AMOLEDでハイグレードなディスプレイなだけではなく、1万円以下でなんと明るさ自動調整に対応しています。日中の屋外など画面が見にくい場所では明るくなり、暗く光が眩しくなるような環境では画面が暗くなります。
スマートフォンでは当たり前の機能ですが、1万円以下のスマートウォッチでは搭載されていないことが多い機能です。ちなみに前作のBand 8には明るさ自動調整機能が搭載されていません。
スマホ感覚でいつでも見やすい明るさなのは嬉しいですね!
材質だけじゃない快適なストラップの工夫
Band 9をしばらく使ってみて感じたのは、腕によく馴染む快適な装着感です。フルオロエラストマーというApple Watchのスポーツバンドにも採用されているグレードの高い素材を使っており、シリコンよりもヒリヒリしにくいです。
素材だけではなく、ストラップの末端の留め具にも工夫がありました。一般的なスポーツバンドなら末端を下にくぐらせて留めることが多いですが、Band 9はストラップの先端の突起を穴に押して固定する方式を採用しています。つまり、ストラップの内側に通らない分装着した時に違和感なく快適に使えますよ。
他社製のスポーツバンドと並べた写真を見ると一目瞭然で、赤く囲った部分が腕を圧迫しないのでBand 9のほうが快適です。ベルトを含め28.75gという軽さなので、アルミやステンレスボディのスマートウォッチから乗り換えるとかなり軽く感じます。
製品ページに乗らないような細かい部分までこだわりが見えました。
10,000種類を超える膨大なウォッチフェイス
HUAWEI製のスマートウォッチのすごいところ、それはウォッチフェイスの圧倒的な種類です。文字盤を変更しようとアプリから設定しようとしたところ、いくらスクロールをしても底が見えないほどでした。調べたところ、なんと10,000種類以上のウォッチフェイスを用意しているとのことです。
しかもBandシリーズ専用で。個人的にホワイトならデフォルトで設定されているゴールドの文字盤がピッタリだと思いますが、デジタル時計のように数値のほうが見やすいこともあるので気分によって変えられるのは嬉しいですね。
文字盤選びだけで半日は遊べますね。
健康モニタリング機能やワークアウト機能も充実
Band 9は、健康モニタリング機能やワークアウト機能も充実しています。毎週どこかでウォーキングをする習慣があるので、実際にワークアウト機能を使ってみました。
HUAWEI Helthアプリを使うと、GPSで歩いた場所を測位し、速度や消費カロリーなどを表示してくれます。リアルタイムで数値が変動するので、ペースメーカーのような役割をしてくれますよ。ある程度の歩数を歩くと、「歩数目標達成」という通知が出たりしてゲーム感覚で運動が楽しめます。
運動後はHUAWEI Helthアプリで細かな数値が確認でき、心拍数の推移や平均速度、ストレスといった数値も見返せます。
個人的に通知や時間の確認ができれば十分ですが、このようなワークアウト機能があると運動も楽しめますね。
あとは地味に便利なのが1時間座ったままだと「立って動きましょう」と通知を表示してくれる機能です。座った状態が長時間続くと下半身の血流が悪くなり、死亡リスクが1.2倍高まる、認知能力の低下、アルツハイマーなどの認知症につながると言われています。この通知のタイミングでトイレ休憩を挟んだり、立って仕事をしたりすればそのようなリスクを抑えられるので助かっています。
HUAWEI Band 9とBand 8の比較
前機種のBand 8と比較し、向上したポイントを整理していきましょう。
製品名 | Band 9 | Band 8 |
---|---|---|
画像 | ||
材質(ストラップ) | フルオロエラストマー | シリコン |
モーションセンサー | 9軸(加速度、ジャイロ、地磁気) | 6軸(加速度、ジャイロ) |
24時間心拍数/血中酸素モニタリング | TruSeen 5.5(マルチチャネルモニタリング) | TruSeen 5.0(シングルチャネルモニタリング) |
睡眠呼吸モニタリング | ||
自動輝度設定 |
分かりやすくまとめると下記のようになります。
- より肌にやさしい素材になり長時間の装着感が快適になった。
- 新たに睡眠中の呼吸数、心拍数、血中酸素レベル、睡眠中呼吸乱れなどのデータを検知に対応した。
- センサーが6軸から9軸になり、特にプール水泳モードのフォームの検知精度が向上した。
- 周りの明るさによってディスプレイの明るさも変わるので、スマホに近い感覚で見れるようになった。
価格はBand 8が6,573円に対し、Band 9が8,580円と約2,000円の差がありますが、装着感の向上や自動輝度設定のアップデートは個人的にかなり大きく感じたので長時間使う方はBand 9のほうがいいでしょう。
ただし、ディスプレイは有機EL、バッテリー持ちも約14日間と基本性能は両者とも同じなので、コスパ重視でまだ販売されているBand 8を選択するのもありでしょう。
僕は毎日睡眠時も使うので、より快適なつけ心地のBand 9をおすすめします。
HUAWEI Band 9のメリットとデメリット
Band 9の特徴やBand 8の比較をしたところで、HUAWEI Band 9のメリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
- シンプルながらエレガントなデザインがカッコイイ。
- フルオロエラストマーによる快適な装着感。
- 自動調光機能で環境によって最適な明るさにできる。
- 10,000種類以上のウォッチフェイスから選べる。
- 健康モニタリング機能やワークアウト機能が充実している。
- バッテリーが14日間もつ。
Band 9は、とにかく装着感が抜群によいと感じました。睡眠データを計測したり仕事をするときなど、長時間使用することが多いからこそ装着感は重要です。しかもバッテリー持ちもいいので、お風呂に入るとき以外はつけっぱなしでもいいのはありがたいですね。Apple Watchは数日しかバッテリーが持たず、結局睡眠時にバッテリー充電をする羽目になったりで散々でした。
機能性も高く、自動調光で明るさを調整する手間が省けますし、心拍数や血中酸素の測定などヘルスケア機能も充実しています。
僕は満足できる完成度だと感じました。
デメリット
- おサイフ機能はない。
- 晴天の屋外では明るさがもう少し欲しい。
- 充電ケーブルがType-A仕様。
おサイフ機能がないのは価格的にも仕方ないですが、屋外で使う時のディスプレイの明るさがもう少し欲しいかなと感じました。晴天の屋外でBand 9のディスプレイを確認すると、見えなくはないですが少し見にくいです。
また、専用の充電ケーブルがType-Aなのも気になる方は気になるかなと思いました。iPhoneもType-Cになりましたし、モバイルバッテリーや充電器でType-Cのみにしている機種が増えてきているので別途Type-A用の充電器が必要になる方も多いでしょう。
僕の場合はむしろType-Aで良かった派で、例えば電動昇降デスクについていた充電ポートがType-A仕様だったり、車についているUSBポートもType-Aだったので非常時でもすぐ充電できるのはいいかなと感じました。
晴天下でもっと画面が見やすくなると満点に近いかも。。。
まとめ:HUAWEI Band 9はかなり満足できる出来
HUAWEI Band 9を実際に使ってみましたが、これかなりいいです。
機能自体はApple WatchやWearOS搭載機種に比べ少ないですが、通知や時間が見れれば十分という方には最適です。特に文字盤の種類はダントツに多く、10,000種類以上から選べるのでお気に入りの文字盤がきっと見つかりますよ。
装着感もバッテリー持ちも良いので、睡眠中もつけっぱなしで大丈夫です。睡眠の測定機能などヘルスケア機能が充実しているので、健康に気を遣っている方にもおすすめできます。
1万円以下でかなり満足できる出来だったので、ぜひ一度お試しください!
- シンプルながらエレガントなデザインがカッコイイ。
- フルオロエラストマーによる快適な装着感。
- 自動調光機能で環境によって最適な明るさにできる。
- 10,000種類以上のウォッチフェイスから選べる。
- 健康モニタリング機能やワークアウト機能が充実している。
- バッテリーが14日間もつ。
- おサイフ機能はない。
- 晴天の屋外では明るさがもう少し欲しい。
- 充電ケーブルがType-A仕様。