本記事では、AirPods Pro(第1世代・第2世代)用のイヤーピース、SpinFit SuperFineをレビューします。
SpinFitはかれこれ8年愛用しているほど気に入っているイヤーピースで、イヤホンの音がこもって聴こえる時に必ず試しているイヤーピースです。
それだけ信頼しているイヤーピースに、AirPods Pro向けの新型が登場しました。
今回は、SpinFit SuperFineの特徴や使用感を中心にSpinFit歴8年目の管理人が徹底レビューしていきます。
SpinFit SuperFineの評価はこちら
音質 | 指向性の高い高音域のキラキラ感が増し、音に透明感が出ます。純正イヤーピースに比べ中低域の厚みが増え、特に弦楽器のリアリティが増します。 | |
装着感 | 純正イヤーピースと同じぐらい快適な装着感です。 | |
汎用性 | アダプターを使用しなければ、他社の完全ワイヤレスイヤホンでも使用可能です。また、他社の完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーピースもアダプター経由で使用できます。 | |
満足度 | SpinFitの中では軸が短く、AirPods Pro本来の装着感を損ないません。音質も音の透明感を出すならおすすめです。 |
- 快適な装着感
- 指向性の高い高音域の音質改善ができる
- 他の完全ワイヤレス用イヤーピースも使えるアダプター付き
- IP54の防塵防滴でスポーツにも適している
- サイズごとの販売のため合わなければ買い直さなければいけない(MとSが同梱しているなどセット販売がない)
SpinFit SuperFineの特徴
SpinFit SuperFineは、主に下記の特徴があります。
- 3Dクッション構造で耳穴にフィットしやすい
- イタリア製高級メッシュフィルターを採用
- ISO10993準拠の医療用シリコン採用で耳への圧迫感が少ない
- 新設計のアダプターを採用
- IP54の防水・防塵規格に対応
特許を取得している3Dクッション構造は、耳穴に合わせて軸が動くため耳にフィットしやすいです。装着感の改善だけではなく、軸が動くことで特に指向性が強い高音域の音質改善も期待できます。
付属のアダプター(CPA11)はIP54の防塵・防滴構造なので、AirPods Proでスポーツをされる方に嬉しい仕様になっています。ステム部分はイタリア製高級メッシュフィルターを採用していますので、耳垢がAirPods Pro本体に入り込むのを防げます。
アダプターの形状にもこだわっており、底部分を斜角デザインにすることで防汗・防振性を高めているということでした。
特徴を説明したところで、次は実際に開封して実物を見てみましょう!
パッケージ内容
パッケージは、サイズによって色が違っており、店頭でも見分けが付きやすいです。
パッケージ内容はイヤーピースとアダプターのペアが同梱されています。
アダプターは他の完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーチップでも使用でき、例えばAZLA SednaEarfit Crystalでも使用できました。
お気に入りのイヤーピースもAirPods Proで使えるのは嬉しいです。
サイズ
SpinFit SuperFineのサイズは、SS、S、M、ML、Lの5サイズを展開しています。僕はAirPods ProのApple純正イヤーピースでMサイズを使っていますが、SpinFit SuperFineではMとMLサイズがぴったりでした。軸の色がサイズごとに変わっているので、見た目で分かりやすいですね。
各サイズの寸法は下記のようになっています。
サイズ | 幅 | 高さ |
---|---|---|
SS | 10.6mm | 6.4mm |
S | 11mm | 6.5mm |
M | 11.5mm | 6.7mm |
ML | 12mm | 6.7mm |
L | 13mm | 6.7mm |
お店で試着できれば一番いいですが、純正イヤーピースがMサイズの方はMかMLを選べば間違いないです。
AirPods Pro純正イヤーピースとのサイズ差はほぼありません。
SpinFitは軸部分が動いて耳穴にフィットする構造のため、傘が長くなっているのが特徴的でした。SHURE用のSpinFitとSuperFineを比べると、傘の部分のサイズが半分程度になっていますね。
実はAirPods Proのケースに収まるように配慮されており、実際にケースにAirPods Proを収めた時にイヤーピース部分がぴったりになるよう設計されていました。
AirPods Pro専用設計なだけのことはありますね。
重量
SpinFit SuperFineの重量は、MサイズでAirPods Pro純正イヤーピースと同じ0.32gです。アダプターを含めた重量なので、かなり軽く設計されていることが分かります。
SpinFit SuperFineの使用感レビュー
ここからは、実際にSpinFit SuperFineを使って感じたことをレビューしていきます。
装着感:純正イヤーピース並みに快適
装着感はかなりいいです。サイズはMサイズとMLサイズを使っていますが、耳へのフィット感が高く良好です。本音を言えば、純正イヤーピースも装着感がかなり良かったので装着感が今以上に良くなったとは感じていません。
SpinFitにしては軸が短く、耳の奥まで入れ込むタイプではないので長時間の使用でも耳が痛くなりづらいです。4時間ほどSpinFit SuperFineをつけて作業していましたが、快適な装着感で痛みもありませんでした。
長時間の作業にも適したイヤーピースです。
音質:音に透明感が出る
音質は、かなり音の透明感が上がりました。
SpinFit SuperFineを装着してJ-POPをいくつか試聴しましたが、指向性の高い高音域のキラキラ感が増し、中低域の厚みが増すのでバイオリンやピアノの音がより実体感のある音になります。
AirPods Pro純正イヤーピースに変えたところ、音が曇って聴こえるので装着感のみならず音質向上も感じられました。
装着するイヤーピースのサイズによっても音質が変わり、僕の場合はMサイズは低音がスッキリして軽快な音質、MLサイズは中低域の厚みが増しよりダイナミックな音質になりました。
隣接する異なるサイズのイヤーピースもあるとより楽しめます。
ノイズキャンセリング性能への影響
一番気になっていたのが、ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能への影響です。純正以外のイヤーピースを使うと、ノイズキャンセリング性能が落ちることがあるからです。
結論から言えば、AirPods Pro純正のイヤーピースと互角のノイズキャンセリング性能を維持できており、問題ありませんでした。
屋外で使ってみましたが、AirPods Proの優秀なノイズキャンセリング機能で車の低周波な音、騒音もしっかりカットしてくれます。
防塵防滴仕様でアダプターの密閉度が高いため、ANC機能が十分発揮されていると考えています。
これなら常用できそうです。
デメリット:異なるサイズの同梱販売がないこと
SpinFit SuperFineの使い勝手自体は良いのですが、例えばMサイズとSサイズがセットになっているなど異なるサイズの同梱販売がありません。
例えば同社の「SpinFit CP360」は、MサイズとLサイズが同梱されているセットで販売されています。
1サイズしかないので、フィッティングには気を遣いそうですね。
まとめ
SpinFit SuperFineは、装着感もよく音の透明感も上がり、防塵防滴仕様のためAirPods Proの性能をフルに発揮できるイヤーピースでした。
AirPods Proで音質改善をしたい方はもちろんのこと、防水なので特にスポーツをされている方におすすめです。
AirPods Proの音にこだわりたい方はぜひお試しください!
音質 | 指向性の高い高音域のキラキラ感が増し、音に透明感が出ます。純正イヤーピースに比べ中低域の厚みが増え、特に弦楽器のリアリティが増します。 | |
装着感 | 純正イヤーピースと同じぐらい快適な装着感です。 | |
汎用性 | アダプターを使用しなければ、他社の完全ワイヤレスイヤホンでも使用可能です。また、他社の完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーピースもアダプター経由で使用できます。 | |
満足度 | SpinFitの中では軸が短く、AirPods Pro本来の装着感を損ないません。音質も音の透明感を出すならおすすめです。 |