この記事では、EarFun Free Pro 3をレビューしていきます。8,000円台でワイヤレス充電、マルチポイント接続対応とかなり贅沢な仕様に仕上がっています。
完全ワイヤレスイヤホンは安いと音が良くない、かと言って3万円を超える高いモデルも手が出ないといった方はEarFun Free Pro 3を選べば間違いないです。個人的に下記の3点が特に気に入っています。
- 快適な装着感
- 低音がドシッとしているバランスの良い音質
- ワイヤレス充電・マルチポイント接続といった高い実用性
AirPods Proなどより高額な完全ワイヤレスイヤホンも使っていますが、音質はEarFun Free Pro 3の方が好みで併用してもいいかなと思えるほどです。
EarFun Free Pro 3を実際に使ってみましたので、使用感などを徹底レビューしていきます!
- 8,000円で多機能なのでコスパがいい。
- 風のノイズキャンセリング機能もついており、風の強い屋外で使いやすい。
- マルチポイント接続でペアリングの手間が減る。
- ワイヤレス充電可能なのでケーブルいらず。
- 装着感がよく痛くなりにくいので長時間使用に向いている。
- 単4乾電池2本分ぐらいのコンパクトさのため持ち運びしやすい。
- ゲームモードとマルチポイント接続の併用で少し接続が途切れやすい。
- タップ操作がシビアで慣れが必要。
EarFun Free Pro 3の特徴
EarFun Free Pro 3は以下の特徴があります。
- クアルコム社先端チップQCC3072を搭載、Bluetooth5.3に対応
- クアルコムSnapdragon Soundに対応
- aptX™ Adaptiveに対応
- LE Audioに対応予定(今後のアップデートで対応予定)
- マルチポイント接続
- ハイブリッド式ノイズキャンセリング機能、最大43dBノイズ低減
- 計4基の通話用ENCノイキャンマイクが内蔵され、クリア通話を実現
- パワフルな長時間バッテリー、最大33時間連続再生(8+25)
- 専用アプリEarFun APPに対応
- ワイヤレス・急速充電
- IPX5防水規格、日常生活に十分な防水性能
- 軽量設計による快適な装着感
- EarFun初、ハイレゾ認証取得
8,000円台の完全ワイヤレスイヤホンでアプリ対応やノイズキャンセリング機能は珍しくないですが、注目すべきはマルチポイント接続とワイヤレス充電です。1万円台のイヤホンじゃないと載らないような機能まで惜しげもなく搭載しています。
安くても機能はフラグシップ級ですね。
パッケージ・付属品
付属品は下記のものが揃っています。
- 充電ケース
- イヤホン本体
- USBケーブル
- イヤーフック(S,M,L)
- イヤーチップ(XS,S,M,ML,XL+ウレタン製チップ)
- ユーザーマニュアル
- クリーニングツール
イヤーチップは5サイズと、ウレタンフォーム製のものが1つ付属しています。子供から大人まで、幅広い方にフィットするようになっていますね。
イヤホンとしては珍しく、クリーニングツールがついているのもポイントです。完全ワイヤレスイヤホンは耳垢がつきやすく、掃除が必須なのでこれは嬉しいですね。
外観
では、本体の外観を見ていきましょう。充電ケースはプラスチックですが、メタリック加工されており上質なデザインです。
開封直後はケースに絶縁フィルムが貼られており、かなり丁寧に保護されていました。
充電ケースを開くと、イヤホン本体が取り出せます。イヤホンのボディが上部にせり出していて、かなり取り出しやすい構造になっていました。
背面にUSB-Cポートがあり、付属のUSBケーブルや市販のケーブルでも充電できます。
充電ケースの底には各認証マークがあり、技適マークも確認できました。まれに海外製のイヤホンで技適に対応していないことがあるので、これなら日本でも安心して使えますね。
イヤホン本体もメタリックで、かっこいい外観です。イヤーフックが飛び出しているのが特徴的ですね。
イヤホンの下部にLEDステータスランプがあり、ケースを開けた時にステータスが見やすくなっています。マイク穴も確認できますね。
イヤーチップを外すと、イヤーチップに差し込むステムがかなり短くなっていますね。ステムが長いと耳が痛くなる事があるので、装着感も期待できそうですね。
サイズ
充電ケースのサイズは、単4乾電池2本分を一回り大きくしたぐらいのサイズ感です。つまりかなりコンパクトになっています。
小さなポーチや胸ポケットにもらくらく入ります!
重さ
EarFun Free Pro 3本体の重さは、片方で5.34g、充電ケースは30.82gでした。イヤホン本体はAirPods Pro(5.29g)並みに軽いですね。
EarFun Free Pro 3のレビュー
では、EarFun Free Pro 3を実際に使って使用感や機能を中心にレビューしていきます。
装着感はカナル型としてかなりいい
EarFun Free Pro 3の装着感は、カナル型のイヤホンとしてはAirPods Pro、HUAWEI FreeBuds Pro 2についでいいです。イヤホン自体がコンパクトかつ軽量で、耳への圧迫感が少ないのが快適な装着感に繋がっています。
普通のイヤホンだと2時間ぐらいでヒリヒリ痛みが出てくるのですが、EarFun Free Pro 3なら4時間装着しても痛みを感じませんでした。
装着感重視の方におすすめできます!
マルチポイント接続はかなり実用的
EarFun Free Pro 3の目玉機能としてマルチポイント接続がありますが、かなり実用的です。実際にiPhoneとiPadを同時に接続しましたが、音楽が鳴るとすぐに切り替わってくれます。
つまりペアリングをし直す手間がありません。
接続するデバイスはEarFun Audioアプリから設定でき、「新しいデバイスを接続する」で追加可能です。
実際にマルチポイント接続を使ってみると、例えば2台同時に音楽を流した場合、先に接続した機器のみの音が流れます。このあたりはうまく制御されていますね。
USB・ワイヤレスで充電可能
EarFun Free Pro 3もう一つの目玉機能は、ワイヤレス充電です。実際にNATIVE UNION SNAP 2-IN-1 磁気ワイヤレス充電器でワイヤレス充電できるか試してみましたが、充電パッドに載せたらLEDランプが赤色に点滅し充電が始まっていました。
充電端子も最新のUSB-Cなので、iPadなどUSB-Cで統一している場合持ち運ぶケーブルが少なく済みそうですね。
8,000円台でワイヤレス充電まで対応している機種はなかなかありません。
音質はドシッとした低音のノリの良さが魅力
実際にiPhoneとEarFun Free Pro 3でいくつか音楽を聴いてみたのですが、特にドシッとした低音域が魅力に感じました。タイトすぎず絶妙で、例えば電車など低音域が減衰しやすい環境でも楽しく音楽が聴けるチューニングと感じました。
昔SONYのMDR-XB90EXという重低音重視のフラグシップモデルを使っていたのですが、その音に近いですね。低音域がしっかりしていると、中音域、高音域がより躍動感を持って聴こえるのでモニタリングではなくリスニング用途には最高でしょう。YOASOBIの楽曲と特に相性がよく、EDMっぽさときれいな声のボーカルが特徴の楽曲ならかなり楽しめます。
イコライザー設定もでき、メーカーでチューニングした「プリセットイコライザ」、自分で好きなチューニングができる「カスタムイコライザ」を選択できます。
カスタムイコライザーは設定を保存できるので、ジャンルに合わせてチューニングした設定をすぐに呼び出せます。個人的にプリセットの「Rock」で十分好みの音なのですが、調整の幅が広いのは嬉しいですね。
音ゲーも低遅延なゲームモード
EarFun Free Pro 3は、ゲームにぴったりなゲームモードを搭載しています。実際に、iPhoneで太鼓の達人をプレイしてどれだけ遅延が改善されるかテストしてみました。
まず、アプリ側で特に補正していないにも関わらずかなり遅延が少なく感じます。ゲームモードに対応していないイヤホンだと、曲と音符(ドンちゃん)のタイミングがかなりズレてゲームにならないのですが、EarFun Free Pro 3はほぼまともにゲームできるほど低遅延でした。
撮影しながらプレイしていたのでフルコンボにはなりませんでしたが、良が88とまずまずの結果になりました。少なくとも、大きな違和感なく音ゲーもプレイできるので実用的に感じました。
ノイキャン性能・外音取込モードを検証
EarFun Free Pro 3のノイズキャンセリング性能を、屋外で試してみました。「サーーッ」というホワイトノイズが皆無で、車の走る音などをうまくカットできていると感じました。AirPods Proのノイズキャンセリング性能を5とした場合、3.5ぐらいのカット性能に感じました。
風が強かったので普通のノイキャンモードでは「ボフッ」というノイズが入るのですが、「風のノイズキャンセリング」というモードに切り替えると風のノイズもほとんど気にならなくなりました。「風のノイズキャンセリング」に切り替えるとノイズキャンセリング性能が下がるのですが、屋外で歩きながら強いノイズキャンセリングを効かせるのも危ないのでちょうどいいですね。
「外音取込モード」も試してみました。こちらは確かに外の音が聴こえやすくなるのですが、常に雨のようなホワイトノイズが流れていて少し違和感がありました。
ノイキャン性能、外音取込性能は価格なりに感じました。
タッチ操作が便利
EarFun Free Pro 3は、イヤホン本体の側面をタッチすることで音楽の再生や音量の調整が可能です。
アプリ側でキーのカスタマイズも可能で、「クリック」「ダブルクリック」「トリプルタップ」「長押し」の操作でそれぞれ割り当てができます。スマホをわざわざ取り出さなくてもいいので、楽ですね。
ただ、タップする時に本体の中心部分しか反応しないので、若干慣れが必要と感じました。
EarFun Free Pro 3をおすすめできる人
EarFun Free Pro 3は、下記の方におすすめできます。
- 1万円以下で機能も音もこだわりたい。
- よくイヤホンを外に持ち運ぶのでコンパクトな方がいい。
- イヤホンの装着感を重視したい。
実はEarFun Free Pro 3は元々2023年8月28日発売予定だったのですが、より完成度を高めるため2ヶ月発売を延期しています。最上位モデルで妥協を許さない姿勢はさすがですし、しかもそれだけこだわったイヤホンを8,000円台という価格帯に抑えたのは企業努力としか言いようがないです。
今まで様々なイヤホンをレビューしてきましたが、8,000円台でここまで高機能な製品はありません。だからこそ、安くても機能に妥協したくない方はEarFun Free Pro 3を選べば間違いないと感じました。
EarFun Free Pro 3のレビューまとめ
EarFun Free Pro 3をレビューしました。発売を延期すると聞いた時は少し不安でしたが、実際に提供いただいたEarFun Free Pro 3を試したら高い完成度に驚きました。
毎日の通勤や仕事、遊びのお供にぜひ一度お試しください!
- 8,000円で多機能なのでコスパがいい。
- 風のノイズキャンセリング機能もついており、風の強い屋外で使いやすい。
- マルチポイント接続でペアリングの手間が減る。
- ワイヤレス充電可能なのでケーブルいらず。
- 装着感がよく痛くなりにくいので長時間使用に向いている。
- 単4乾電池2本分ぐらいのコンパクトさのため持ち運びしやすい。
- ゲームモードとマルチポイント接続の併用で少し接続が途切れやすい。
- タップ操作がシビアで慣れが必要。