カメラのレンズは「レンズ沼」と言われるほど、足を踏み入れれば踏み入れるほど抜け出せない奥深さがあります。しかし、自分にとって必要な画角や性能はレンズを購入する前に決まっている方がほとんどでしょう。あと一歩購入する前に悩んでいるとしたら、「このレンズでどんな写真が撮れるのだろうか?」というイメージだと考えています。
今回はカメラやレンズを購入をする際に、私が参考にしている写真ギャラリーサイトをご紹介します。
写真ギャラリーサイトの選定条件
私はただ写真が並んでいればいいと考えているわけではありません。レンズ購入をする前の段階で見るものなので、最低限の条件はあります。
- カメラやレンズで絞り込み検索ができる。
- 作例が良質。
- 写真の拡大縮小ができる。
上記の3つの条件はマストだと考えています。他には、過去に実際にそのサイトの作例を見て購入に至ったサイトも見るようにしています。
日本の写真ギャラリーサイト
では、まず日本の写真ギャラリーサイトをご紹介します。
PHOTOHITO
まずご紹介したいのは、株式会社カカクコムが運営する「PHOTOHITO」です。
価格.comからリンクされているので、見られる方も多いのではないでしょうか。
私も学生のころからこのサイトで様々な作例を見て機材を決めてきましたが、レンズやカメラの機種ごとに絞り込みができるのはもちろんのこと、被写体でも絞り込みが可能な点が魅力的です。
また、ただ眺めるだけではなく自ら写真を投稿してフォトコンテストに参加したり、他の会員とのコミュニケーションを楽しむことも可能です。私の写真も一度トップページに大きく表示されていたこともありました。
機材選びの参考にもいいですが、機材を購入してから写真を投稿する楽しみもあるおすすめのサイトです。
PHOTO YODABASHI
「PHOTO YODABASHI」は、ヨドバシカメラが運営している写真マガジンサイトです。
まず、1つのレンズに対してそのレンズの魅力がしっかり伝わるよう様々なシチュエーションの写真を用いて解説している点が魅力的です。
http://photo.yodobashi.com/olympus/lens/m12-45_f4pro/
例えば「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」の記事は、広角、望遠側の写真はもちろんのこと、夜間撮影や料理の写真など、撮影するシチュエーション、利用用途を想定したうえで作例を紹介している事が分かると思います。
また、写真を多く掲載しているにも関わらずページの表示が速いです。体感で1秒ぐらいですね。写真が見たくてもページの表示速度が遅ければ離脱してしまうので、そのあたりも購入者を考慮した設計になっていると思います。
KASYAPA
「KASYAPA」はマップカメラが運営するフォトプレビューサイトです。
https://news.mapcamera.com/KASYAPA/
PHOTO YODABASHIと同様作例と解説がある部分は共通なのですが、1つの機種につき複数回に記事を分けている点がポイントです。
上記の2つの記事、おそらく文章の言葉遣いや「ですます調」の有無が異なり違う方が書かれていると思うのですが、どれも高画質な作例と使用するシチュエーションを想定した選び方をしているので参考になりました。
ちなみに上記の作例でマップカメラさんからRICOH GRを購入しました。中古で8万円前後、当時学生であまり貯金もなかった中で購入を決めたのは、KASYAPAの作例が魅力的だったということに尽きると思います。
海外の写真ギャラリーサイト
では、海外の写真ギャラリーサイトもご紹介します。
Explore Cams
「Explore Cams」は、PHOTOHITOのような写真ギャラリーサイトです。
レンズとカメラの組み合わせで写真の絞り込み検索ができるなど、重宝しています。
このサイトのポイントは、無限スクロールで作例をリロードすることなく延々と見られるところです。
タブレットで見ることが多いのですが、とにかく特定のレンズに対して集中的にたくさんの作例を見たいときに活用しています。
外国の方の作例がほとんどですので、日本人よりもより踏み込んだ写真が多い印象です。
作例は嘘をつきません
レンズを購入する際になぜ作例をみるかというと、「作例は嘘をつかない」と考えているからです。
そのレンズで撮影した成果物が作例ですし、たとえPhotoshopで編集したとしても元はそのレンズで撮影された写真です。レタッチしやすいかどうかもポイントになってきます。
カメラのレンズを購入するときに参考にすべきはまず写真ギャラリーサイト、そして実際に店舗に足を運んで実物に触れてみることも大事だと考えています。
カメラのレンズは安い買い物ではないので、ぜひ自分の利用シーンや撮りたい写真を想定して選びましょう!