- プロジェクター選びで気をつけておきたいこと
- 20万円以下のおすすめプロジェクター
- 20万円以下のプロジェクターの比較
こんにちは!プロジェクターでたいしょん(@taishonpresso)です。本記事では、20万円以下の4Kプロジェクターを比較し、ホームシアターに最適なプロジェクターはどれなのかおすすめの機種を紹介します。
ちなみに私はXGIMI HORIZON Proという4Kプロジェクターを使っており、高画質で妥協なく映画やゲームを楽しむなら20万円までの4Kプロジェクターが最適だと考えています。
10万円クラスのプロジェクターより音質も画質も全然違います。
ということで、今回は下記の条件で特に人気のある機種を選定しました。
- 市場価格が20万円前後
- 解像度が4K
- XGIMI HORIZON Pro
- Dangbei Mars Pro
- NOMVDIC P1000
- BenQ GK100
- EPSON dreamio EH-TW7100
- Anker Nebula Cosmos Max
- LG CineBeam HU70LSB
プロジェクター選びで気をつけておきたいこと
プロジェクターを初めて購入する時に、どのような基準で選んだら良いのか分かりにくいですよね。プロジェクター選びで悩んだら、特に下記のスペックを確認してみましょう。
- 明るさ(ルーメン)
- android tv内蔵
- オートフォーカス・台形補正機能
- スピーカー性能
明るさ(ルーメン)比較
プロジェクター選びの重要な指標は、まず明るさです。プロジェクターのスペックでは、「ANSIルーメン」と「ルーメン」の単位で記載されています。
名前は似ていますが、それぞれ下記の違いがあります。
ANSIルーメン・・・スクリーン上の明るさ
ルーメン・・・プロジェクターから出力された光の明るさ
ANSIルーメンは、米国規格協会(ANSI)によって定められた、プロジェクターから発する光の明るさの尺度です。一般的に、白色を投写したスクリーン上の明るさを複数点で測定し(ルーメン)、その平均を出したものです。
出典:BenQ公式サイト
光源のルーメン、または明るさとは、その名の通り、プロジェクターの光源から出力された光を測定したものです。光源はプロジェクターの種類によって、ランプ、LED、レーザーがあります。光源の明るさは、ANSIルーメンとは別物です。ANSIルーメンは、プロジェクターから投写される光の明るさを測定するので、プロジェクターの画像処理を経た光なのに対して、光源の明るさは、光源が発する光そのものの明るさを測定するので、プロジェクター内で画像に変換される前の光ということになります。
出典:BenQ公式サイト
イメージで表現するとこのようになります。
1万円台の安いプロジェクターで「1000ルーメン」など一見かなり明るいようにみえますが、ANSIルーメンに直すと「100」だったりします。そのため、ANSIルーメンをしっかり記載しているプロジェクターを選ぶことが重要です。
ANSIルーメン表記を採用するメーカーが増えてきた背景には、主に2つの理由があります。
出典:FunLogy公式サイト
・他社製品との境界をなくし、お客様により明確な情報をお伝えするため
・違法セラーの増加のため
では、5機種で比較してみましょう。
XGIMI HORIZON Pro | 2200ANSIルーメン |
Dangbei Mars Pro | 3200ANSIルーメン |
NOMVDIC P1000 | 2300ANSIルーメン |
BenQ GK100 | 1000ルーメン |
EPSON dreamio EH-TW7100 | 3000ルーメン |
Anker Nebula Cosmos Max | 1500ANSIルーメン |
LG CineBeam HU70LSB | 1500ルーメン |
ANSIルーメンを記載しているのはXGIMIとDangbei、Anker、NOMVDICのみです。そしてより明るいプロジェクターは「Dangbei Mars Pro」でした。
明るさはDangbei Mars Proが最も明るい。
android tv内蔵比較
次に重要視しているのは、android tv内蔵です。最近ではSONYやSHARPのテレビでも採用されています。
- TVerやABEMA TVなど日本の動画コンテンツが充実している。
- Androidアプリが入れられる。
- iPhoneやAndroidなどスマートフォンとの連携が強力。
- 機能追加やセキュリティの脆弱性にもアップデートで対応してくれる。
android tvが入っていると、レコーダーから無線でテレビ映像を出力できる「DIXIM Play」が入れられたり便利です!
プロジェクターでも最近はandroid tv内蔵の機種が増えてきました。
では、5機種で比較してみましょう。
XGIMI HORIZON Pro | android tv 10.0 |
Dangbei Mars Pro | 独自OS |
NOMVDIC P1000 | 独自OS |
BenQ GK100 | Aptoide TV (YouTube、Netflix、AppleTVは利用不可) |
EPSON dreamio EH-TW7100 | 独自OS |
Anker Nebula Cosmos Max | android tv 9.0 |
LG CineBeam HU70LSB | WebOS4.5 |
android tvを搭載している機種は、XGIMI HORIZON ProとAnker Nebula Cosmos Maxです。そして、より最新のOSを搭載しているのは「XGIMI HORIZON Pro」でした。
android tv搭載モデルを選ぶなら、最新のandroid tv 10.0を搭載したXGIMI HORIZON Pro。
オートフォーカス・台形補正機能比較
プロジェクターの自動台形補正機能とは?
プロジェクターの台形補正機能とは、スクリーンの正面にプロジェクターを置けない場合でも歪んだ映像を補正してくれる技術です。
下記の画像を見ていただくと分かりますが、台形補正機能のおかげでかなり角度をつけて投影しているにも関わらず正面で見るとしっかり補正されています。
実はこれ、プロジェクターで完全に自動補正されています。
縦方向と横方向の両方の自動補正に対応していないとどちらかを手動で補正する必要があります。
プロジェクターのオートフォーカスとは?
オートフォーカスとは、プロジェクターが自動で映像のピント調節をしてくれる機能です。
下記の動画のように、プロジェクター起動時にオートフォーカスが機能してすぐに映像をきれいに観ることができます。
昔のプロジェクターは手動補正が多かったですが、最近は比較的多くのプロジェクターで採用されています。
では、5機種で比較してみましょう。
機種名 | 自動台形補正 | オートフォーカス |
XGIMI HORIZON Pro | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
Dangbei Mars Pro | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
NOMVDIC P1000 | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 |
BenQ GK100 | 縦方向のみ自動台形補正 | 対応 |
EPSON dreamio EH-TW7100 | 縦横方向とも手動補正 | 手動 |
Anker Nebula Cosmos Max | 縦方向のみ自動台形補正 | 対応 |
LG CineBeam HU70LSB | 台形補正の記載なし | 記載なし |
5機種の中で、縦横方向の自動台形補正、オートフォーカスに対応している機種はXGIMI HORIZON ProとDangbei Mars Pro、NOMVDIC P1000でした。
縦方向だけの自動台形補正では、結局横方向の台形補正を毎回手動で行う必要があり手間です。XGIMI HORIZON ProとDangbei Mars Pro、NOMVDIC P1000は縦横方向の自動台形補正が搭載されていますので、電源をつけた瞬間から最速で映像を快適に観ることができます。
自動台形補正、オートフォーカスともに高次元で搭載しているXGIMI HORIZON ProとDangbei Mars Pro、NOMVDIC P1000が圧倒的。
スピーカー性能比較
プロジェクターにおいて、映像だけでなくスピーカー性能も重要です。迫力のある映像が楽しめても、音が貧相では楽しめませんからね。
プロジェクターは薄型のテレビと異なり音の鳴る空間をより広く確保できますので、スピーカー性能もより高く設計可能です。
スピーカー性能は基本的にワット数(W)が大きければ大きいほど大きな音を出すことができます。映画などエンターテイメント用途の場合、それ以外にも下記の要素も重要です。
- 一流オーディオメーカーの監修したスピーカー
- サラウンド技術対応
例えばHarman/Kardonはメルセデス・ベンツやレクサスといった高級車のスピーカーも手掛ける一流メーカーです。
より映画の音に広がりや迫力をもたせたい場合は、Dolby Digital Plusなどサラウンド技術に対応しているプロジェクターがいいですね。
では、5機種で比較してみましょう。
機種名 | スピーカー性能 | サラウンド技術 |
XGIMI HORIZON Pro | 8W x 2 Harman/Kardon | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby |
Dangbei Mars Pro | 10W x 2 | DolbyAudio & DTS-HD Master Audio |
NOMVDIC P1000 | 6W x 2 Harman/Kardon | なし |
BenQ GK100 | 10W x 2 treVoloオーディオシステム | なし |
EPSON dreamio EH-TW7100 | 10W x 2 | なし |
Anker Nebula Cosmos Max | 10W x 4 (40W) | Dolby Digital Plus |
LG CineBeam HU70LSB | 3W x 2 | なし |
音の大きさで選ぶなら圧倒的にAnker Nebula Cosmos Max。音の質で選ぶなら一流のオーディオメーカーが監修したスピーカーを搭載しているXGIMI HORIZON Pro。
結論:20万円前後のプロジェクターならXGIMI HORIZON ProとDangbei Mars Proが圧倒的
今回公平な基準で様々なメーカーのプロジェクターを比較しましたが、以前お借りした「XGIMI HORIZON Pro」と「Dangbei Mars Pro」が各スペックで圧倒的でした。
スペックだけで見ればこの2機種ですが、実際の動作の安定性やOSの使い勝手はandroid TV搭載の「XGIMI HORIZON Pro」が上です。
再度全機種のスペックをまとめてみます。
機種名 | 明るさ | 搭載OS | 自動台形補正 | オートフォーカス | スピーカー性能 | サラウンド技術 | Amazon参考価格 |
XGIMI HORIZON Pro | 2200ANSIルーメン | android tv 10.0 | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 | 8W x 2 Harman/Kardon | DTS-HD & DTS Studio Sound Dolby | 176,880円 |
Dangbei Mars Pro | 3200ANSIルーメン | 独自OS | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 | 10W x 2 | DolbyAudio & DTS-HD Master Audio | 199,900円 |
NOMVDIC P1000 | 2300ANSIルーメン | 独自OS | 縦横方向の自動台形補正 | 対応 | 6W x 2 Harman/Kardon | なし | 199,000円 |
BenQ GK100 | 1000ルーメン | Aptoide TV (YouTube、Netflix、AppleTVは利用不可) | 縦方向のみ自動台形補正 | 対応 | 10W x 2 treVolo(自社メーカー)オーディオシステム | なし | 191,717円 |
EPSON dreamio EH-TW7100 | 3000ルーメン | 独自OS | 縦横方向とも手動補正 | 手動 | 10W x 2 | なし | 201,818円 |
Anker Nebula Cosmos Max | 1500ANSIルーメン | android tv 9.0 | 縦方向のみ自動台形補正 | 対応 | 10W x 4 (40W) | Dolby Digital Plus | 179,980円 |
LG CineBeam HU70LSB | 1500ルーメン | WebOS4.5 | 台形補正の記載なし | 記載なし | 3W x 2 | なし | 129,784円 |
見逃せない点は、最高性能であるにも関わらず、実はXGIMI HORIZON Proはこの中で価格が2番目に安いんです。
ここまでの機能と価格を実現できたのは、XGIMIが「プロジェクター専門メーカー」だからでしょう。他のメーカーはモニターやプリンターなど様々な製品に人的リソースを割いている中、XGIMIは唯一プロジェクターのみにリソースを割り当てることができます。
30万円以上出せばもっと良いプロジェクターがあるかもしれませんが、20万円前後ならXGIMI HORIZON Proがおすすめです!