この記事では、1MOREから登場したオープンイヤー型イヤホン、1MORE フィット SE オープン イヤーバッズ S30(以下1MORE S30)をレビューします。
1MOREはComfoBuds Miniなど睡眠といった何かの用途に特化した製品が多いオーディオメーカーですが、そんな1MOREから新たに1MORE S30が登場しました。
耳を塞がないのでスポーツなど屋外での使用に向いていますし、テレワークや普段の仕事でも人の声がそのまま聞こえるのでイヤホンを外さなくても1日過ごせます。
実際に1MORE S30を使ってみましたので、特徴や使用感を徹底レビューしていきます!
- オープンエアー型で快適な装着感。
- イヤホン単体で10時間、バッテリー併用で30時間の長寿命バッテリー。
- タップコマンドで操作できスマホを取り出さなくてもいい。
- クリアな通話音質。
- 14.2mmの大型ドライバーやイコライザー設定など音質にこだわれる。
- AACなどBluetoothの高音質コーデックに対応していない。
- マルチアクセスに対応していない。
1MORE S30の特徴
1MORE S30の主な特徴を下記にまとめました。
それぞれの特徴を使用感を含め紹介していきますね。
オープンイヤー型で快適な装着感
1MORE S30はオープンイヤー型で、骨伝導イヤホンのような快適な装着感と耳を塞がないため外の音が聴こえ外出先でも安心できる点が魅力です。
実際に8時間ほどデスクワークで使ってみましたが、耳穴が痛くなることもなく快適に装着できました。
フックの部分が柔らかくなっており、耳にストレスなく掛かってくれます。運動など激しい動きでも落ちにくく、音漏れを気にしなくてもいいシチュエーションならカナル型のイヤホンよりストレスなく使えますよ。
タップコマンドでイヤホンで操作可能
1MORE S30は、イヤホン本体のサイドをタップすることで音楽の再生や一時停止などが可能です。スマートフォン本体を取り出さなくてもある程度イヤホン側で操作できるので、運動はもちろんのことテレワーク時のBGM用途にも向いています。
デフォルトのタップ操作のイメージは下記になります。
また、iOS、Androidに対応している1MORE MUSICアプリを使用すれば、左右のイヤホンそれぞれにダブルタップ、トリプルタップで呼び出す機能を割当できます。
- 次のトラック
- 前のトラック
- 音量-
- 音量+
- 再生/一時停止
- 音声コントロール
- 消灯
ワンタップの操作には対応していませんが、イヤホンを外そうと思ったら再生されてしまったり誤操作することもあるので、ダブルタップから設定できるのは使い勝手を考えた仕様だと感じました。
14.2mmダイナミックドライバー搭載で音質にもこだわっている
1MORE S30は音質にもこだわっており、DLC(Diamond Like Carbon)コーティングされた14.2mmのダイナミックドライバーを搭載しています。それだけではなく、オープンエアー型で苦手だった低音を強化するアルゴリズムも組み込まれており、カナル型に負けないような低域の再生も実現しています。
実際にいくつか曲を聴いてみましたが、オープンエアー型にしてはある程度低音の音圧もあり、EDMなど重低音が混じったような曲も楽しめました。個人的にはボーカル中心のバラードなどが得意なイヤホンだと感じ、開放感のある高音域も魅力ですので女性ボーカルに向いていると感じました。
また、カスタマイズできる10バンドのイコライザーにも対応しており、自分好みの音質に調整可能です。プリセットはありませんが、自分の作ったイコライザー設定をいくつでも保存しておけるのは嬉しいですね。
BluetoothのコーデックがSBCしか対応していない点は惜しいですが、SBCでも十分高音質に感じました。
充電ケースと併用で最大30時間連続再生可能
1MORE S30は、イヤホン単体で10時間、充電ケースを併用すると最大で30時間のバッテリー持ちを実現しています。つまり8時間勤務の場合、朝から退勤までつけっぱなしのままでもバッテリーが持ちます。
完全ワイヤレスイヤホンでは単体で6時間とかが多いので、10時間バッテリーが持つのは嬉しいです。
左右で4つのマイクを使った高い通話性能
1MORE S30は、左右にそれぞれ2つのマイクを搭載し、声の再現性にこだわっています。周囲のノイズを消し、通話する時に自分の声が聴き取りやすくなるようインテリジェントアルゴリズム機能が搭載されています。
実際に1MORE S30のマイクで収録した音声がこちらです。
雑音もほぼなく、クリアに感じました!
1MORE S30の開封レビュー
では、1MORE S30を開封しながらデザインやサイズ感などを見ていきましょう。外箱は黒を基調としたかっこいいデザインに仕上がっています。
付属品は下記のものが揃っていました。
- 1MORE S30本体
- 説明書
- USBケーブル
説明書は日本語にも対応しています。
イヤホン本体はスピンドル加工されており、光の当て方によって光芒が変わるおしゃれなデザインに仕上がっていました。
充電ケースはフロント部分でLEDステータスが確認できるようになっています。背面にはUSB-Cポートがあり、付属のUSB-Cケーブルや他社のUSB-Cケーブルでも充電可能です。
サイズ
1MORE S30のイヤホン本体のサイズは、44.92 × 47.11 × 22.64 mmです。オープンイヤー型で同じタイプのShokz OpenFit、Oladanceウェアラブルステレオを並べてみましたが、ドライバー部分のサイズは最も大きくフックは最も小さかったです。
ケースのサイズは104.8 × 54.6 × 30.0 mmです。ケースもサイズを比較してみましたが、バッテリーが内蔵されていないOladanceウェアラブルステレオのケースよりコンパクトに仕上がっており持ち運びもしやすそうです。
重さ
1MORE S30の重さは、イヤホン本体とケースを含めて実測値で80.24g、イヤホン本体のみで9.73gでした。イヤホン単体で10時間という長寿命バッテリーを積んでいながら、10gを切る軽さで装着しても重みを感じにくいです。
1MORE S30をおすすめできる人
1MORE S30をおすすめできる人は下記のような方です。
- カナル型イヤホンが苦手で長時間快適に装着できるイヤホンを探している。
- 屋外のスポーツで音楽を聴く用途で使いたい。
- テレワークや仕事で快適に使えるイヤホンを探している。
僕はカナル型イヤホンが苦手で、すぐに耳が痛くなるので4時間以上使えませんでした。1MORE S30は、実際にテレワークで8時間以上装着しても全く痛くならず、快適に使えました。
フックが付いており落ちにくいのでスポーツに向いていますし、僕のようなテレワーカーでも使いやすいイヤホンだと感じました。
通話時のノイズが少なく、ビジネス用途にも使えます!
結論:装着感重視なら1MORE S30
1MORE S30をレビューしました。
これまで装着感はShokz OpenFitがほぼ100点の出来でしたが、1MORE S30それに次ぐ快適な装着感でした。それでいて価格も9,999円と1万円を切っていますので、かなりお得に感じました。
イヤホンの装着感に悩んだら、ぜひ一度お試しください!
- オープンエアー型で快適な装着感。
- イヤホン単体で10時間、バッテリー併用で30時間の長寿命バッテリー。
- タップコマンドで操作できスマホを取り出さなくてもいい。
- クリアな通話音質。
- 14.2mmの大型ドライバーやイコライザー設定など音質にこだわれる。
- AACなどBluetoothの高音質コーデックに対応していない。
- マルチアクセスに対応していない。