この記事では、完全ワイヤレスイヤホンの1MORE PistonBuds Proをレビューします。快適な装着感と、実用的な低遅延ゲーミングモードを搭載した製品です。
以前1MORE ComfoBuds Miniをレビューしましたが、寝ホンとして快適な装着感が魅力でした。そんな1MOREからコンパクトで使いやすい完全ワイヤレスイヤホンが登場しました。
実際に使ってみましたが、長時間装着しても耳が痛くならない快適な装着感が魅力です。また、低遅延ゲーミングモードも実用的で、補正なしでも音ゲーが快適にプレイできます。
しばらく使ってみましたので、1MORE PistonBuds Proの使用感を中心に徹底レビューしていきます!
- 軽量で装着感がよく耳が痛くなりにくい
- 音ゲーも低遅延でできるゲーミングモードを搭載
- ANCモードで低周波ノイズを効果的に消してくれる
- 最大30時間の長寿命バッテリー
- タップ操作でスマホを取り出さなくても操作可能
- 着脱センサー搭載で自動で音楽の再生・停止ができる
- ワイヤレス充電に非対応
1MORE PistonBuds Proの特徴
1MORE PistonBuds Proの特徴・仕様・付属品を下記のタブにまとめました。
- 【ハイブリッドノイズキャンセリング】
複数のノイズキャンセリングモードとパッシブノイズアイソレーション機能を搭載し、最大38dBのノイズキャンセリング深度を実現するとともに、インナーとシリコンイヤーチップにより物理的に周囲の音を遮断することが出来ます。 - 【ダイナミックな表現力】
10mmダイナミックドライバーを搭載したPistonBuds Proは、航空チタンのダイヤフラムと合わせて、低音域から高音域までダイナミックな表現力を生み出します。AACコーデックにより、iOSデバイスでプレミアムなサウンドを楽しむことができます。 - 【12 スタジオグレード EQ(イコライザ)】
Sonarworks(数々の賞を受賞しているプロフェッショナルなオーディオ技術企業)によってチューニングされ、どのようなジャンルの音楽を聴いても、自分の好みに合ったEQを1MORE MUSICアプリで見つけ、今まで以上にサウンドを楽しむことができます。 - 【通話品質の向上】
DNNアルゴリズム搭載の4つのマイクが周囲の騒音を抑え、お客様の声を増幅するので、騒がしい環境でもクリアな通話を楽しむことができます。また、最新のBluetooth 5.2技術により、通話は安定し、常に接続状態を保つことができます。 - 【30時間の再生時間】
再生時間はANCオフモードであれば1回の充電で7.5時間、充電ケース使用で合計30時間です。ケースに入れたPistonBuds Proは5分間充電するだけで、1時間再生できます。
技適マーク(205-210108)を取得しており、日本国内でも安心して使えます。
デザイン
ケースデザインは自立する横長形状で、置いたままでもケースを開けやすくなっています。
天板部分がスピンドル加工されており、光を当てる角度で光芒が変化するところがかっこいいです。「1MORE」のロゴマークがカッパー色なので、かなり高級感がある上品なデザインです。
ケース正面はLEDランプがついており、バッテリー状態の確認が可能です。
背面にはUSB-Cポートと、ペアリング用ボタンがあります。有線の充電のみで、ワイヤレスの充電には対応していません。
イヤホン本体はケースデザインと統一感のあるスピンドル加工で、かっこいいです。プレート部分が平らなので、タップ操作しやすいのがいいですね。
1万円を切る価格で着脱センサーを搭載しており、イヤホンの着脱による音楽の自動停止・再生に対応しているのはかなりポイントが高いです。
サイズ
サイズは他社の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとかなり小型です。
AirPods ProとHUAWEI FreeBuds Pro 2を並べてみましたが、柄がない分かなり小さく見えます。「耳からうどんが出ている」と言われることもないですね。
重さ
本体の重量は、実測値で4.39g、本体とケースを合わせて40.14gです。
完全ワイヤレスイヤホンは5g前後が普通なので、かなり軽量な部類です。
1MORE PistonBuds Proのレビュー
ここからは、1MORE PistonBuds Proの使用感を項目ごとにレビューしていきます。
装着感
イヤホンにとって重要な装着感ですが、かなりいいです。
僕の耳はかなり繊細で、AirPods Proクラスの快適な装着感の完全ワイヤレスイヤホンでなければすぐに耳が痛くなります。1MORE PistonBuds Proは小型で、耳へのフィット感がかなり高いので快適です。
4時間連続で装着しても耳が痛くなることはありませんでした。
操作性
1MORE PistonBuds Proは、本体をタップすることで音楽の再生停止やリスニングモードの切り替えが可能です。ちなみに右左両方とも共通のタップ操作に対応しています。
電話 | 通常時 | |
2回タップ | 応答/切断 | 音楽の再生/停止 |
3回タップ | – | 音声コントロール起動 |
長押し | – | リスニングモードの切り替え |
誤タップを防ぐためか、1回のタップ操作には対応していません。タップ操作のカスタマイズはできませんが、音楽の再生・停止やリスニングモードの変更だけでもイヤホン本体でできるのはいいですね。
音質
1MORE PistonBuds Proの音質は、個人的に価格なりに感じました。多分グラミー賞受賞のサウンドエンジニアがチューニングしたという前知識で、期待値が高すぎたのもあります。
特に合う音源は、アコースティックギターの生演奏やTHE FIRST TAKEのようなボーカルソロなど音数の少ない音源です。10mmダイナミックドライバーらしい、バランスの良い音質を楽しめます。
ただ、高音域はやや丸く、もう少し透明感がほしいかなと言った印象。低音もボワッとした感じで、もう少しタイトで締まりのある音ならいいかなと感じました。
普段2万円前後の完全ワイヤレスイヤホンを使っているので、ミドルハイの製品と比べると音質は劣りますね。
イコライザー設定はできますので、自分好みの音に調整することはできます。バンド調整できるカスタムイコライザーには対応していませんが、12種類の設定があるので十分ですね。
遅延
1MORE PistonBuds Proは低遅延モードを搭載していますが、これが音ゲーとかなり相性がいいです。低遅延モードの場合、仕様では90msまで遅延が抑えられます。
低遅延モードで太鼓の達人をプレイしましたが、タップした時の「ドン」という音がほぼ同時に鳴ります。一般的な低遅延ではないイヤホンでプレイすると、酷いものでは1秒前後遅延がありゲームになりません(ゲーム側のセッティングで遅延の調整はできますが)。
スマホで音ゲーをする方はかなりプレイしやすくなりますよ!
アクティブノイズキャンセリング性能
屋外で1MORE PistonBuds ProのANC(アクティブノイズキャンセリング)性能を試してみました。
まず自動車の騒音をどれだけ消せるのか試してみましたが、「ゴォォォ」という低周波ノイズをかなり低減してくれます。それでいて声はそこまで消しすぎないので、電車のアナウンスを聞いたり誰かと話している時でも会話しやすいです。
次に屋外で風切り音がどれぐらい気になるか検証しました。WNRという耐風音モードを搭載している本機ですが、確かに「ボフッ」という風切り音がかなり低減されました。サイクリングやランニング時でも実用的な範囲です。ただ、WNR有効時はANCモード時より遮音性が低下するので、電車などではANCモードがいいですね。
1MORE PistonBuds Proのデメリット
ワイヤレス充電に非対応
個人的にワイヤレス充電対応機種ばかり使っているので、充電ケースのワイヤレス充電非対応は少し面倒に感じました。
ただ、今まで有線で充電されていた方は気にならないかもしれません。
1MORE PistonBuds Proをおすすめできる人
1MORE PistonBuds Proを特におすすめできる人は、1万円以内で装着感重視、かつスマホで音ゲーをプレイする方です。
低遅延ゲーミングモード時は、他社のゲーミングイヤホン並みに低遅延なので補正無しで音ゲーができました。また、1MOREの完全ワイヤレスイヤホンは特に装着感がよく、1MORE PistonBuds Proも4時間装着し続けても耳が痛くならないほど快適でした。
1MORE PistonBuds Proのレビューまとめ
1MORE PistonBuds Proをレビューしました。
音質は価格なりですが、2万円台のイヤホンに引けを取らない快適な装着感、そして実用的な低遅延ゲーミングモードはかなり魅力でした。
1万円以内で装着感重視の完全ワイヤレスイヤホンを探している方は、ぜひ一度お試しください!