本記事では、AirPodsの1/5の価格で買えるお手軽インナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、QCY T20 AilyPodsをレビューします。
iPhoneユーザーの方の中にはAirPodsを使う方が多いですが、2万円を超える価格でイヤホンにそこまでお金を出したくない方もいらっしゃいますよね。
QCY T20 AilyPodsなら、AirPodsの1/5の価格で手に入り、iPhoneやAndroidでお手軽に高音質を楽しめます。Amazonで配布されているクーポンを併用すれば、実売3,000円とかなりお手頃価格です。
最新のBluetooth5.3に対応し、音質も機能性もこの価格からすると驚異的でした。
次章からは、そんな神コスパなQCY T20 AilyPodsの特徴や外観、実際の使用感をレビューしていきます。
- 実売3,000円台のリーズナブルな価格
- ボーカルがきれいで音質もいい
- 片側4gと軽量で疲れにくい
- AAC対応でiPhoneやAndroidと相性がいい
- IPX5の防水対応で運動にも最適
- イヤホン着脱による音楽の自動停止に対応していない
- 機能切替時の音声アナウンスがない
QCY T20 AilyPodsの主な特徴
QCY T20 AilyPodsは、下記の特徴を持っています。
- Bluetooth5.3対応し65msの低遅延を実現
- IPX5の防水仕様
- インナーイヤー型
- 片側4gで軽量
- 大口径13mm液晶ポリマー振動板採用ドライバー
- 高音質コーデックのAACに対応
液晶ポリマー振動板は、SONYの高級機種のヘッドホンにも採用されている素材です。
カラー | ブラック/ホワイト |
通信方式 | Bluetooth 5.3 |
防水等級 | IPX4 |
片側イヤホン重量 | 3.8g |
収納ケース重量 | 29g |
イヤホンサイズ | 18×20×32 (mm) |
収納ケースサイズ | 54×24×48 (mm) |
連続再生時間 | 約5.5時間(ケース併用で最大20時間) |
待受時間 | 約100時間 |
充電時間 | 約1.5時間(イヤホン)/約2時間(収納ケース) |
対応コーデック | AAC/SBC |
対応プロファイル | HFP/HSP/A2DP/AVRCP |
周波数帯域 | 20 Hz – 20,000 Hz |
付属品は下記のものが揃っています。
- 左右イヤホン本体 x 1
- 充電ケース x 1
- Type-C充電ケーブル x1
- 取説&保証書(日本語)
iOSとAndroidに対応したQCYアプリと連携すれば、タップ操作時の機能の割り当てやイコライザー設定が可能です。
QCY T20 AilyPodsの外観レビュー
QCY T20 AilyPodsの本体の外観は、AirPodsそっくりでポケモンで言うマダツボミのような形状です。イヤーチップのないインナーイヤー型で、耳穴に合わせて楕円状になっています。
本体にはマイクが4基搭載されており、通話時に外部のノイズを低減して声を届けてくれます(ENCノイズキャンセリング)。側面のマイクは銀色のグリルになっており、デザインのアクセントになっています。
イヤホン本体の重量は実測値で4.19gとかなり軽量でした。イヤホンの中でも軽量な部類のAirPods Proは5.42gなので、それより1g以上軽いです。長時間の使用に最適そうですね。
充電ケースはつや消しの白で、落ち着いた色味です。光沢だと皮脂汚れや細かな線傷が目立ったりするので、個人的にこのデザインはかなり好みです。小型で丸みを帯びていますので、手に持った時になじみやすいです。
充電ケースはUSB-Cケーブルで充電できますので、iPadなどUSB-Cケーブル対応機器を中心に使っている方は嬉しい仕様です。ケース側にボタンは一切なく、シンプルなデザインで好感が持てます。
デザインはAirPodsのようで質感も良いです。
QCY T20 AilyPodsの使用感レビュー
ここからは、QCY T20 AilyPodsを実際に使ってみた感じたことをレビューしていきます。
ペアリング
QCY T20 AilyPodsを使用するために、まずはBluetoothペアリングを試してみました。ペアリングはイヤホンを充電ケースから外すだけで自動的に始まりますので、iPhoneやAndroid側でペアリングの許可をすればペアリングできます。
iPhoneの場合は「設定>Bluetooth」でペアリングできます。
操作性
QCY T20 AilyPodsは、イヤホン本体横のマイク下をタップすることで操作可能です。左右ともに様々な機能を割当できます。
操作 | 通話機能 | 音楽再生機能 |
1.5秒長押し | 着信拒否 | 曲戻し・曲送り |
2回押し | 通話応答・終了 | 再生・停止 |
3回押し | 音声アシスト | 低遅延モード |
割当する機能はQCYアプリで自由に変更できますので、自分好みのタップ操作が実現できます。
装着感
QCY T20 AilyPodsを実際に装着してみましたが、AirPodsと似たような形状なだけあってかなり快適です。耳を完全に塞がないので、蒸れにくく長時間の使用に向いていると感じました。
また、4gとAirPods Proより軽量なので何時間でもつけていられそうです。首を上下左右に激しく振っても外れないので、ランニングなど運動にも適していると感じました。
装着感もよく防水仕様なので、テレワークだけではなく運動にもよさそうですね。
音質
QCY T20 AilyPodsの音質もチェックしてみましたが、実売3,000円台にしてはかなり上出来です。iPhoneやAndoroidで採用されている高音質コーデック、AACに対応していますのでスマートフォンとの相性もバツグンです。
3,000円台のイヤホンといえば音のこもりやノイズが気になる「安かろう悪かろう」なイメージでしたが、1万円以上するイヤホンを持っていても違和感なく使えてびっくりしました。
音の傾向としては中音域にピークがあるかまぼこ型で、男性・女性ボーカル問わずクリアで澄んだ声で好感を持ちました。高音域は耳に刺さらない程度の丸みを帯びつつ、長時間聴いていても疲れにくい音質です。シンバルの音など、金属音は少し遠く聴こえます。
低音はインナーイヤー型ということで深くまでは出ない印象です。ロックやテクノポップなど、ある程度重低音があったほうが楽しめる楽曲には向かない印象です。
とはいえこの音質で実売3,000円台って驚異的ですよ。
QCYアプリを使用すれば、カスタムサウンド機能で「ポップ」や「ベース」など音質の傾向を変更できます。個人的に「ベース」にすると音圧が上がり、かなり好みなサウンドに仕上がりました。
カスタムEQで10バンドのイコライザー設定もでき、デフォルトの音質で満足できなかった場合でも調整できる点は良いと感じました。
音質の傾向をまとめると下記のようになります
高音域 | 耳に刺さらない丸みのある高音域で、聴き疲れしにくいまろやかな音質です。金属音など鋭い音のリアルさに欠けますが、長時間聴く用途には丁度いいです。 |
中音域 | ボーカルはきれいです。男性ボーカル、女性ボーカルともに聴きやすく、4,000円台のイヤホンにしては余計な付帯音もないのでリアリティがあります。 |
低音域 | 重低音はほぼ出ません。「ドン」ではなく「ポン」というタイトな低音で、ロックを聴くには物足りない印象。良く言えば聴き疲れしにくいです |
音場 | 広くも狭くもありません。 |
ゲームにおける音声の遅延
QCY T20 AilyPodsは、音声遅延68msのゲームモードに対応しているということで実際にNintendo Switchで試してみました。
ゲームモードではない通常の接続では、映像と音声に若干遅延が生じていました。しかしゲームモードにすると映像と音声のずれはほぼ感じないほど改善され、ゲームとの相性もいいと感じました。
イヤホンを探すモードにも対応
AirPodsの目玉機能といえばAirTagのようになくした場所を探せる機能ですが、QCY T20 AilyPodsも「イヤホンを探す」モードを搭載しているため紛失した場所を特定できます。場所は最後にペアリングが切れた場所をマップに表示しますので、AirPodsほど正確ではありません。
AirTagのように音を出す機能もありますので、イヤホンの近くまで行ったら音で探せます。実売3,000円という価格でここまで機能が充実している機種はあまりないので、AirPodsに近い機能性を持ちできるだけ安く済ませたいならQCY T20 AilyPodsは適していると感じました。
気になったところ
QCY T20 AilyPodsを使っていて気になる部分もありましたので、紹介します。
イヤホン着脱による音楽の自動停止に対応していない
AirPodsなど高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンは、イヤホン本体を耳から外すと自動で音楽再生を停止してくれる機能があります。
QCY T20 AilyPodsは、着脱を判断するセンサーを搭載していないため自動で音楽を停止させることはできません。
僕はAirPodsに慣れていたので少し気になりましたが、音楽を停止してからイヤホンを外すクセのある方や、有線イヤホンを中心に使っている方は気にならないと思います。
機能切替時の音声アナウンスがない
もう1点気になった点は、機能切替時の音声アナウンスがないことです。QCY T20 AilyPodsはゲームモードに対応していますが、今ゲームモードなのかそうではないのかを判別しづらいです。もちろん、ゲームをプレイしている場合は音声の遅延の有無でゲームモードかそうでないかの判別は可能です。
音声アナウンスで「ゲームモード、オン」など教えてくれると優しいかなと思いました。
よくある質問
- QCY T20 AilyPodsは技適を取得していますか?
-
はい、技適を取得しています。
- QCY T20 AilyPodsはワイヤレス充電に対応していますか?
-
ワイヤレス充電に対応していません。
なるべく安くAirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンを手に入れたい方におすすめ
QCY T20 AilyPodsは、実売3,000円でiOS、Androidアプリにも対応している機能が充実した完全ワイヤレスイヤホンです。最新のBluetooth5.3に対応していたり、大口径13mm液晶ポリマー振動板採用ドライバーを採用するなど音質面でもこだわりを感じられました。
見た目はほぼAirPodsで、イヤホンを探す機能など似た機能もありますのでなるべく安くAirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンを手に入れたい方におすすめです。
Amazonならクーポン併用で3,000円台で購入できますので、AirPodsを購入する前にぜひお試しください!