本記事では、2023年時点でおすすめのAVアンプを3機種厳選して紹介します。また、AVアンプの選び方も合わせて紹介します。
自宅で本格的なホームシアターを始めてみたい方は、AVアンプが最適です。手軽さであればサウンドバーも候補にあがりますが、サウンドバーはテレビの下に設置する都合上最適な定位が得られないためおすすめできません。その分AVアンプなら、スピーカーを自由に設置できるため音の微調整がしやすいです。
今まで6台のAVアンプを使ってきましたが、現在は本当に気に入っている3台のみを使用しています。これまでのAVアンプ選びの経験を踏まえて、この記事ではAVアンプの選び方、そしておすすめのAVアンプを3機種に絞って紹介していきます。
AVアンプの選び方
AVアンプを選ぶなら、下記の項目に気をつけて選びましょう。
チャンネル数
AVアンプ選びでまず見ておくべきなのは、サラウンドで「5.1ch」や「7.1.2ch」などチャンネル数です。
「7.1.2ch」の場合、7はスピーカーの数、1はサブウーファーの数、2は上向きのスピーカー(イネーブルドスピーカー)の数を表します。対応チャンネル数が多いほど接続できるスピーカーの数が増えるため、より高いサラウンド効果を得られます。ただし設置できるスピーカーの数は部屋の広さに依存し、基本的にYouTubeなど2ch音源の視聴が多い場合はあまり気にしなくても大丈夫です。
例えばDENON AVR-X1700Hは、「7.2ch」や「5.1.2ch」に対応しています。
HDMI 2.1の対応
PlayStation 5やXbox Series Xなど、最新のゲーム機でAVアンプを使用するならHDMI 2.1に対応しているかも確認しましょう。HDMI2.1では、下記の機能に対応しています。
- ALLM(Auto Low Latency Mode)・・・テレビがHDMI経由で入力されたコンテンツに応じて、低遅延モードと高画質 モードを自動的に切り替える機能。
- VRR(Variable Refresh Rate)・・・ゲームのフレームレートとモニターのリフレッシュレートを同期させる技術。
- QFT(Quick Frame Transport)・・・ディスプレイ側の表示のフレームレートは変更せずに、映像送出元の映像伝送速度を上げることが出来る仕組み。
- QMS(Quick Media Switching)・・・HDMIでリンクしている映像送出元とディスプレイ機器のリンクはそのまま維持して、ブラックアウトを回避した状態で、フレームレートや解像度の変更をユーザーにほとんど気付かれないレベルで瞬時に切り換える仕組み。
今使わなくても、AVアンプは長く使うものなのでなるべく最新規格に対応しているものを選びましょう!
ネットワーク機能の対応
最近のAVアンプは、音楽を聴くために使う人も増えてきたためネットワーク機能も搭載しているモデルが登場しています。例えば、DENONやマランツの場合はHEOSというアプリを通じてAWAやSpotifyの音楽をAVアンプで流せますし、AirPlay2で音声を転送して聴くこともできます。
スマホから気軽に音楽を流せると便利です!
サイズ
AVアンプは大型なモデルが多いので、必ず設置場所のサイズを確認してから購入しましょう。特にネットワーク機能がついたAVアンプは、アンテナを立たせる必要があるのでその分の高さも考慮する必要があります。
AVアンプおすすめ3選
当ブログの管理人がおすすめするAVアンプは、下記の3機種です。
初めてのAVアンプならDENON AVR-X580BT
DENON AVR-X580BTは、初めてAVアンプを購入される方におすすめです。実売価格が4万円を切っており、現状最も購入しやすいAVアンプです。エントリーモデルでありながらHDMI入力の4系統ともHDMI2.1に対応し、PlayStation 5やXbox Series Xのプレイも快適にできます。肝心の音質も、デノンサウンドマスターの山内氏が設計の初期段階から関わっているだけあって「この価格でこの音が出るの?」と思わせるほど透明感のある音質です。10万円を超えるAVアンプも使っていますが、X580BTは機能を割り切った分音質に全力投球した機種なので併用しています。
搭載パワーアンプ数 | 5ch |
HDMI端子 | 入力×4 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応 出力×1 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応、eARC/ARC対応 |
外形寸法 | W434 × H151 × D330mm |
Bluetooth | バージョン 4.2 対応プロファイル:受信/ A2DP 1.3、 AVRCP 1.6 対応コーデック:SBC、AAC 周波数帯域 / 送信出力 / 通信距離:2.4GHz 帯域 / Class 1 / 約10m (見通し距離) |
エントリーからのステップアップならDENON AVR-X1700H
DENON AVR-X1700Hは、エントリー機からのステップアップにおすすめです。実売価格で6万円以下と、AVアンプの中では購入しやすいです。先ほど紹介したDENON AVR-X580BTと明確に違う点はネットワーク機能への対応とDolby Atmosなどイマーシブオーディオへの対応、音場補正の精度、チャンネル数です。2ch再生でも高さ方向のサラウンド効果を仮想的に実現するスピーカーバーチャライザー機能を搭載し、より高さ方向の立体感も増しています。個人的に音楽を聴くよりも映画を観る頻度が高いなら、DENON AVR-X1700Hがおすすめです。
搭載パワーアンプ数 | 7ch |
HDMI端子 | 入力×6 ※ HDMI 4 / 5 / 6:8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応 出力×1 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応、eARC対応 |
外形寸法 | アンテナを立てた場合:W434 × H215 × D339mm アンテナを寝かせた場合:W434 × H151 × D339mm |
Bluetooth | バージョン:4.2 対応プロファイル: 受信: A2DP 1.3.2、 AVRCP 1.6.2 送信: A2DP 1.3.2 対応コーデック:SBC 周波数帯域 / 送信出力 / 通信距離:2.4GHz 帯域 / Class 1 / 約30m (見通し距離) |
Wi-Fi | ネットワーク種類(無線LAN 規格):IEEE 802.11a / b / g / n / ac準拠(Wi-Fi® 準拠) セキュリティ:WEP 64bit、WEP 128bit、WPA/WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(TKIP)、WPA3-SAE(AES) 無線周波数:2.4GHz / 5GHz |
機能に妥協したくないならSONY STR-AN1000
SONY STR-AN1000は、2023年にSONYが6年ぶりに発売したAVアンプです。僕はメインで使っていますが、先ほど紹介した2機種より機能性、音質ともに大幅に上回っているように感じました。価格は12万円前後と少し高価ですが、最新の自動音場補正「D.C.A.C. IX」の精度がかなり正確で、映像と音の一体感がかなりいいです。Bluetoothもハイレゾ級コーデックのLDACに対応し、音楽再生機能でも妥協がありません。映画制作会社、音楽事務所、ゲーム制作会社も有しているSONYが作るAVアンプと言う時点で、エンタメへの適応力は高いです。予算があり、機能性にも音質にも妥協したくない方は間違いなくSONY STR-AN1000がおすすめです。
搭載パワーアンプ数 | 7ch |
HDMI端子 | 入力×6 ※ HDMI 5 / 6:8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応 出力×2 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応、eARC対応 |
外形寸法 | W430 x H156 x D331 mm |
Bluetooth | 対応コーデック:SBC LDAC |
Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz (11a/b/g/n/ac) |
通販サイトのAVアンプのランキングもチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのAVアンプランキングも参考にしましょう。今回は僕がおすすめの機種を紹介しましたが、実際に購入されている人気機種を知るほうがより最新の情報をつかめます。
僕も通販サイトのランキングを参考にして購入していました。
AVアンプのおすすめ機種・選び方まとめ
AVアンプのおすすめ機種・選び方を紹介してきました。AVアンプは、下記のポイントに気をつけて選びましょう。
また、当記事でおすすめのAVアンプは下記の3機種です。
- DENON AVR-X580BT・・・初めてのAVアンプにおすすめ!
- DENON AVR-X1700H・・・エントリーからのステップアップにおすすめ!
- SONY STR-AN1000・・・機能に妥協したくない方におすすめ!
今後もホームシアターカテゴリーでAVアンプを含め役立つ情報を発信しますので、ぜひ参考にしてください!