本記事では、家電をスマート化できる便利アイテム、SwitchBot Hub 2をレビューします。温度・湿度・照度センサーを内蔵し、よりパワーアップしたスマートリモコンです。
スマートリモコンがあれば、リモコンを個別に持たなくてもテレビやエアコンといった家電を家の中だけではなく外からも操作できます。それだけでなく、GoogleアシスタントやSiriから音声操作も可能です。
その中でもカーテン開閉の自動化や、ロボット掃除機、加湿器を含めたオリジナル家電による真のスマートホーム化を実現できるのがSwitchBotです。
SwitchBot Hub 2はSwitchBot製品の中でリモコンとしての役割を持ち、単体でもかなり便利に使えるのでまず最初に揃えておきたい製品の一つです
しかも今まで別売りだった温湿度計機能も搭載しています。
- 温度・湿度・照度センサー内蔵でできることが増えた
- 音声で家電を操作できる
- Apple Watchで操作可能
- SwitchBot製品を連携してまとめて操作できる
- リモコンの登録が若干面倒
- ケーブルが必須なので置き場所を選ぶ
この記事はSwitchBot様より依頼を受けて作成しています。
※記事内容への指示は受けておらず、素直な使用感を書いています。
SwitchBot Hub 2とは?何ができる?
まず、SwitchBot Hub 2で何ができるのかをまとめます。
- 赤外線によるリモコン家電の操作
- BluetoothによるSwitchBot製品の操作
- シーンによる自動化
- IFTTTなどとAPI連携して自動操作
- 温度・湿度の確認
SwitchBot Hub 2は、従来のHub Miniと温湿度計を1つにした製品です。これにより、Hub 2単体で温湿度による家電の自動操作が可能になりました。
温湿度で家電の自動操作をよくするので嬉しい!
また、業界では初となるMatterに対応し、Apple HomeKitなど様々なプラットフォームとの連携が可能となりました。
MatterとはCSA(Connectivity Standards Alliance)が策定を進めているスマートホームの共通規格で、メーカーやプラットフォームの枠を超えてIoT危機感のシームレスな通信を可能とするものです。
この共通規格により、利用者はプラットフォームを意識することなく、より便利にスマートホームを利用することが可能になります。
Matterに対応すれば、これまで対応が難しかったApple HomeKitやIKEA Home smartなどかなり多くのアシスタントと連携ができます。
SwitchBotの場合、SwitchBotカーテンをSwitchBot Hub 2経由でMatter対応できますので、HomeKitを含め様々なボイスアシスタントで操作できるようになります。
SwitchBot Hub 2の外観・付属品・初期設定
白物家電にあうシンプルな外観
サイズは64.4mm x 79.8mm x 24.2mmで、重さは実測値で63.60gでした。外観はエアコンなど白物家電に合いそうな白で、シンプルな外観です。
背面はスタンドを内蔵しており、USBケーブルと干渉しないように穴も空いています。テーブルに置くときはスタンドを使用し、壁掛けで使う場合は付属の両面テープで壁に貼り付けます。
電源をつけると、現在の湿度と温度が表示されます。LEDで表示されているので夜は少しまぶしそうですが、タッチセンサーを搭載し表示のオンオフができるので安心ですね。
ちなみにHub 2のボタンにはシーンの割当が可能なので、例えばLED表示がオンのときは使わないONボタンにテレビの電源を入れる操作を割り当てたり、自動化したシーン設定をタッチで呼び出すこともできます。
付属品はケーブルやACアダプター、両面テープが揃っています。ACアダプター自体はUSB-Aのものであれば何でも使えますが、ケーブルは温湿度センサーを内蔵しているので付属のケーブル以外では使用できません。
初期設定
SwitchBot Hub 2は、SwitchBotアプリにデバイス登録をして使用します。iOSとAndroidに対応していますので、下記のリンクからインストールをして使います。
説明書がなくてもアプリ側で視覚的に分かりやすい説明がありますので、なれている方ならたった1分で設定可能です。
Hub 2の追加が成功したホーム画面がこちらです。ホーム画面に「ハブ2 D6」という項目が追加されていますね。
SwitchBot連携している機器が一覧で見れるので管理がしやすいです。
SwitchBot Hub 2のデメリット
SwitchBot Hub 2のメリットを語る前に、デメリットを紹介します。
リモコンの登録が若干面倒
SwitchBot Hub 2は赤外線でリモコン家電を操作できますが、そのためにはリモコンを登録する必要があります。このリモコンの登録がやや面倒に感じました。
まずHub 2にリモコンをむけリモコンのいずれかのボタンを押すだけで自動的に最適な設定にしてくれるスマートラーニングという機能があります。
正常に機能すればいいのですが、僕の環境ではまだ一度も成功していません。
スマートラーニングで登録できなかった場合はプリセットから機種を選んで登録するのですが、こちらもプリセットの機種が古すぎます。プリセットにある49X7000Eは2017年のモデルで、僕の持っている49X9000Eはありませんでした。
このあたりは海外製品だからというのもあるかもしれません。
一応49X7000Eで登録して電源のオンオフや音量調整はできましたが、録画機能や入力切替など一部の機能は使えませんでした。
ちなみに今までSwitchBotでリモコン家電を登録したことがある方は、リモコンをコピーという機能を使えば今までの設定を引き継いだ設定で登録できますので、すでにSwitchBotユーザーの方は新規でリモコンを登録するよりおすすめです。
個人的にリモコン登録のデメリットがなければほぼ完璧に感じています。
ケーブルが必須なので置き場所を選ぶ
せっかく温度と湿度が確認できるので好きな場所に置いて使ってみたいものですが、電源ケーブルが必須なので置き場所を選びます。
Hub Miniからの買い替えであれば問題ありませんが、SwitchBot温湿度計の場合は電池式でケーブルレスなので冷蔵庫に貼って使ったり自由に設置できました。
置き場所に悩みたくない方は、より設置の自由度が高いSwitchBot温湿度計も併用したほうが良さそうです。
SwitchBot Hub 2のメリット
温度・湿度・照度センサー内蔵でできることが増えた
SwitchBot Hub 2は、今まで別売りだった温度・湿度センサーを内蔵しています。温度の精度は±0.2℃、湿度の絵師度は±2%RHとかなり高いです。
Hub 2本体で温度・湿度の確認ができるのはもちろんのこと、SwitchBotアプリからも確認できます。SwitchBotアプリからは、温度・湿度に加えて照度も測定可能です。
後述しますが、温度や湿度、照度によるSwitchBot製品の自動操作もHub 2単体で行なえます。
Hub MiniでもSwitchBot温湿度計があればできたことですが、Hub 2なら1台で完結するのでモノをなるべく持ちたくないミニマリストの方や、初めてSwitchBotで自動化を試してみたい方にもおすすめです。
音声で家電を操作できる
Hub 2に登録した家電は、アレクサやSiri、Googleアシスタントの音声操作が可能です。
例えば、アレクサでエアコンを操作するときの音声コマンドの一例を紹介します。
- 「アレクサ、〇〇(エアコンにつけた名前)をつけて」
- 「アレクサ、〇〇を消して/切って/オフにして」
- 「アレクサ、〇〇を暖房/冷房/除湿/自動/送風にして」
- 「アレクサ、〇〇を24度にして」
- 「アレクサ、〇〇の温度を上げて/下げて」
- 「アレクサ、〇〇の設定温度を教えて」
- 「アレクサ、エアコンのモードは何」
エアコンの場合は電源のオンオフはもちろんのこと、モードの変更や温度の上げ下げも可能です。各音声アシスタントでできることはSwitchBotの公式サイトから確認できますので、他の操作も気になった方は下記のリンクから見てみてください。
リモコンを取りに行く手間もスイッチを押す手間も省けるので、他の家事をしながらでも操作できるのは便利です。
Apple Watchで操作可能
Hub 2はスマートリモコンの中ではめずらしくApple Watchでの家電操作に対応しています。家電のオンオフや開閉操作といった単純な操作しかできませんが、iPhoneやリモコンを持っていなくても常に身につけているApple Watchから操作できる点はかなり便利です。
スマホで操作するのも便利ですが、単純に電源のオンオフならApple Watchの方が手軽で楽です。
SwitchBot製品を連携してまとめて操作できる
Hub 2があれば、SwitchBot製品を組み合わせて連携することでより快適な自動操作が可能です。例えば、下記のようにシーン設定をしてみました。
- 湿度55%以下で加湿器の電源をオン
- 照度レベル1以下で電気のスイッチをオン
1つ目の湿度55%以下で加湿器の電源をオンは、SwitchBot加湿器を連携することで可能としています。SwitchBot加湿器であれば、シーン設定時に湿度を何度に保つかまで細かく設定できるので便利です。
2つ目の照度レベル1以下で電気のスイッチをオンは、SwitchBotボットを連携することで可能です。Hub 2は温度と湿度だけではなく照度センサーも内蔵していますので、部屋が暗くなったときと明るくなったときをトリガーとして自動化が可能です。なので、例えば家が不在であることを悟られないように外出中に暗くなったら電気をオンにするなども可能です。
SwitchBotボットは押せるボタンなら何でも対応できるので、Hub 2とぜひ組み合わせて使ってほしいアイテムです。
Wi-Fi不要で操作可能(4月からエアコンのみ)
Hub 2は、Wi-Fi不要でも操作可能です。今まではクラウド上に保存されたリモコンデータを呼び出す必要があったためインターネットとの接続が必須でした。つまりもしSwitchBotのサーバで障害が発生した場合、リモコン機能が使えません。
しかしHub 2はHub 2本体にリモコンのデータを保存するため、スマホからBluetoothを使って操作可能です。
SwitchBot Hub Miniと比較
SwitchBot Hub 2と、従来のSwitchBot Hub Miniがどう違うのか、比較しやすいよう表にまとめてみました。
製品名称 | SwitchBot Hub 2 | SwitchBot Hub Mini |
スマートリモコン機能 | あり | あり |
ハブ機能(※1) | あり | あり |
GPS連動機能 | あり | あり |
シーン機能 | あり | あり |
温湿度センサー | あり | なし |
照度センサー | あり | なし |
スマートボタン(※2) | あり | なし |
スマートアラート(※3) | あり | なし |
エアコンリモコン状態同期機能 | あり | なし |
エアコンローカル操作(※4) | あり | なし |
Matter対応(※5) | あり | なし |
コントロール方法 | スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作 | スマホ操作、音声操作、Apple Watch操作 |
オートメーション | スケジュール ジオフェンス(GPS) 温度(センサー) 湿度(センサー) 照度(センサー) | スケジュール ジオフェンス(GPS) |
サードパーティーサービス | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT |
※1 SwitchBotシリーズと連携、さまざまなシーンを実現
※2 ワンタッチで、複数家電やデバイスを操作
※3 温湿度に異常がある場合、アプリから通知が来る。ハブ2が音と光で知らせる
※4 Wi-Fiが不安定でも、エアコンを操作可能(2023年3月中に対応する予定)
※5 SwitchBotカーテンなどBluetooth通信製品がハブ2を通して、AppleのHomekitに対応する予定
SwitchBot Hub 2は特にセンサー関係で圧倒していますね。
SwitchBot Hub 2のレビューまとめ
SwitchBot Hub 2をレビューしました。従来のHub Miniより温度・湿度・照度のセンサーが追加され、単体でより使いやすいスマートリモコンに仕上がっています。個人的に、今からスマートリモコンを購入するならHub Miniより機能が充実しているHub 2がおすすめです。
これからスマートホーム化を試してみたい方は、ぜひHub 2から試してみてくださいね!
製品名称 | SwitchBot Hub 2 |
製品型番 | W3202100 |
本体寸法 | 80 x 70 x 23mm |
本体重量(電池含む) | 63g |
梱包寸法 | 96 x 99 x 67mm |
梱包重量 | 206g |
色 | ホワイト |
材料 | ABS赤外線透過材 |
対応os | Android OS 5.0+、iOS 11.0+ |
動作環境 | 室内動作温度:−20℃~40℃ 相対動作湿度:0%~90% |
入力 | 5V⎓2A |
BLE | 4.2 |
Bluetooth範囲 | オープンエリアで最大120m |
Bluetooth特徴 | 特許取得済みの低エネルギーBLEメッシュネットワーク |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n (2.4 GHz) |
赤外線送信距離 | 最大送信距離:30m |
赤外線受信距離 | 最大受信距離:15m |
サードパーティーサービス | Alexa、Google Assistant、Siri Shortcuts、IFTTT |
温度単位 | ℃ |