この記事では、オープンイヤー型イヤホン、Oladance OWS Proをレビューします。
これまでのオープンイヤー型イヤホンなら、ある程度機能に妥協しなければいけない部分がありました。例えば下記の機能です。
- ノイズキャンセリング機能
- 沈み込むような重低音
この2つの機能を積んだのが、Oladance OWS Proです!
オープンイヤー型として初のノイズキャンセリング機能を搭載したOladance OWS Proは、日常生活の中で迷惑な低周波ノイズを低減し、より純粋で快適な音楽空間を作り出します。また、オープンイヤー型にしてはしっかりと鳴る低音のおかげで、ロックやEDMなど、オープンイヤー型が苦手としていた楽曲も楽しく聴けます。
欲しい機能をとにかく詰め込んだOladance OWS Pro、その魅力に迫っていきましょう!
- オープンイヤー型にしてはしっかりした音質
- 8時間使っても快適な装着感
- 本体だけで16時間使える長持ちバッテリー
- 常に外の音が聞こえる安心感
- マルチポイント接続が便利
- 音楽再生時・集中モード時の耳障りなホワイトノイズ
- 若干の音漏れはある
Oladance OWS Proの特徴
Oladance OWS Proの主な特徴は下記の6点です。
- 耳を塞がないオープンイヤー型イヤホン。
- 本体だけで最大16時間の再生を実現しケース併用で最大58時間再生可能。
- マルチポイント接続技術により、2台のデバイスと同時に接続できる。
- 柔軟な形状記憶素材ーチタン製のイヤーフックと広いサポートエリアを組み合わせた3点構造で支えるため一日快適な装着感。
- 10mmの超大ダイナミックドライバーを搭載し迫力のある音質。
- オープンイヤー型でノイズキャンセリング機能搭載。
オープンイヤー型でノイズキャンセリング機能を搭載しているのはかなり珍しいですね。
仕様や付属品は下記のタブにまとめました。
連続再生時間 | 16時間 |
---|---|
本体充電時間 | 2時間 |
ドライバー構成 | 10mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | メーカー情報なし(多分SBCのみ) |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
防水 | IPX4 |
重量(本体) | イヤホン(片側):13.68g |
外観レビュー
では、外観を見ていきましょう。充電ケースは丸っとした外観で、持った時に手に馴染みます。
ケースを開くとイヤホンが登場。深さが浅いのでイヤホン本体が取り出しやすいです。
ケースの前方にはLEDインジケーターランプが搭載されており、充電中は4つのランプで充電状態を把握できます。USB-Cケーブルで充電できるので、iPadとも兼用できるのは荷物が減らせていいですね。
イヤホン本体は、メビウスの輪をイメージしたというおしゃれなデザインに仕上がっています。僕はブラックを選びましたが、ガンメタリックって感じで好きな色味です。
内側のスピーカーグリルは、かなり大きく開いていますね。オープンイヤー型で耳穴に入れない分、音を届けるためにこれぐらい大きくないといけないのかもしれません。電源ボタンも搭載されており、イヤホン本体のみ電源を切ることも可能です。
上部にはタッチエリアがあり、タップ操作やスライド操作に対応します。側面じゃないので操作しやすそうですね。
イヤーフック部分にはチタンワイヤーが入っており、かなり固めです。しっかりしている分、装着した時の安定性も高そうですね。
重さ(充電ケース・イヤホン本体)
充電ケースをと本体を含めた重さは約100g、イヤホン本体は13.68gです。
サイズ比較
1MORE S30、Shokz OpenFit、Oladanceのウェアラブルステレオと並べてサイズ比較をしました。オープンイヤー型としてはイヤホン本体、ケースともに若干大きめのサイズですね。
Oladance OWS Proをレビュー
ここからは、実際の使用感をレビューしていきます。
装着感
まず装着感ですが、圧迫感がなく良いつけ心地です。イヤーフックが固めなので挟む部分が痛くならないか心配していましたが、耳の厚みにぴったりで締めつけ感も少ないです。何より装着した状態で8時間すごしても問題ないほどで、僕が装着感最高と感じているShokz OpenFitに次ぐ快適さに感じました。
皮膚の触感を再現した医療用液体シリコンを一体成型で使用したということで、肌触りがサラサラして気持ちがいいです。
補足すると、1時間ぐらいすると耳の付け根が若干ヒリヒリするかなといったところ。今後最適な付け方を模索していく予定です。
タップ操作
Oladance OWS Proは、上部のタッチエリアで操作可能ですのである程度はiPhoneを取り出すこと無く操作可能です。
音楽と通話でタップ(1回・2回・3回)と前後のスライドに対応し、アプリで機能の割り当てができるので自分好みにカスタマイズできます。割当できる機能はそれぞれ下記にまとめました。
タップ | スライド |
---|---|
動作しない | 動作しない |
再生/一時停止 | 次の曲/前の曲 |
音声アシスタント | – |
次の曲/前の曲 | – |
電話に出る | – |
電話を切る | – |
本体側面ではなく上から押し込むので、操作時に若干イヤホンがズレるのが気になりました。ただ、側面から押し込むよりエリアが分かりやすいのでタップミスは少ないです。
音質
Oladance OWS Proの音質は、バランス型といった感じで高音から低音まで過不足無く鳴ります。音を鳴らした状態でイヤホン本体を触るとブルブル震えているほどなので、イヤホンというよりOladanceのウェアラブルステレオのような若干スピーカーっぽさも感じます。音場はライブ感より広いスタジオで音楽を聴いているような感じです。にしても、オープンイヤー型でなんでここまでブーミーな低音が出てくれるのか、Oladanceの技術力には脱帽です。
YOASOBIの勇者を聴きましたが、デフォルトの状態では女性ボーカルが若干ハスキーな感じに聞こえます。高音域はシャリつき感が強く、大きな音で聴くと耳に刺さる感覚があります。音の数が増えてくると飽和してくるので、クラシックには向いていないです。
ただ、アプリでイコライザー設定がありますので好みの音質に変更することも可能です。高音域の刺さり具合も、イコライザーでかなり軽減できました。また、ダイナミックEQ技術で場所によって音質の補完、例えば電車など重低音が消えそうな場所では重低音を自動で持ち上げるといったかしこい機能もついています。
オープンイヤー型にしては密閉型のようなしっかりした音が鳴りますよ!
音漏れ
Oladance OWS Proはインテリジェント音漏れ防止システムがついており、オープンイヤー型の弱点である音漏れを低減する機能がついています。
1mぐらいの場所で友人に音漏れを聴いてもらいましたが、確かに少し鳴っている感じはあるけど何の曲を聞いているかまでは分からないほどということでした。また、バラードはほとんど聴こえず、ロックなどハイハットが使われているような高い音は漏れやすいということでした。
オープンイヤー型にしては音漏れは少なめです。
音の遅延
Oladance OWS Proを使って、iPhoneで太鼓の達人をプレイしてみました。1テンポずれる感じで、音ゲーには向いていないです。ただ、動画を観る時はほぼ音声の遅延を感じませんでした。
ノイキャン
Oladance OWS Proは、オープンイヤー型でありながらノイズキャンセリング機能を搭載しています。しかも世界初の「特定周波数ノイズ低減」技術です。耳をふさいでいないのにノイズキャンセリングなんてできるんだろうかと半信半疑でしたが、確かに「ゴォーー」という低周波ノイズはある程度の低減効果を感じました。
それより本体のホワイトノイズの「ジジジジッ」という音が気になるので、個人的にあまり使わないかなという感じです。電車では密閉型を使いますしね。
マルチポイント接続
Oladance OWS Proは、2台のデバイスを同時に接続できるマルチポイント接続に対応しています。試しに手元にあるiPhone 14 ProとiPhone 15 Proを同時に接続してみましたが、うまくできました。
今回は2台のiPhoneで試しましたが、例えばスマホとPCで接続してZoomをPCで、普段の電話はiPhoneで受けるといった際にわざわざペアリングし直さなくていいのでかなり楽です。
Oladance OWS Proのメリット・デメリット
Oladance OWS Proのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
Oladance OWS Proのメリットは下記の4点です。
- オープンイヤー型にしてはしっかりした音質
- 8時間使っても快適な装着感
- 本体だけで16時間使える長持ちバッテリー
- 常に外の音が聞こえる安心感
- マルチポイント接続が便利
Oladance製のオープンイヤー型イヤホンは「本当にオープンイヤー型?」というほどしっかりした音で、本来苦手な低音域もしっかり表現できるので低音域が弱いという理由で敬遠していた人にはぴったりです。
また、装着感は最高の一言。16時間持つ大容量バッテリーを積んでいると思えないほど軽快で、一日中つけていられます。マルチポイント接続対応なので、一日中つけっぱなしでもPCとスマホでシームレスに切り替えできるのは便利です。
デメリット
Oladance OWS Proのデメリットは下記の3点です。
- 音楽再生時・集中モード時の耳障りなホワイトノイズ
- 若干の音漏れはある
Oladanceのウェアラブルステレオでも指摘していたホワイトノイズですが、若干改善されているとはいえ「ジジジジッ」というノイズが常に流れているのは気になりました。それだけゲインが強いということで、「オープンイヤー型にしてはしっかりした音」を実現するには仕方ないのかもしれません。
また、音漏れ低減機能はありますが図書館など静かな場所では音を絞ったほうがいいです。
Oladance OWS Proは欲しい機能全部盛りの意欲作
Oladance OWS Proをレビューしました。結論から言えば「欲しい機能全部盛りの意欲作」で、オープンイヤー型イヤホンなら諦めざるを得なかったノイズキャンセリング機能や低音域の迫力までしっかりカバーしてくれます。
ホワイトノイズだけ残念ですが、それ以外は完成度の高いイヤホンですのでぜひ一度お試しください!